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東京少女・瓜生美咲#1「東京タワー」 [ドラマ]

今月のヒロインは瓜生美咲。「恋日・3rd.」の「忘れ路の面影」、そして「東京少女・セピア編」の「疾走少女」に続いてということで、山下リオ、水沢エレナ、岡本杏理と全く同じ道を歩んできている。やっぱり有力な銭形候補の一人でしょう。(1995年生まれなので、まだ少し先という気がするが、夏帆ポンと同様に現役女子中生刑事ということも可能ですし...)

今回の物語は豊島圭介監督ということで、しかも「東京タワー」というサブタイトルとなっているので、当然のことながら「68FILMS」の東京少女『東京タワー少女』が頭に蘇ります。で、先週記した「物語的な関連ではなく、演出の面においての関連があるものと思われる」という言葉通り、同じ演出を使ってました。(ヒロインの気持ちを字幕で出すという所。また、タイトルが出る所では、美咲がモノクロになっていたが、これもやはり「東京タワー少女」の演出と同じものですね。)やっぱり何かやってくれるのでは?と期待していたが、しっかりと期待にしっかりと応えてくれるのは、見ていても嬉しくなる所でした。(尚、「恋日・2nd.」にも「東京タワー」というタイトルの物語があるが、これは朗読劇であり、豊島監督も、今回の脚本の中江有里さんも関係していないので、予想通り繋がる所はありませんでした。→これも予想通りでした。)

また、今月の主題歌は映画「東京少女」の主題歌でもある『aitai』ということで、あのバラードと再会できるという嬉しいことになりました。メロディも歌詞も良い曲であり、大事にして欲しいと思っていただけに、これは大歓迎です。

中学生らしい憧れの気持ちと、家庭事情からくる影の部分とが上手くまとめてある物語でした。特に、憧れということでは誰もが経験することであって、派手な所はないが、いい感じでした。

そんな中、数学のテストの点数が「28点」ということで、遊びの方もしっかりとありました。(ちゃんが化学で28点だったことがあったが、「28点」とする所がBS-i作品らしい所でした。→瓜生ちゃんには銭形を襲名して貰いたくなります。)

カメラマンの母親・万里が、アシスタントの長尾を連れて東京タワーの写真を撮影している。その現場に一緒にいる中学生の鹿島美咲。そんな美咲は長尾に淡い恋心を抱くようになっていて、「これは多分、そう 恋なんだ」と感じた。

家に戻ると、長尾が食事を作り、3人で食事をする。長尾が作った味噌汁に「美味い」と言って感激する万里。自由気ままで奔放で、長尾曰く「凄いカメラマンだが、自分勝手でわがままで、平気で人の気持ちを傷つける」ということを感じていた美咲だったが、今日はいつもと少し違って見えていた。

万里は昔から東京タワーの写真が好きで、東京に住んでいるとわざわざ東京タワーを見に行く人は少ないので、好きな時に楽しめるように、色んな表情の東京タワーの写真を集めて写真集にしたい、と思っていたのだった。

学校に向かう美咲はルンルン気分で、スキップをしながら長尾のことを思っていた。(この気持ち、よく分かります。)が、下校する美咲は元気がなかった。それは数学のテストの点数が28点だった。で、塾に行きたくないという美咲に、万里は「良いこと思いついた」と言って長尾を美咲の家庭教師をして貰うことにした。

長尾に数学を教わっている美咲。(この時、美咲が手にしているシャーペンだが、以前、筆者が「BS-i」のロゴの入ったシャーペンを貰ったことがあるのだが、それと同じシャーペンのようでした。)が、気持ちは長尾の方に傾いていた。

そんな所に「お茶の時間で~す」と言って万里が持ってきたのはペットボトルのお茶だった。(→手抜きもいいところですね。普通は、ティーカップに紅茶とか、コーヒーとか入れるでしょう。お茶を出すとしても、コップを持ってくると思いますが...→万里のキャラが分かる所でもあります。)で、「どう、生徒さんは?」と尋ねると、「とても優秀ですよ。美咲ちゃんは素直で覚えが良くて...」と答える長尾。これに美咲は嬉しくなっていた。更に万里が「今日、食べていかない?」と誘うと、「ありがとうございます」と言って受ける長尾。これに美咲も喜んでいた。

