ARTHUR(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1981年の映画「ミスター・アーサー」である。D・ムーアー主演のコメディ作品であり、いつものことながら彼がたっぷりと笑わせてくれる。が、ハートフルなところもあって、なかなかいい感じのロマンティック。ラブ・コメディになっている。物語の方は、大富豪の放蕩息子の恋物語である。また、本作の主題歌『Arthur's Theme (Best That You Can Do)』(邦題:「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」)は全米No.1ヒットとなった。(が、映画の方は、コメディ作品ということもあって、日本では今ひとつパットしなかった...)そして、7年後には続編も製作されている。
作品データを記しておくと、時間は97分、監督と脚本はスティーヴ・ゴードン、撮影はフレッド・シュラー、音楽はバート・バカラック、主題歌はクリストファー・クロスとキャロル・ベイヤー・セイガーである。そして出演は、ダドリー・ムーア、ライザ・ミネリ、ジョン・ギールグッド、ジル・アイケンベリー、B・コンスタンス・バリー、アン・デ・サルヴォ、ジェラルディン・フィッツジェラルド、リチャード・ハミルトン、バーニー・マーティン、たちである。
ニューヨークの大富豪バック財閥の御曹子・アーサー・バックは何一つ不自由なく暮らしている独身貴族である。執事や祖母の目はあるが、遊びの方も上手くやっていた。ある日、アーサーは父に呼ばれて、大富豪の娘・スーザンと結婚するように命じられる。(当然、政略結婚です。)それを拒めば、7億5000万ドルにも達する財産相続権を取り上げるということで、覚悟を決めてスーザンと結婚することを決めたアーサー。そんな彼はショッピングに出掛けた先で、万引きを問われているリンダという娘を救う。彼女は女優志望であり、失業中の父にプレゼントしようとしたのだった。そんなリンダに惹かれたアーサーは、初めて恋する自分に気がついた。で、スーザンとの結婚破棄を決意するが、スーザンに会うと、婚約指輪を渡してしまう。一方、執事のホブソンはリンダと会い、色々とてをうつ。が、癌で入院してしまい、アーサーに、リンダと結ばれるように言い残して逝ってしまう。で、アーサーはリンダと結婚する決意をして、教会に行ったが、そこにはスーザンの父が待ち構えていた...
コメディ作品であるが、人情味のある展開と、ちょっぴりオシャレな所があって、それがD・ムーアのちょっと惚けた所と融合して、ハートフルな物語に仕上がった。
アメリカでは大ヒットを記録したのに、日本では今ひとつというのは、イケメンとは言うことの出来ないオッサン臭いD・ムーアが主演だからなんでしょうかねぇ。
一方、音楽の方は、日本でも評判がよい。主題歌『Arthur's Theme (Best That You Can Do)』はCHRISTOPHER CROSSが歌い、Billboardで3週連続1位に輝き、1981年の年間シングル・チャートでも64位にランクインする大ヒットになった。(年間順位が思ったよりも低いのは、1位に輝いたのが10月後半ということで、チャート集計データが1981年と1982年とに分けられてしまったためです。)
サントラ盤の収録曲は以下の全9曲である。『Arthur's Theme (Best That You Can Do)』『Fool Me Again』『Poor Rich Boy』『It's Only Love』『Touch』『It's Only Love』『Money』『Moving Pictures』『Arthur's Theme (Best That You Can Do)』。
バート・バカラックの音楽も、本作のようなコメディにはぴったりと合っていて、C・クロスの歌声と共に、素晴らしい完成度になっている。ということで、映画と共に楽しみたい所である。
尚、D・ムーアといい、C・クロスといい、良い芝居/歌を生み出しているが、2人ともルックスのことを持ち出されると、日本では…ということなのでしょうか?もっと評価されてよいところである。
↓映画はこちら(日本ではDVD化されていない...)
↓輸入版DVD:NTSC(リージョンコード「1」なので注意が必要です。)
↓輸入版DVD(リージョンコード「2」ですが、PAL/SECAM仕様です。)
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