DOOBIE BROTHERS『THE DOOBIE BROTHERS』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1971年に発表された彼らの1st.アルバムである。彼らがブレークするのは1972年の『Listen To The Music』のヒットによってであるが、原点は本アルバムである。後に大ヒットを放って時代をリードするようなビッグ・ネームになる彼らからしたら、本アルバムは地味な印象を受けるが、磨けば光る原石という所を大いに感じさせてくれる。荒削りながらも、なかなかパワフルでもある。
収録曲は以下の全11曲である。『Nobody』『Slippery St. Paul』『Greenwood Creek』『It Won't Be Right』『Travelin' Man』『Feelin' Down Farther』『Master』『Growin' A Little Each Day』『Beehive State』『Closer Every Day』『Chicago』。
この中からシングル・カットされたのは『Nobody』であって、Billboardのシングル・チャートで最高位58位を記録するヒットになった。
本アルバムからのお薦め曲は、彼らの原点と言って良い『Nobody』、そして『Greenwood Creek』『Feelin' Down Farther』『Beehive State』『Closer Every Day』というところをピックアップしておく。
サウンドの方は、フォーク調であったり、ブルースの色合いが濃いものがあったり、ロックであったりと、実に幅が広く、後の彼らのサウンドとは少し世界が違っているが、様々なジャンルのバンドマンたちが集まって結成された彼らということを考えたら、これはこれで面白い所である。(そうやって、バンドの方向性が定まっていくことになる。)
アルバムの完成度ということでも、まだ詰めが甘い所があるが、後の彼らのことを考えると、逆に本アルバムはこなれていない若々しさを感じることになり、誰でも通っていくステップと思えば、これはこれでよろしいかと...
尚、後の彼らの発表した充実した内容のアルバムと同じものを期待したら、それには十分には応えていないが、本アルバムは彼らのデビュー・アルバムということをお忘れないように。
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