夕食を3人で食べていると、万里は「家族みたいだなぁ」と感じ、口にする。が、この言葉に美咲はふさぎ込んでしまった。それは別居中の父のことを思い出したためだった。

その夜、万里は「お父さんに会う気ない?」と切り出した。来週、万里は父と会うことになっていたのだった。が美咲は「学校あるし」と言って断った。

自室に戻った美咲は、東京タワーのストラップを手にして、両親が久しぶりに会うということで、何か話があるのか?と考えていた。

その日がやってきた。家にいる美咲は鏡を手に、前髪を気にしていた。玄関チャイムが鳴ると、嬉しそうに飛び出していく。長尾が家庭教師としてやってきたのだった。

問題を解き終えてホッとする美咲。そんな時、長尾が側にあった東京タワーの写真を手に尋ねる。で、美咲はその写真を撮った時のことを話す。その写真は、家族で東京タワーに行った時のものだった。折角の休みなのに、万里が急に撮影すると言いだし、美咲と父をほったらかしにして機材を取りに返ったということ、悲しくなった美咲は泣いちゃって、父が慰めようとして東京タワーのグッズを買ってきたことを話すと、「これがそれ」と言って携帯に付けたストラップを見せる美咲。長尾は「美咲ちゃんのお父さんってどんな人?」と尋ねるが、美咲は言葉に詰まってしまう。凄く仲の良い友達も、美咲の両親が別居していることを知っていて、誰も気を使って聞かない、ということで「正直、よく覚えてないんです」と言う美咲。最後に会ったのは6年ぐらい前で、7歳の誕生日に一緒に食事に行った時だった。広告代理店に勤めている父は会社に呼び出されると、美咲をその店において会社に戻ってしまった。で、美咲は一人で東京タワーの前の犬の記念像(タロとジロですね。)の所に行った。(もう一度見たくなったため。)万里は父のことを凄く怒っていて、美咲もそれ以来会いにくくなり、会いたいと思わなくなった。誕生日にはプレゼントが届くが疎遠になってしまったのだった。そう言う家庭の事情を語った美咲は、今日、万里が父と会っていること、先日「お父さんと会う?」と急に聞いてきたことを口にする。それが今日で、離婚の話と思った美咲は「親の離婚の話しあいに子供が付いていくなんて変でしょう」と思っていたことを語った。

立ち上がった美咲は「お腹空いた」と行って話題を変えるが、そこに万里からメールが届いた。もう少しかかるので、長尾と何か夕飯食べてて、ということで、「勝手だなぁ」と愚痴を漏らす美咲。長尾は「何か食べに行こうか」と言うが、美咲は「長尾さんに作って欲しい」と口にした。(ここでAパート終了。経過時間は15分半を過ぎた所でした。よってBパートは10分と少しになります。)

長尾はキッチンで焼きそばを作っている。横にいる美咲は、父が焼きそばを作ってくれたことを思い出し、それを語る。盛りつけが終わるとテーブルに持っていく。長尾は「美咲ちゃんはどうするつもり?」と行って両親が離婚したら、どっちに付いていくのかを尋ねる。が、美咲は「そんなこと考えたことも無かったけど...」と答える。長尾は「お父さんに会いたいんじゃない?」と言うが「会いたくないです。だって、私を捨てて行ったんですから。置き去りにしたんですから...」と言うと「私、大人になったら早く結婚したい。そしたら子供を産んで大事に大事にする」と言うと、急に下を向いて口を閉ざしてしまった。長尾がテーブルにやってきて座ると、美咲は「こんな事誰かに話したの、初めてです。何か恥ずかしい...」と漏らす。これに長尾は「美咲ちゃんの話聞けてうれしい。ありがとう」と言うと、美咲も「私も、長尾さんが聞いてくれて嬉しいです」と言った。で、2人は焼きそばを食べ始めた。(その割りに具が少ないような気がするのですけど...)

