篤姫#38 [ドラマ]
今回のBS-hiの放送は、いつもより1時間繰り上がって17:00からの放送でした。(来週はいつもの18:00スタートに戻ります。)
今回は、幕末の動乱期の物語らしく、半分はホームドラマを離れた形になって、色々と混乱した史実が出てきた物語となっていました。しかし、ここのところは休戦状態だった愛・天璋院(姑)と舞・和宮(嫁)バトルの新たな幕開けという所に持って行かれた物語でした。
滝山や妖怪軍団の庭田なども、少ない出番の中で存在感を示していたものの、影が薄くなっていて、今ひとつでした。これらのキャラがもっと絡んでいたら、もっと面白くなったでしょうに...
生麦事件を受けて、賠償金のことで対立が生まれる。が、天璋院は薩摩だけでなく幕府にも責任があると主張する。が、攘夷派の中では、「薩摩が攘夷を行った」として讃えられていた。薩摩嫌いだったあの妖怪・庭田嗣子も「薩摩は偉い!」「薩摩様々」と言って讃えていた。→こういうのをまさに「妖怪変化」と言うのでしょうね。薩摩を持ち上げて笑っていた庭田嗣子はやっぱり存在感がありました。
一方、京の都では、長州藩の勢力が力を増し、有力な公家と手を結び、実権を握っていて、島津久光も薩摩に帰ることしかできず、岩倉具視も身を隠していた。(それでも妖怪軍団の一員という感じはありました。)
滝山は家茂上洛を焚き付けたのではないかと疑い、問い詰めるが、こういう所はやっぱりスパイ・滝山の本領発揮でした。が、今回はこれだけという感じの滝山でした。
新たな勅使が江戸にやってきた。攘夷実行を求める勅使に、家茂は自ら上洛することにして、帝に攘夷が困難であると伝えようと決心した。
が、家茂の実を案じる和宮は、上洛に反対し、上洛を押し進めた天璋院を逆恨み。そして天璋院の所に殴り込んだ。愛・天璋院と舞・和宮のガチンコ対決は、和宮が「都で何かあったら、私は大御台さんを恨み申します」と言うと立ち去っていった。これに呆然となった天璋院は「恨まれてしもうた...」ということで、新たな火種が点火しました。
家茂の上洛の日、家茂を見送る際、和宮が「これをお持ちあそばされませ」と言ってお守りを渡す。それを受け取った家茂は、天璋院に「母上、それもお渡しください」と言って、天璋院が渡そうとしていたものも受け取った。が、和宮の目がメラメラと...
家茂が「宮さんを頼みます」と天璋院に言い、続いて和宮に「母上を頼みます」と言うと出立していく。見送った天璋院は「共にご無事を祈りましょう」と言うが、これに和宮は「嫌じゃ。私は一人でお祈りいたします」ということで、対立は深まるばかりでした。
それ以外では、坂本龍馬が勝麟太郎の元にやってきて、勝の考えに感銘し、弟子になることを志願したとか、薩摩に戻った帯刀が家老に昇進したということもあったが、これらは付け足しという感じにしか感じられませんでした。
でも、家茂の上洛の方法で、陸路をと言う天璋院と、海路をと言う勝との対立は、それなりに面白いやりとりがありました。(まさか勝が「囲碁」を口にするとは思いませんでした。→どうせなら、本当に囲碁(五目並べでもOK)をやって欲しい所でした。)
次回は、薩英戦争ということで、本作には相応しくないドンパチがあるようですね。更には、力を強めた長州藩と、上洛した家茂が窮地にということなるが、天璋院と和宮との溝が更に深まって、愛・舞バトルの第4ラウンドがメインになるんじゃないのかしら???
また、BS-hiでの第1話からの再放送(17:00から)は、次回放送の翌日の29日からスタートです。同じ日には、あおいさん主演の「純情きらり」の再放送(BS-hi、月-土の19:45~20:00)も始まります。「名曲探偵アマデウス」の泪お姉ちゃまも加えて、「時代は完全に銭形ーズ(※)」ということで、銭形ーズのNHK占有率が益々高くなります。
※銭形ーズ:現時点では、宮﨑あおい(愛)、黒川芽以(泪)、堀北真希(舞)、夏帆(零)、小出早織(雷)、大政絢(海)の6人。来年には7代目が登場することでしょう。
NHK大河ドラマ・ストーリー 篤姫 後編 (NHK大河ドラマ・ストーリー) (NHK大河ドラマ・ストーリー)
- 作者: 宮尾 登美子
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2008/06/30
- メディア: ムック
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