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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その66) [ケータイ刑事]

今回とりあげる「ある物」は「筆記用具」です。尚、これだと、鉛筆からポールペン、マジック、万年筆と幅が広くなるが、たまにはこういうことをしないと繋がらない「物」もありますので...

で、取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・11話」と「・1st.11話」の2本で、「007」からは「ムーンレイカー」と「オクトパシー」の2作品です。(今回は「ケータイ刑事」は共に「第11話」、「007」は3代目ボンド作品で、内1本はシリーズ第11作なので、「11」がやたらと出てきます。)それにしても、「ある物」シリーズに突入してからの「007」は、秘密兵器が派手になった3代目以降が多くなっていますね。まあ、初代においてもそれなりの秘密兵器が出てきているので、ネタの方はあるのだが、「ケータイ刑事」にそれに対応するものが出てこなかったりで、製作年代の差というのも影響しているのかしら???

ケータイ刑事」:「・11話」。この物語は、あの小学生検事正・多摩川ドイルが誘拐された事件であり、五代さんも昼寝をしていたトラックでドイルと鉢合わせとなり、その珍コンビの行く手をちゃんと柴田太郎さんが追うという事件である。(「・18話」の逆パターンという物語で、「・2nd.16話」や「・2nd.8話」という同じパターンの物語も生まれている。)

ここに登場する筆記用具とはマジックである。(メーカーまでは記しませんが...)が、使ったのはちゃんではなくて五代さんでした。

誘拐されたドイルと共に縛られてトラックの荷台にいる五代さん。次の行き先が板橋ということを何とかメッセージに残そうとして懐から取り出したのがマジック・ペンだった。ということで、五代さんに取ったら、正に秘密兵器という形で登場し、その行き先を記そうとしたが、犯人たちに発見されて、メモと共にマジックも没収されてしまった。(が、犯人たちは単にそれを捨ててしまった(切り刻むとか燃やすことをしなかった)ことから、ちゃんの手に渡り、ちゃんの珍推理によってメッセージが伝わった。)よって、ごく普通のマジックであるが、形の上では秘密兵器ということになって役だった。(まあ、何が幸いするのか分からない、という見本になりました。)

ケータイ刑事」:「・1st.11話」。この物語は、自販機のおつりを忘れたサラリーマン銀太郎を追ったちゃん(30円でも、しっかりと届けるちゃんです。)が、その場で銀太郎が毒殺されたということで、解決に当たった事件でした。

この物語に登場する筆記用具は鉛筆である。が、やはりちゃんが使ったのではなく、事件の被害者・銀太郎をはじめ、トヤマ建設の社員たちが手にしていた。(仕事で誰もが鉛筆をナイフで削っていた...←これが仕事という建設会社って...???)銀太郎は死に際に、手に鉛筆を握っていたが、ダイイング・メッセージを残そうとしたのか、これ自体がダイイング・メッセージなのか、ということにもなったが、ちゃんは惑わされることなく、犯人の手口を見抜き、真犯人を見事に逮捕した。

尚、トヤマ建設の社員たちが仕事で鉛筆を削っていたということから、その社員たちにとっては、鉛筆は稼ぐための仕事道具ということになる。つまり、彼らの生活を支える上では(給料を貰うためには)秘密兵器と言っても良いでしょうね。(ちょっとオーバーな表現になりますが...)

ということで、殺された銀太郎にとっては、人生の最期を迎えるところでメッセージを残すための秘密兵器となり得たのだが、事件解決に関しては特に役立たなかった。

007」:「ムーンレイカー」。シリーズ第11作、3代目ボンドの第4作となる1979年の作品である。本作は、ボンドがスペースシャトルに乗って宇宙に飛び出すというで、SFチックな所が前面に出たため、秘密兵器の方も随分と派手になっているため、「筆記用具」という日常生活に身近な者は目立たないのだが、やはり「秘密兵器」としてしっかりと登場している。が、Qの開発したボンドの装備品ではなく、CIAの開発したものであって、ボンド・ガールのホリー・グッドヘッド博士の装備品である。

その筆記用具とは、「毒針ボールペン」である。一見した所では、普通のボールペン(3本100円で売っているようなものではなく、それなりのブランド品と思われる高級ボールペンである。)であるのだが、内部に毒針が仕込まれている。

ボンドがホリーの持ち物をチェックしていて、それがCIAの支給品だと見抜き、ホリーはCIAの人間であることを見抜いたが、後にボンドが敵の基地でアナコンダのいる水槽に落とされた時、これを使ってアナコンダにトドメを刺して、難を逃れるということで、ボンドの役に立つことになった。

007」:「オクトパシー」。シリーズ第13作、3代目ボンドの第6作となる1983年の作品である。3代目ボンド・R・ムーアの高齢化によって、アクションの方にキレを失っていたが、連続アクションということで、Qの開発した秘密兵器が大活躍を見せた作品である。(小型ジェット機・アクロスターやワニ型潜水艦という派手な大きなものから、腕時計(セイコー・デジボーグ)という小物まで、兎に角、数多くの秘密兵器が登場した。)

ここに登場した筆記用具とは、モンブランの万年筆である。(当然、Qによる改造が行われている特殊万年筆であり、秘密兵器である。)一応「硝酸万年筆」と言われているが、硝酸という化学薬品が仕込まれているだけではなく、ペンの頭の部分は無線受信機となっている複合型の秘密兵器である。また、盗聴器の音声を聞くイヤホンとしても動作する。

ペンの内部には、硝酸と塩酸の混合物が入っていて、それによってどんな金属をも溶かす。(容器も解けるのでは?というツッコミを入れることも可能であるが、見た目は金属のインクタンクであるが、内部は金属ではなく、酸に溶けない物質で作られているのでしょう。)敵のアジトに侵入したボンドは、これをフル活用して、敵の動きを探り、また鉄格子を溶かすのにも活用した。

今回取り上げた筆記用具は、それぞれ全く別物の筆記用具(マジック、鉛筆、ボールペン、万年筆)であり、見事なまでに違うものであるのだが、いずれもが単なる筆記用具ではなく、秘密兵器になったということが共通点である。しかも、「ケータイ刑事」では共に秘密兵器となり得たのに、その役割を果たすことが出来なかったということになり、「007」では共に秘密兵器となってボンドの任務成功に役立った、という好対照な結果になったのは面白い所である。(「ケータイ刑事」でも、これが五代さんや被害者ではなく、銭形の所有物である筆記用具だったら、きっと役に立ったことでしょう。→主役の所持品ではなかったためでしょうね。そう考えたら、なかなか良く考えられている、と言うことが出来る。)でも、「筆記用具」と言うことを考えたら、やはり正しい使い方をされて役立って貰いたいところでもあれますが...

次回からは、この連載も16ヶ月目に突入ということで、6クール目に突入です。もう暫く、「ある物」シリーズを続けてて行きます。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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