SNOW WHITE: A TALE OF TERROR(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1997年の映画「グリム・ブラザーズ/スノーホワイト」である。この作品は、グリム童話でお馴染みの「白雪姫」の映画化作品である。が、ディズニーのアニメで知られる「白雪姫」ではなく、原作に近い内容の物語である。そのため、かなり際どく、残酷描写のキツイ、ホラー作品として仕上がっている。(少なくとも、ディズニー・アニメのような世界を期待する方は、見ない方が良いでしょうね。)
作品データを記しておくと、時間は100分、原作はグリム兄弟(ヤコブ・L・C・グリム、ウィルヘルム・C・グリム)、監督はマイケル・コーン、脚本はトム・スゾロッシとデボラ・セラの2人、撮影はマイク・サウソン、美術はジュマ・ジャクソン、音楽はジョン・オットマンである。そして出演は、シガーニー・ウィーヴァー、サム・ニール、モニカ・キーナ、ギル・ベローズ、デヴィッド・コンラッド、ジョアンナ・ロス、タリン・デイヴィス、ブライアン・プリングル、たちである。
時は1493年。ドイツの深い森の奥で、フレデリック・ホフマン男爵と妊娠中の妻・リリアナは馬車の事故で雪の中に投げ出され、リリアナは瀕死の重傷を負う。死を悟った彼女は夫に懇願し、ホフマンは妻の腹を割いて赤ん坊を取り出した。こうして生を受けたリリーは、出生の秘密を知ることなく育つ。やがて、ホフマンは再婚したが、新たな妻・クラウディアはリリーに嫌悪感を抱いた。
更に歳月は流れ、16歳になったリリーは美しく成長した。そんな中、クラウディアはホフマンの子を身ごもるが、流産し、子供の産めない体になってしまう。絶望するクラウディアに追い打ちをかけたのは、リリーがハンサムな医師・ピーターに求愛を受け、幸せそうな笑顔を見せたことだった。クラウディアのリリーに対する嫉妬は完全に憎しみに変わり、弟・グスタフにリリーを殺して証拠として内蔵を持ち帰るように命じた。窮地に陥ったリリーだったが、何とか逃げだし、森の奥深くで7人の放浪者たちと出会い、彼らはリリーを守ってくれた。リリーが生きていることを知ったクラウディアは、グスタフを呪い殺し、弟の心臓から毒リンゴを作り、老婆に変身してリリーに食べさせる。で、リリーは死んでしまい、埋葬されることになる。が、直前に不老者たちのリーダー・ウィルがキスをすると息を吹き返した。リリーはピーターやウィルたちと屋敷に戻ると、魔女となったクラウディアと対決する...
グロテスクな残酷描写があるものの、シガニー・ウィーバー演じるクラウディアの狂気の世界だけと言った感じの作品である。リリーを演じるモニカ・キーナはそれなりに可愛いが、と・ウィーバーの怪演に喰われていて、ヒロインなのに今ひとつ魅力を感じないのが残念な所である。が、ホラー映画という括りで捕らえると、狂気の世界に走るクラウディアの怪演で、ある程度は満足できることになる。(こういう物語は、やはり悪役の存在感が第一である。)
また、音楽の方もそれなりに良いのだが、やはりS・ウィーバーの怪演の前には霞んでいる。物語の舞台が中世の欧州というとで、「魔法」というキーワードが似合うサウンド・ワールドを築いているので、一応は合格である。
その音楽を収録したサントラ盤の収録曲を最後に記しておく。収録曲は以下の全22曲である。『Main Theme』『Claudia Arrives』『Lilly's Birth』『The Apple』『The Dress』『Freaks Of Nature』『Mirror, Mirror』『The Awakening』『Traitor』『Company For Christ』『The Celebration』『Fatal Glance』『The Locket』『Seduction/About Will』『The Spell』『She Lurks』『Reflections』『The Outcasts』『Claudia's Lair』『Talking The Seed』『What Have You Done To Me!』『Resolution』。
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白雪姫 ディズニー名作絵本復刻版シリーズ (ディズニー名作絵本復刻版)
- 作者: ジェーン ワーナー
- 出版社/メーカー: うさぎ出版/ネコ・パブリッシング
- 発売日: 2003/12/06
- メディア: 大型本
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