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ケータイ刑事銭形泪6話[裏ネタ編]PART 5 [ケータイ刑事]

今週の「名曲探偵アマデウス」は再放送(「ピアニスト刑事」の再放送でした。→初代スケバン刑事(斉藤由貴さん)と3代目ケータイ刑事(黒川芽以さん)の顔合わせという、ファンにとっては嬉しい顔合わせとなった物語です。)ということで、「銭形泪[裏ネタ編]」にピンチヒッターを務めて貰います。(3週続けてとなるので、少し考えようと思います。)


5回目となる「銭形泪[裏ネタ編]」の1st.6話「牛、熊、鮭、強いのは誰だ? ~動物奇想天外殺人事件」だが、今回は事件のトリックに関する事柄を取り上げます、(一応、この物語については終了となります。)取り上げるのは「盗聴器」、「声紋」、「犬の鳴き声」についてです。尚、約2年半前のBS-iでの再放送時に記した本編について記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。

盗聴器」:「盗聴」は、それを行っている人に気づかれることなく、盗み聞きをすることである。これらには、人と人の会話だけでなく、電話などの通信も含まれる。

で、「盗聴器」はその盗聴を行うための装置である。単に盗み聞きをするだけでなく、会話内容を記録する機能を単独で持っているものと、別途、録音機に接続して記録するものとがある。

現在は、盗聴した内容を電波で飛ばし、それを受信することによって盗聴を行うシステムが一般的に出回っている。
尚、盗聴器を仕掛けて、それを傍受する行為は、様々な法によって禁じられている行為となるが、単に無線を傍受する行為であれば、違法ではない。(無線は、関係ない第三者に聴かれることを前提としたシステムである。)盗聴器を仕掛けるために、無断で侵入したら住居侵入罪となり、盗聴器の電源を勝手にその場の電気を使うようにすると窃盗罪、受信した内容を他人に言いふらしたり、無線を他の周波数に変えて電波を飛ばしたり、制限を超えた出力にして電波を送出したら電波法違反となる。

声紋」:声は音であるため、周波数成分を持っている。その音の持っている周波数スペクトラムを解析しても縞模様に図示したものが声紋である。横軸に時間、縦軸に周波数として、二次元座標上の点の明るさや色がその成分の強さを表す。これが紋様のようになるため、「声紋」と言われる。

当然、人の声だけでなく、あらゆる音の周波数解析を行うことが可能である。その応用例としたら、野生の鳥の鳴き声を解析して、その鳥の種類を判定することに使われている。

周波数成分の解析には、音声信号を多数のバンドパス・フィルターによって特定の周波数成分を抽出して、それぞれの信号レベルを調べるアナログ的な方法と、短時間フーリエ変換によって計算する方法とがある。

以前は、前者の方法が主流であったが、近年は音声信号をデジタル変換してデータ値として扱うことが一般的になっているため、後者の方法が一般的である。(短時間フーリエ変換については、情報理論や音響工学の専門書を見たら、詳しく説明されているので、そちらをご覧戴くこととして、ここでは説明は省く。)

犬の鳴き声」:日本では一般的に「ワンワン」、英語では「Bow-wow」「Bark」、ドイツ語では「Wau-wau」、フランス語では「Ouaf」、スペイン語では「Guau-guau」、フィンランド語では「Hau-hau」、ロシア語では「Gaf-gaf」、中国語では「Wang-wang」、韓国語では「Mon-mon」というように、文字で表現される。(いずれもが擬声語である。)また、これ以外の言語でも、更に違ったように表記される。これはそれぞれのお国によって、耳に届いた犬の鳴き声を言葉で表す際の感覚の違いと言ったところであって、言語学的にみてもとても面白い所である。

劇中でちゃんが語ったように、犬には感情がある。感情が入っていると、同じように吠えているようであっても、周波数成文を分析すると、随分と違ったものになる。これは、人間でも、同じ言葉を違ったシチュエーションで口にすると、(言語学上の「文字」にすると同じであっても)違った音に聞こえるのと同じである。そのため、声紋を分析すると、違いや共通点が見られることになる。

尚、犬も個体によって、口、喉の形状、骨格が違うため、(日本語で)同じように「ワンワン」という鳴き声であっても、周波数成分は異なる(=声紋をみても違いがある)が、同じ個体であっても、感情の違いによって異なる声紋となる。(→この辺りは、動物学、音響工学、スペクトル分析では当たり前のことであり、取り立てて記すことでもないですが...→ちゃんは当たり前のことを言っているだけなんですよね。)

 

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