ケータイ刑事銭形泪7話[裏ネタ編]PART 4 [ケータイ刑事]
「銭形泪・1st.7話」の「時に愛は命を奪う ~恋愛小説殺人事件」の「裏ネタ編」は今回で終わりです。で、事件のトリックに関するものとして、「かび」について、「一筆書き」について、「地下室」についてを記します。
尚、約2年半前のBS-iでの再放送時に記した本編について記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「かび」:定義としては、菌類の中で、本体である菌糸の集まりが著しく目立ち、繁殖器官の子実体が微小であるか、これを欠いたものをいう。(これでは何のことかわく分かりませんが...→簡単に言えば、きのこを作らない菌類の仲間である。)
また、梅雨時にはつきものであることから「かび(黴)」は夏の季語でもある。
菌糸と呼ばれる糸状の細胞から成り立っているもので、胞子によって増殖する。湿った環境では繁殖が盛んになる。
かびには、コウジカビのように、タンパク質をアミノ酸に、デンプンをブドウ糖に分解する性質が強く、酒や味噌、醤油などの発酵食品の製造に用いられるようなものから、抗生物質となるペニシリンを分泌するもののように、有用なカビから、マイコトキシンと呼ばれる毒物を生成するカビまであり、種類は非常に多い。
「一筆書き」:墨継ぎをしないで描くこと、またはその書き方のことである。(「墨継ぎ」とは、途中で筆記具を紙から離すことである。このため、「途中で筆記具を紙から離すことなく描くこと」と言っても良い。)
普通、一筆書きというと、紙の方は細工をしないものであるが、この物語に出てきた一筆書きというのは、ちょっと反則というようなものである。(紙を折ったことにより、同一平面内ではない所に記していることになる。)が、一休さんのとんちという観点から見れば、これも一つのアイデアであることには違いないですが...
ところで、一筆書きが可能かどうかを判定する方法があるのをご存知ですか?線図を、線が交差する頂点と、頂点間を結ぶ線(線分)に見立てたモデルに置き換え、各頂点で交わる線の数を勘定する。で、全ての頂点の線の数が偶数だった場合、または、奇数となる頂点が2つで、それ以外の頂点が全て偶数だった場合は一筆書きが可能である。また、前者の場合は一筆書きの始点と終点が同一点となることが可能である。(例えば、アルファベットの「B」(飾り部分がないことが必要ですけど...)は、2つの頂点の線分が2本、1つが4本なので全ての頂点が偶数となり、始点と終点が一致する一筆書きが可能である。また、漢字の「日」だと、4つの頂点の線分は2本、2つの頂点が3本ということなので、始点と終点が一致しないが、一筆書きは可能である。「目」だと4つの頂点が偶数、4つの頂点が奇数となり、一筆書きは出来ない。)
「地下室」:地面よりも(高度が)低い場所にある部屋のことである。イメージとしたら、ビルの地下部分のように、部屋の全てが地面よりも低い高さにある部屋で、窓が無く、暗い閉空間ということを誰もが思い浮かべるであろう。が、建築基準法では、天井までの高さの1/3以上が、(平均)地盤面より下にある部屋が地下室とされている。よって、法律的には、窓があって外光が入る部屋であっても地下室となり得る。
地下室は、地上と比べて温度や湿度が低く、年間の温度差、湿度差の変化も小さくなる。そのため、食品や酒の貯蔵庫として、昔から使われてきた。また、一般住宅でも、物置として利用されることが多い。(それ以外では、階上の部屋よりも防音性が優れていることから、趣味の部屋(オーディオルームとか、楽器の部屋、バンドの練習スペースなど)に利用されることが多い。)
尚、温度の点では地上よりも低いものの、湿度に関しては、地下水脈が側にあったりしたら、逆に地上よりも湿度が高くなる場合がある。(「地下だから」と言っても、一概には言えない。)いずれにしても、しっかりした換気設備が必要である。
また、近年では、ビルの地下駐車場の消火装置には、二酸化炭素を充満させて火災を鎮火するという装置が設置されている場合があるので、万一の場合に備えて、脱出路をしっかりと確認しましょう。(装置が作動して閉じ込められると、窒息死してしまう可能性があります。→「泪・2nd.10話」で、これを利用したトリックがありましたね。)
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