SSブログ

「YOUNG FRANKENSTEIN」 [映画(洋画)]

「フランケンシュタイン」と言えば、映画の世界では古くから登場するモンスターとして知られているが、本作「ヤング・フランケンシュタイン」はその「フランケンシュタイン」のパロディ作品である。特に、1930年代の「フランケンシュタイン」シリーズのパロディ作品であるが、一応、それなりにホラー作品の要素も持っている。しかし、メル・ブルックス作品ということでは、ドタバタ・コメディになっておらず、おとなしめであるが、これが「フランケンシュタイン」シリーズの持っている雰囲気を残すことになり、笑いとドラマのバランスが上手く取れた作品となった。

作品データを記しておくと、時間は107分、白黒作品である。監督はメル・ブルックス、脚本はジーン・ワイルダーとメル・ブルックスの2人、撮影はジェラルド・ハーシュフェルド、音楽はジョン・モリスである。そして出演は、ジーン・ワイルダー、ピーター・ボイル、マーティ・フェルドマン、マデリーン・カーン、クロリス・リーチマン、ジーン・ハックマン、テリー・ガー、ケネス・マース、たちである。

著名なフランケンシュタイン博士が死んで17年。遺族はトランシルバニア城の地下に眠る棺から博士の遺言状を取り出した。それには、遺産は曽孫のフレデリックが受け継ぐこと、と記されていた。が、フレデリックはアメリカのボルチモアで医大の講師をしていた。ということで、フランケンシュタイン家の使者・ファルクスタインがボルチモアにやってきて、フレデリックに、曽祖父の遺言によって家督を継がなければならないことを告げた。フレデリックは恋人・エリザベスがいたことで、ここに残りたいと願うが、ファルクスタインに説得されてトランシルバニアに行くことになる。トランシルバニアに到着したフレデリックを、せむしの家僕・アイゴールが迎えに来て、城に到着する。フレデリックは城に滞在中に、祖父がモンスターを造った実験記録を読み、自分も実験をしてみたいと思い、実験材料として必要な大男の遺体をアイゴールと共に墓地に行き、処刑された大男の遺体を盗み、続いて優秀な頭脳を捜すようにアイゴールに命じる。が、アイゴールが盗んできた頭脳は精神異常者のものだった。それを知らずにフレデリックは実験を始め、モンスターを作り出した。動き出したモンスターし城を飛び出していき、行方不明となる。そんな中、モンスターはバイオリンで弾く子守唄が好きと教えられたフレデリックは、バイオリンでモンスターをおびき出し、捕獲に成功する。やがて、フレデリックは、この実験の成果を学会に発表することにして、学者たちを集めたが...

「フランケンシュタイン」ということでは、その後の物語という位置づけになり、これはこれで面白い所である。が、メル・ブルックス監督作品ということで捕らえたら、ドタバタ・コメディではないのがちょっと寂しい所でもある。が、ドタバタ・コメディにしなかったことと、白黒映像にしたことで、ホラーとしての「怖さ」(「恐怖」というようなレベルではないので、こう記します。)を作品に残すことになり、作品を引き締めている。笑いの方は適度に散りばめていて、キャラクターのリアクションはメル・ブルックス作品らしい所がしっかりと出ていて、笑わせてくれる。

本作を「ホラー作品」と言うには少々無理があり、やはり「コメディ作品」と言うべきであるのだが、元ネタが有名なモンスター・ホラー映画シリーズであり、そのシリーズの雰囲気が少しは残っているので、ここで取り上げることにしました。本作であれば、「ホラー映画は苦手」と言っても、逃げる口実にはなりませんよ...

 

ヤング・フランケンシュタイン〈特別編〉

ヤング・フランケンシュタイン〈特別編〉

  • 出版社/メーカー: 20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
  • メディア: DVD


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。