DON HENLEY『THE END OF THE INNOCENCE』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1989年に発表された5年ぶりの3枚目となる彼のソロ・アルバムである。彼の発表したソロ・アルバムの中では、最も売れたアルバムであり、600万枚を越えるセールスを記録したアルバムである。(彼は1st.ソロ・アルバムを1982年に発表しているが、それ以降のペースは遅く、現在まで発表したソロ・アルバムは5枚である。現在はまたまたEAGLESで活動しているから、次のソロ・アルバムはいつになることやら...)大人の鑑賞に堪えうるロックを聴かせているアルバムであり、グラミー賞を獲得しているアルバムでもある。また、チャート成績の方は、Billboardのアルバム・チャートで最高位8位を記録し、1989年の年間アルバム・チャートでは57位にランクインしている。また、イギリスでも最高位17位を記録している。
収録曲は以下の全10曲である。『The End Of The Innocence [Surround]』『How Bad Do You Want It?』『I Will Not Go Quietly』『The Last Worthless Evening』『New York Minute』『Shangri-La』『Little Tin God』『Gimme What You Got』『If Dirt Were Dollars』『The Heart Of The Matter』。
この中からシングル・カットされてヒットを記録したのは5曲である。(イギリスでは2曲。)最もヒットしたのはアルバム・タイトル・ナンバーである『The End Of The Innocence [Surround]』で、Billboardのシングル・チャートで最高位8位、1989年の年間シングル・チャートでは98位にランクインしている。また、イギリスでは最高位48位を記録している。これと『New York Minute』がイギリスでもヒットした曲であり、こちらはアメリカ・Billboardでは最高位48位、イギリスでは最高位97位を記録している。それ以外の3曲はいずれもアメリカでのヒット曲であり、『The Last Worthless Evening』は最高位21位、『The Heart Of The Matter』は最高位21位、『How Bad Do You Want It?』は最高位48位を記録している。
本アルバムからの筆者のお薦め曲は、ヒット・シングルの『The End Of The Innocence』と『New York Minute』、『The Last Worthless Evening』、そして、ロック・アルバムということで聴き応えのあるロック・サウンドである『I Will Not Go Quietly』をピックアップしておく。
ロック・アルバムであるが、本アルバムに収録されている曲は結構幅が広く、メロディアスで気か責めタイプの曲がある一方で、ジャジーな曲、果てはハードロックと言うことの出来る曲まであり、実にバラエティに富んだ内容となっている。全体的には大人の鑑賞に堪えうる「大人のロック」と言うことが出来るものである。
本アルバムは'80'sも終わりを告げる時期に発表されたということで、なるほど、色々ある'80'sサウンド('80'sロック)の総決算と言っても良いものであり、なかなか面白い所である。'80'sサウンドがお好きな方は、聴いておきたい所である。
↓GOLD CDです。
↓DVD-Audioとしてもリリースされています。
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