夜、時計の針は8時を過ぎていた。が、万里はまだ帰ってこない。「慣れてますから」と言う美咲だったが、心の中では長尾に帰ってほしくない、と思っていた。そんな所に長尾の携帯に着信が入る。それは万里からだった。帰り道で後ろの車に追突され、現場に待機している、という連絡だった。美咲は「大丈夫かな?お母さん」と気にするが、長尾は連絡を待とう、と口にする。

が、美咲は母がどうして自分でなくて長尾に連絡してきたのかと思うと、そのことで長尾に詰め寄る。更には、お母さんは長尾さんのことが好き、長尾もお母さんが好き、子供の時分より長尾の方が頼りになる、と立て続けに口にする。長尾は万里の携帯の電源が切られているということで、病院にいると思い、「探してくる」と言う。これに美咲は「私も連れてって」と言うが、長尾は「連絡があるかも知れないので、美咲ちゃんはここで待ってて」と言うと出ていく。

長尾を追いかけて表に出た美咲。改めて長尾は、ここにいるように言うが、美咲は「いやだよ」と言い、父に置き去りにされたことを思い出し「置いてかないで、捨てないで。嫌だよ、一人にしないでよ、お願いだから...」というと泣き出してしまう。それを聴いた長尾は「置いてかないよ」と言うと、バイクの後ろに用意してあったヘルメットを手にして「2人で一緒に迎えに行こう」と言って美咲にヘルメットを渡す。そして自分のヘルメットを手にすると「美咲ちゃんバイクに乗せたって聴いたら、万里さんに怒られるだろうな」と漏らす。これに「いいの?」と美咲。長尾は笑顔で頷いた。で「ありがとう」と美咲。

バイクにまたがり、エンジンをかけた長尾。その時、「美咲」と言う万里の声がした。万里が戻ってきたのだった。これに走って万里に抱きつく美咲。「心配させた?」「ごめんね」と万里。(やっぱり親子の絆ですね。)

万里は長尾をアシスタントにして東京タワーの写真を撮影している。シャッターを切って満足そうな表情をした万里は、「長尾、ありがとう」と言って握手の手を伸ばした。これを握って握手をする長尾。そんな2人の元に、美咲がやってくる。「良い写真撮れた?」と声を掛ける美咲に「ああ、バッチリ」と万里。長尾は「万里さんと一緒に写真撮ってあげようか」と言うが、美咲は「長尾さんも一緒」と言う。更に美咲は「じゃあみんなで撮ろう。どうせ家族みたいなもんなんだから...」と言った。万里はちょっと考え込むような表情をする。美咲は「良い場所があるよ」と続けた。

3人が行ったのは、東京タワーの前の犬の記念像の所だった。長尾がカメラをセットして、3人は写真を撮った。主題歌、瓜生美咲の歌う『aitai』が流れる中、エンドロールが流れるが、ここに出てくる映像の方は、カメラで撮影するような感じにまとめられていて、上手いまとめ方がされていました。

次回の物語は「目ン玉少女」という物語です。「・1st.3話」以来となる岩崎ひろみさんがこの枠に登場となります。(3年11ヶ月ぶりということになりますね。)今回の物語と同じように、片親の美咲の母と、美咲が憧れる学校の先生が結婚するということになり、一騒動、という物語です。→6月の「東京少女・桜庭ななみ」の時と同様に、1話と2話の物語の設定が同じようなものになる物語になるようですね。ダメとは言わないが、似ている所が無い設定の方が4つの物語の幅が広がるように思うんですけどね...(が、設定が似ていると、如何に違いを出すのか、ということで演じる方には大きな課題となるのもまた事実ですけど...)

この後の「BS-iドラマ倶楽部」からのお知らせのバックの風景は、やはりいつも通りの「高速道路と東京タワーを中心としての夕景」でした。が、今回の物語が東京タワーに関連していただけに、いつもと同じ風景とはいっても、重さは違います。が、4月の山下リオの時の様に、少し画像にエフェクトをかけても良かったように思いました。

瓜生ちゃん、やっぱり可愛いですね。今回の物語を見ていると、もう7年前の作品になるが、NHKの「ハート」での黒川芽以さんを思い出しました。瓜生ちゃんに、あの時の芽以さんの面影を何となく感じるのですよね。瓜生ちゃんには大きく成長していって貰いたいところです。

今回の物語は「東京タワー」が一つのキーワードになっていただけに、「東京」ということになるとはいうものの、それ以上に「東京タワー少女」の演出と共通する所が見られたことで、「東京少女」の作品ということを感じました。また、その「東京タワー少女」のオマージュ作品でもある「西東京タワー少女」とも共通の演出の部分もあり、「東京少女」の中でも今回の物語と共に「東京タワー・三部作」という括りにしても良いようですね。

 

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