篤姫#36 [ドラマ]
今回は、天璋院の方がやり玉になる物語ということで、今までとは少し様子の違う物語でした。また、寺田屋事件という歴史上の事件が、本作では珍しく、結構踏み込んで描かれていたということで、物語の中心は薩摩に関することになり、大奥が脇になってました。尚、主役に疑惑の目が向くというのは、「銭形愛」でも第8話という結構早い時期に冤罪事件が登場しているし、長丁場のドラマでは必要な展開の一つであるが、他の要素に力を入れることで、上手いこと本題からそらしてしまった感じでした。
前半では、本寿院が水を得た魚のように、天璋院のことをボロクソに言っていた(やはり、嫁いびりが最高の楽しみということですね、マリバロン・本寿院にとっては...)し、妖怪軍団の庭田嗣子もここぞとばかりに天璋院を口撃していて、本寿院チームと妖怪軍団が形の上では手を組んだようになり、これはこれで面白い所でした。(もう少し、こういう構図での三つ巴のバトルを見たかった所でもありました。)ただ、妖怪軍団のボスに位置する和宮であるが、心の方は天璋院に傾いているということで、勢力図にも修正が必要となってますけど...
家茂と和宮の仲むつまじい様子を目にして、安心する天璋院。(愛ちゃんだったら冷やかしのためにちょっかいを出すでしょうが、大御台様ともなると違いました。)
薩摩が動いたことは江戸にも知らせが入り、天璋院が裏で糸を引いているのでは、という噂が出る。(これで「第49号容疑者・銭形愛・天璋院」となりました。→それを大きな声では言えないという所がありますが...)
弱みを見せたら、やっぱりこの人、本寿院が登場!!もはや本寿院の生き甲斐というのは、天璋院いびりだけということになっているだけに、ここは言いたい放題でした。
それにしても、今回も大奥での事件に発展させたのは、スパイ・滝山でした。良くも悪くも、滝山の言葉によって騒動が起こるということになり、滝山のキャラが一段と重要なものになりました。
京の都に入った薩摩は都の警備の任務に就いた。そんな中、寺田屋事件が発生。天璋院の周囲ではない所で起こった史実としたら、珍しくたっぷりと描かれていましたね。が、これによって「第49号容疑者・銭形愛・天璋院」ということがより克明に描かれることになり、これは良いことでした。
その薩摩が、朝廷から勅使を伴って江戸に向かったという知らせが入ると、一段と疑惑が濃くなった天璋院。(流石に、「指名手配」とまでは行きませんが...)そして家茂までもが天璋院のことを疑った言葉を発したことから、天璋院は「ご乱心!」(→どんな楽しいことを見せてくれるのかと期待してしまったのですが...)
薩摩と繋がる品々を炎の中に投げ込んで、薩摩との決別を行動で示した天璋院。その迫力の前には、和宮も心を動かされ、天璋院を目の仇にしている本寿院、そして妖怪・庭田も圧倒された。そして幾島の残した掛け軸までも炎に入れようとしたところを、家茂が止めて、非を詫びた。
愛ちゃんの冤罪は五代さんの協力があって晴らしたが、天璋院の疑惑には自らの行動で解決しました。(それにしても、あおいさんの演技力はやっぱり凄いですね)
今回は、薩摩の動きを中心に、大奥以外での物語がかなりを占めていたことで、途中までは完全に大河ドラマ「篤姫」ではないような雰囲気に満ちていたが、こういう時があってもいいでしょうね、→が、終盤の見せ場だけで他を圧倒してしまい、やはり「篤姫」らしい締めになっていたのはいつもの通りでしたけど...
次回は、動乱の幕末期ということで、島津久光が江戸に入り、幕府との間で色々と、ということになるが、幼なじみの尚五郎(帯刀)と7年ぶりの再会ということで、やっぱり囲碁なんですね。(於一&尚五郎と言えば、天璋院&小松帯刀となっても、やっぱり外せないようで...(生麦事件も一応出てくるようだが、どれだけ描かれることやら???)
そんな中、和宮が「天璋院さん」と呼び捨てにしなかったのが大きな変化ですね。(やっぱり愛お姉ちゃまの妹・舞ということですかね...)
ところで、嬉しいニュースがありました。9/29から、月~金の週5で、BS-hi・17:00から、第1話からの再放送が始まるとのこと。(但し、祝日などはお休みになる。)最終回(12/14の予定→でも、場合によっては1回延長もあり得るかも、と思ってます。)の直前に追いつくということで、1話から見ていないという方にも、また、1話から録画をやり直すのにもピッタリですね。(→LSRモードで録画すると、1層BD1枚に11話、2層BD1枚に22話収録できるので、最小は全3枚、最大でも全5枚に収まっちゃいます。(但し、第1話は60分なので、最初は10話までとなります。)しかも、全50話が全51話に増えても問題ないですし...)ちなみに、SRモードだったら1層1枚に8話となるので、最低4枚、最大7枚となります。どうしましょうかねぇ...
NHK大河ドラマ・ストーリー 篤姫 後編 (NHK大河ドラマ・ストーリー) (NHK大河ドラマ・ストーリー)
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維新への胎動〈上〉寺田屋事件 (講談社学術文庫―近世日本国民史)
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