ゴルゴ13#22 [アニメ]
今回の物語は、必殺仕事人を思わせるようなゴルゴの仕事でした。しかも、前回のど派手な所は無く、実におとなしい物語でした。(1話完結の物語の連続なので、こういうギャップが楽しめるのは良い所です。)
アメリカ・ユタ州の砂漠地帯にあるハイウェイ沿いのモーテルに立ち寄ったゴルゴ。そこは盲目の母と娘・シンディが営んでいた。休憩と言って部屋に入ったゴルゴ。地元保安官がやってきて、ゴルゴを気にする。リノでカジノ強盗を犯し、2人を殺した二人組の犯人が逃亡中ということだった。が、犯人は二人組と言うことで、ゴルゴのマークを外した。やがて、息子のハンクが出稼ぎから帰ってきた。母を欺して仲間の男を部屋に匿う。その男は身元が分かり、手配中の強盗犯・テッドであり、ハンクと共に強盗に入り、逃亡中だった。取り分をボスに収める分も含めて分け合い、更なる逃亡の準備をしていた。が、母がやってきて、他に男がいることに気づいていて、ハンクを追求する。そんな中、テッドが発砲し、ハンクが撃たれてしまう。強盗した金を持って逃げるテッド、目の見えない母はハンクが撃たれたことが分からなかった。テッドはボスの元に行き、収める分を渡そうとするが、身元がばれたこと、人を殺したことからテッドを撃ち殺し、金を独り占めにして去っていこうとする。が、ボスの前にゴルゴが現れた。ボスは地元の保安官だった。ゴルゴに射撃の腕を自慢する保安官。が、早撃ちとなるとゴルゴの敵ではなく、ゴルゴに始末された...
田舎の保安官が悪の親玉であり、細々と生きる普通の人が悲劇に巻き込まれるという物語は、ありふれたパターンであり、色んな所で見かけるものである。ということで、珍しくも何ともない。更に、今回はゴルゴの登場がさりげないものであり、派手な所も無かったということで、全く目立たない物語でした。仕事の依頼者についてや報酬についての描写が無かったが、展開は「必殺仕事人」のような感じになっていたゴルゴ。まあ、こういうものもありと言う所ですかね。
それ以上に、この物語で感じたのは、この1週間の間で2作品(1942年のイタリア版、1946年のアメリカ版)が(BS-2、TwellVで)放送された映画「郵便配達は二度ベルを鳴らす」でした。物語の内容は全く関係ないものであるが、ハイウェイ沿いの店に男がやってくる、殺人が起こる、悲劇が起こるという共通点がありました。但し、不倫は無かったですけど...
↓この物語は「SPコミック85巻」に収録されています。
↓思いだしたもの
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