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「THE SERPENT AND THE RAINBOW」 [映画(洋画)]

表題の作品は1988年の映画「ゾンビ伝説」である。ゾンビ映画であるが、ちょっと変わった内容のゾンビ映画である。ハイチに伝わるゾンビについて記したノンフィクションの映画化作品であるが、こういうゾンビも悪くは無いのだが、ゾンビに対する認識が変わってしまうだけに...

作品データを記しておくと、時間は98分、原作はウェイド・デイヴィス、監督はウェス・クレイヴン、脚本はリチャード・マックスウェルとA・R・シムーンの2人、撮影はジョン・リンドレー、特殊メイクはデヴィッド・アンダーソン、音楽はブラッド・フィーデルである。そして出演は、ビル・プルマン、キャシー・タイソン、ゼイクス・モカエ、ポール・ウィンフィールド、ブレント・ジェニングス、テレサ・メリット、マイケル・ガフ、コンラッド・ロバーツ、ポール・ギルフォイル、デイ・ヤング、たちである。

科学者のデニスは、ゾンビの謎を解くためにハイチにやって来る。秘密警察の監視が付く中、彼はブードゥ教の神官・ルシエンに会うことになる。やがてデニスは、死から蘇ったクリストフを捜し出し、ゾンビの謎を解く手掛かりを得る。で、人をゾンビにする秘薬を手に入れることに成功したが...

「ブードゥ教」の「ゾンビ」と言えば頭にあるイメージでも正統的なものであるが、それが秘薬によって人工的に生み出されていた、という展開は、これだけで大きなショックである。(→ある意味では、日光が平気なドラキュラと出会ったような感覚と同じである。)

秘密警察が暗躍しているというのは、こういう物語ではよくあること(というより、お決まりと言っても良いですね。)だが、「ノンフィクションの映画化」と謳われているだけに、見終わった後になって、色々と頭を悩ませてくれることになる。(額面通りに受け取るべきなんだろうが、やはり墓場に眠る死者が得体の知れない力で蘇る、というのが「ゾンビ」に対するイメージであるだけに、それを壊されたくないという思いとの葛藤になる。)

フィクション作品と捕らえると、薬によって生まれたゾンビというのは、存在していても面白いと思うだけに、否定しようとは思わないのだが、やはり「ノンフィクション」という言葉に引っかかりを覚えてしまうだけに、ちょっと複雑な思いにさせてくれる作品である。まあ、ある程度割り引いて受け取り、「一つの学説」という程度に解釈しておくのが一番良さそうに思う所である。

 

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↓原作はこちら

ゾンビ伝説―ハイチのゾンビの謎に挑む

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  • 出版社/メーカー: 第三書館
  • 発売日: 1998/07
  • メディア: 単行本


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