THE RING TWO(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は、2005年の映画「ザ・リング2」である。日本版の「リング」は1998年の作品である2002年の「ザ・リング」の続編である。が、日本版「リング2」のリメイクではなく、ハリウッドのオリジナル・ストーリーである。
作品データを記しておくと、時間は110分、原作は鈴木光司、監督は中田秀夫、オリジナル脚本は高橋洋、脚本はアーレン・クルーガー、撮影はガブリエル・ベリスタイン、音楽はハンス・ジマー、ヘニング・ローナー、マーティン・ティルマンの3人である。そして出演は、ナオミ・ワッツ、サイモン・ベイカー、デヴィッド・ドーフマン、エミリー・ヴァンキャンプ、シシー・スペイセク、エリザベス・パーキンス、ゲイリー・コール、ライアン・メリマン、ケリー・オーヴァートン、ジェームズ・レジャー、デイヴィー・チェイス、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、たちである。
あれから半年、おぞましい記憶から逃れるために、レイチェルとエイダンの親子は海辺の小さな田舎町へと引っ越した。レイチェルは地元紙の記者として働くようになり、新たな生活が始まる。が、平穏な日々は長く続かなかった。その田舎町で数十年ぶりという怪死事件が発生した。犠牲者の10代の少年の顔は異様にゆがめられていたということで、レイチェルにはあのビデオテープの恐怖が蘇る。事件を調べ始めたレイチェルは、再びサマラの呪いの力が働き始めたと確信した。そうしていると、エイダンの様子に異変が起き始め...
本作は完全オリジナル・ストーリーであるが、どうしても日本版の「リング」の貞子が頭から離れず、つい比較してしまうことになる。そしてジャパニーズ・ホラーとアメリカン・ホラーの根底にある者の違いを感じることになる。
で、本作は一応「ホラー映画」ということになっているが、謎を解いていくサスペンス作品のようなものになっていて、「ホラー」という感じがあんまりしなくなっている。これはこれで、別の恐怖を味あわせてくれるのだが、日本版の「リング」や前作「ザ・リング」の事があるので、どうしても本作にはホラー映画としての恐怖があることを期待してしまう。よって、裏切られたという印象を持ってしまい、これがズッコケた原因である。
が、「ザ・リング」を忘れてサスペンス作品という認識に頭を切り換えたら、それなりの作品になっている。これはやっぱり音楽による所があろう。本作の音楽は、ホラー映画の音楽としたら疑問符が付くが、サスペンスの音楽としたら、これがなかなかどうして、出来がよいものになっている。ということで、本作の製作意図とは異なることになるが、サスペンスという認識で本作品のサントラ盤をピックアップする。→この辺りは、ハンス・ジマーの力量が発揮されていると言えるが、作風自体がサスペンスということを考えたら、流石はH.ジマーということになる。
最後にサントラ盤の収録曲を記しておく。サントラ盤の収録曲は以下の全12曲である。『The Well』『Before You Die You See The Ring』『This Is Going To Hurt』『Burning Tree』『Not Your Mommy』『Shelter Mountain』『The Ferry』『I’ll Follow Your Voice』『She Never Sleeps』『Let The Dead Get In』『Seven Days』『Television』。
The Ring 2 [Original Motion Picture Soundtracks]
- アーティスト: Anthony Pleeth,Martin Tillman,Hans / Lohner, Henning / Tillman, Martin Zimmer,Fiachra Trench,Gavin Greenaway,Gina Segall
- 出版社/メーカー: Decca
- 発売日: 2005/03/15
- メディア: CD
↓映画DVDはこちら
↓一応、第1作を...
コメント 0