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「SNUFF」 [映画(洋画)]

表題の作品は、1976年のアルゼンチン映画「スナッフ」である。この作品は、「撮影中に実際に殺人が行われた」と噂された作品であり、劇場公開時、大きく騒がれた作品である。そのため、スタッフやキャストに関しては全て伏せられている。(現在では、スタッフの一部の名前が出ている。)

ということで、話題作りと言うことではこれ以上はない、というプロモーションの点では大成功を収めた。但し、内容の方はとんでもないものであり、B級はおろか、C級、D級以下という作品でした。

作品データを記しておくと、時間は82分である。監督としてはR. F.という人物とM. F.という人物の名前が現在では知られているが、ここではあえてその人の名前をイニシャルにしておいて、伏せることにしておきます。

物語の方は、愛人と会うために、アメリカのある女優がリオデジャネイロにやって来る。一方、ある豪邸では乱交パーティが行われていて、サタンなる男が女たちを殺人狂に仕立て上げ、残虐な方法で殺して行く。映画の撮影現場が終わり、監督が出演女優の一人を褒めるとベットに押し倒した、が、女優は性交を拒む。すると監督は豹変し、ナイフを手にしてその女優を弄び始める。傷つけ、痛めつけ、腹を割いて内臓を取り出す...

これというストーリーは無く、映画撮影現場で女をレイプするシーンと、惨たらしく殺すシーンだけという内容である。(実際に殺人が行われたかは、映像を見たら分かってしまいます。)ということで、本作は内容が無いのに話題性だけで客を集めることに成功した作品ということになる。

内容については、どうのと言うようなレベルに達しておらず、これだったら自主製作映画の方に、よりレベルの高い作品がたくさんある。ということで、D級以下である。(ただ、宣伝文句の巧みさと、中身が無いというギャップから、ハメラレたと感じることになって、「金返せ映画」にはならない)

内容が無くても、「実際に殺人が行われた」という宣伝コピーは余りにも強烈であり、商業映画ということでは大成功したと言うことにもなる。つまり本作は、内容は無くても、「映画興業」という観点では超A級作品となる。こういう作品が次々と生み出されることになると、うんざりしてしまい、相手にしなくなるが、「一発屋」という形だったからこそ、現在までも語り継がれる作品になったことを含め、宣伝活動の勝利という作品である。

兎に角、「映画の中で実際に殺人が行われた」と言われれば、誰だって怖いもの見たさという好奇心で見たくなってしまいますよね...

 

スナッフ/SNUFF

スナッフ/SNUFF

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • メディア: DVD


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