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ゴルゴ13#20 [アニメ]

今回の物語は、五月蠅い依頼者と、プロとして自分に自信を持っているゴルゴとの姿勢の違いが分かる物語で、人間ドラマとしたら面白いものでした。でも、ここのところ出来が今ひとつということもあって、冴えないという巻はぬぐい去れませんでした。

イギリス情報部の部長から仕事の依頼を受けるゴルゴ、ターゲットはイギリスを裏切った男・アーノルド・グラストンであった。グラストンは警護が付かないハネムーンを利用して、マルタに行き、そこから消息不明になった。ゴルゴはグラストンの女・ステラのいるマルタに行き、ステラの行動を監視する。グラストンは逃亡する際に2人の男を殺していたため、ステラは殺人者の妻として虐げられた暮らしをしていたが、グラストンという夫がいつか迎えに来ることを信じていた。イギリス情報部は、グラストンは脱出のためにステラを利用しただけであり、マルタには現れない、と主張する。また、アメリカにいるらしいという情報を掴み、それをゴルゴに伝え、マルタを離れるように言うが、ゴルゴは受け入れず、ステラの監視を続ける。ステラの暮らしは厳しく、職もなく、アパートの家賃の支払いも苦しい状況だったが、他に行く場所もなく、なんとかいさせて欲しいと大家に言っていた。そんな中、ステラに花束が届き、メッセージ・カードが届いた。それを見たステラは、アパートを出て行くことを大家に伝え、家財道具を処分するように頼む。ゴルゴは待っていたとばかりに、ステラの後を追った。ある港、雨の中人を待っているステラ。ゴルゴは狙撃の準備を整えて、その時を待っていた。やがて、港に近づく一艘の船が現れた。ゴルゴのライフルが船に向けられる。船を操縦しているのがグラストンと確認すると、引き金を引いたゴルゴ。グラストンは一発で仕留められた。そんなことを知らないステラはただひたすら待っていた。そんなステラの前を、仕事を終えたゴルゴが通り過ぎて行った。

依頼者であるイギリス情報部も、独自に動いていて、あわよくば自分たちで片を付けようとしながら、一方ではゴルゴにターゲットの始末を依頼するという二枚腰というのは、国家に関係する組織らしい所である。(本音と建て前の使い分けということで、多く描かれていることでもある。)挙げ句の果てにはゴルゴに確認できていない情報を伝え、ターゲットから(意識していないとは言っても)遠ざけるような行動をさせようとしているのは、面白い所である。ゴルゴも国家がバックにある情報部の情報も信用しないというのも、これはこれでまた凄いことである。(普通、国家がバックに付いていたら、そこからの情報は信用してしまいますからね...)

そうさせるのは、ゴルゴの持っているプロとしての情報網、これまでの経験からくる勘、冷静な分析力、ということで、一匹狼、プロのスナイパーとしてのゴルゴのキャラがしっかりと描かれていた物語でした。(ここ暫くの中では、レベルの高い物語でした。このレベルをキープして欲しいところです。)

 

↓この物語の原作は「SPコミック3巻」に収録されています。

ゴルゴ13 (3) (SPコミックス)

  • 作者: さいとう たかを
  • 出版社/メーカー: リイド社
  • 発売日: 1997/08
  • メディア: コミック

↓こちらは7月に発売になった最新巻です。

ゴルゴ13 149 (149) (SPコミックス)

ゴルゴ13 149 (149) (SPコミックス)

  • 作者: さいとう たかを
  • 出版社/メーカー: リイド社
  • 発売日: 2008/07
  • メディア: コミック

↓実写映画版DVDはこちら

ゴルゴ13

ゴルゴ13

  • 出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
  • メディア: DVD

ゴルゴ13 九竜の首

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  • 出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
  • メディア: DVD


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