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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その69) [ケータイ刑事]

今回とりあげる「ある物」は「バス」です。(お風呂の「バス」ではなくて、乗り物・自動車の「バス」です。→前回に続き、今回も「乗り物」ということになりました。)で、取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・5話」と「・1st.22話」の2本、「007」からは「死ぬのは奴らだ」と「ユア・アイズ・オンリー」の2本です。

ケータイ刑事」:「・5話」。この物語は「シベリア超特急」とのコラボ作品であり、「ケータイ刑事」の歴史に置いても重要な位置づけとなる物語である。サブタイトルは「シベリア超特急殺人事件」であるが、ここにはシベリア超特急ならぬ、バスが登場する。(心霊ツアー・バス)

ちゃんと五代さんの乗った車がエンコしてしまい、五代さんもお手上げ状態となった所に、たまたまバスが通りかかった。で、乗せて貰ったちゃんと五代さん。が、そのバスは心霊スポットを巡るツアーバスだった。(ツアーのバスなのに、町中を走っている路線バスが使われている...)

バスが「心霊トンネル」と言われるトンネルを通過中に車内で殺人事件が起こり、それをちゃんが解決するという物語である。

このバスは、通常走行中はやたらと揺れるということで、オンボロバスかと思われたが、心霊トンネルを通過中は揺れなかった。また、このトンネル内は右カーブということと、オートドライブ機能を持った(運転手曰く)最新式のバスということだったが、ちゃんがトリックを見抜いて、真犯人は逮捕された。

ケータイ刑事」:「・1st.22話」。この物語は、ちゃんと岡野さんの乗ったバスが、映画「スピード」のような展開でバスジャックされるという「気分はもうスピード!? ~バスジャック殺人事件」という物語である。

検定試験の会場に行くため、ちゃんとバスに乗った岡野さん。(ちゃんは付き添いでした。また、乗客は疎らという状態でした。)が、途中の停留所で乗ってきた2人組の男たちにバスジャックされ、爆弾を仕掛けたと言い、走行速度が落ちると爆発するということで、バスはひたすら走り続けるということで、完全に映画「スピード」状態になってしまう。そんな中で、殺人事件が起こったという物語でした。(ちゃんが、バスジャックと殺人の関係を見抜き、真犯人をしっかりと逮捕しました。)

ここに登場したバスは、ごく普通の、何処でも走っているような路線バスである。(オンボロとは言えないごく普通のバスである。)が、この時の走行によって、ガタが出てもおかしくないような気もする。(事件後、このバスがどうなったかは分かりません。)

尚、余談であるが、この事件を推理する岡野さんは、前記の「・5話」でのトリックを語って、運転手さんを犯人扱いにしていました。

007」:「死ぬのは奴らだ」。1973年のシリーズ第8作、3代目ボンドのデビュー作である。本作に登場するバスは、秘密兵器でもなんでもない、ただのオンボロ・バスである。(一応、ロンドンを走っていた中古バスということになるのかも???)

カナンガのアジトから(ボンド・ガールの)ソリテアを連れて脱出したボンドが逃げる途中で、たまたま乗ったのが2階建てバスだった。地元警察のパトカーや白バイが追ってくる中、ボンドがそのバスを運転して逃げて行く。(カーチェイスとなりました。)

途中で、橋のガード下をくぐるが、当然のことながら2階建てバスの方が高く、2階部分が衝突、1階部分だけとなって更に逃走していきました。(3代目ボンド作品では、車だけでなく、モーターボート、スキー、パラシュートでのチェイスなど、色んな追っかけっこがありました。)また、車の一部が潰されて、分離した車を運転続けるというのは、3代目ボンドの最後の作品「美しき獲物たち」でも車(タクシー)に登場する、というように、お馴染みの一コマです。

007」:「ユア・アイズ・オンリー」。1981年のシリーズ第12作で、3代目ボンドの第5作である。本作では、ボンドはバスを運転しないのだが、またまた面白いようにバスが良い所に登場する。

ボンドが刺客・ロックを始末(実際に殺したのはボンドガールのメリナでした)して脱出する際、ボンドの車(ロータス)が敵の手に落ちて自爆したことで、メリナの車(シトロエン)で逃げることになるのだが、ここでカーチェイスとなる。その途中で、対向車としてやってきた乗客がたくさん乗ったバスと出会う。ボンドの乗ったシトロエンは衝突を防ぐためにハンドルを切ったら横転してしまう。で、バスが道を塞いでしまうが、町中にいた人たちの協力で、シトロエンを起こし、押して貰ってバスを躱して逃げていった。(追っ手はバスに道を塞がれて、躱すのに時間を食ってしまい、ボンド立ちを見失ってしまった。)

尚、登場したのは乗客がたくさん乗っていたバスであり、スペインの田舎町を走る遠距離バスのような感じであるが、やはり路線バスである。しかも車両の方はちょっとくたびれていて、オンボロバスの方が近いようなバスでした。

「バス」というと、確かに路線バスもあるが、高速バスや観光バスもあり、特に豪華な観光バスの方が頭に浮かぶところである。が、ここに登場したバスは全て路線バスの車両バスという所が共通している。しかも、どちらかと言うと「豪華バス」ではなく「オンボロバスの方に近いバスばっかりである。更に、いずれのバスも、散々な目に遭うというのも共通している。(但し、クラッシュしたのは「話話や/死ぬのは奴らだ」のバスだけです。)

それぞれ、バスの登場のシチュエーションは全て異なり、共通点は「バス」ということだけであり、全く違うバスが登場しても良いのに、同じ類のバスが登場するというのは、両作ともに「傑作」だからこそ生じる驚くべき共通点ということが出来る。

次回はこの連載も70回目となる(現時点(2008/9)では、TVシリーズ183話+映画2本の「ケータイ刑事」と、映画が21本の「007」であるが、まだまだ色々と共通する所があるので、連載の方はまだまだ続きます。)が、「ある物」シリーズが続きます。(一応、乗り物から離れる予定ですが、乗り物でもまだネタはあるだけに...)何が登場するのかはお楽しみに。

 

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