ケータイ刑事銭形海26話(2nd.13話)[裏ネタ編] [ケータイ刑事]
今回の物語で「銭形海・2nd.」も終わりとなります。(来週からは「3rd.」に突入です。)今回は2nd.13話(通算では26話)の「さよなら五代さん! ~恐怖の神経ガス殺人事件」についてです。今回は、五代さんの転勤先となった「沖縄」について、そして今回の事件の「神経ガス」について、今回の物語でロシア語の単語として出てきた「ニンジン」と「イクラ」についてです。
尚、BS-iの本放送の時に記した長文&ネタバレあり版は「ここをクリック」してご覧下さい。(放送直後に記した感想版もここを経由してください。)
「沖縄」:(記しだすときりがないので概要だけにします。)日本の最南端に位置する県である。県庁所在地は那覇市である。49の有人島と多数の島から成り立っていて、最北端から最南端までは約400hm、最東端から最西端までは約1000kmというように、県域としては日本で最大である。(多数の島からなっているので、陸地の面積は約2275平方キロで、都道府県の中では下から4番目である。)人口は約137万人である。
かつては琉球王国が支配していたが、1872年に日本が強制的に琉球藩とし、1879年の琉球処分で琉球が滅亡し、沖縄県となる。太平洋戦争でアメリカに占領され、アメリカの統治下に置かれた独自の国となっていて、1972年に日本に復帰した。
「神経ガス」:物語に登場するのは「VX7」であるが、ここでは全般にわたってと言うことにする。
毒ガスの一つであり、有機燐系の化合物である。神経伝達物質を分解する酵素の働きを阻害するため、これが体内に入ると、筋肉を麻痺させ、窒息死させる。(10数分で死に至るとされている。)そのため、扱う場合は、防毒マスクは当然であるが、全身防護服を着用しなければならない。→物語では防毒マスクを付けていたが、それだけでは不十分である。
化学兵器の一つとされており、国連も大量破壊兵器としていしている。現在では化学兵器禁止条約によって製造と保有は禁止されている。
1936年にドイツのシュレーダーが偶然発見し、ジャーマン・ガス(Gガス、G剤)と呼ばれるのが最初である。第二次大戦ではドイツ軍が大量生産して使用された。(アウシュビッツなどの強制収容所で使われた。)サリン、タブン、ソマンの3種類が知られているが、第二次大戦後、イギリスでVXが発見され、更にアメリカでVE、VG、VMが発見された。(VXを含めて、これらの4つは「V剤」と呼ばれている。)
戦争で使われたのは、1981年~1986年のイラン・イラク戦争でイラクが使ったことがある。また、日本では1995年の地下鉄サリン事件で使われた。
尚、4つの神経ガスの中で、VXガスだけが水溶性ではないことで、大量に海洋投棄された神経ガス(アメリカに記録が残っておらず、正確な場所、量などは不明である。)に関して、極めて重大な危険の環境破壊が引き起こるとされているが、詳細は不明である。(サリン、タブン、ソマン、それに、同じく海洋投棄されたマスタードガスは水によって分解されるので、深刻な問題にはならないとされている。)
「ニンジン」:漢字では「人参」と表記し、英語では「carrot」、ロシア語では「морковь」(今回の物語に出てきました。)
セリ科の一年生、または二年生の根菜である。原産地は西アジア・アフガニスタンとされている。品種は東洋系の細長いものと、西洋系の太く短いものとに大別される。(東西は、原産地のアフガニスタンから東か西ということで分けられる。これは渡来していく過程での品種改良の違いによって生じた。)また、日本には16世紀に中国から渡来した。当初は東洋系ニンジンが日本では栽培されていたが、栽培しにくいということもあって、現在日本で栽培されているものの殆どは西洋系ニンジンである。
東洋系ニンジンとして知られているのは京人参といわれる品種である。
根だけでなく葉も食用になるが、現在食されるのは殆どが根の方である。
栄養素としては、ビタミンAとカロテンを豊富に含んでおり、特にカロテンの含有量は飛び抜けて高い。(英語名の「carrot」はカロテンが訛ったものとされている。)また、葉の方にはビタミンAが豊富であり、お浸しにしたり、パセリの代用として用いられることがある。
尚、ニンジンにはビタミンC酸化酵素であるアスコルビナーゼが含まれていることから、他の野菜と合わせて食する場合は、別々にした方がよく、サラダやジュースにする場合は、レモン汁や酢を加えてアスコルビナーゼの働きを抑えるようにするというのは常識です。
「イクラ」:サケやマスの卵を塩漬けにした食品である。「筋子(すじこ)」は卵巣に入ったままの状態の卵であるが、イクラは卵巣から取り出してバラバラの状態にしたものである。また、「バラ子」とも呼ばれることもある。
劇中で語られているように、「イクラ」はロシア語(「икра」)であり、元々の意味は「魚の卵」である。(このため、日本語でいう所の「イクラ」も「キャビア」も、ロシア語では全て「икра(イクラ)」である。→サケやマスの方(日本語で言う「イクラ」)を「赤いイクラ」、「キャビア」のことを「黒いイクラ」と言い分けることもある。)
日本には大正時代にロシアから伝えられたものであり、樺太の水産試験場が実験的に塩漬け食品として製造したのが元である。また、現在では、海藻エキスとサラダ油を原料とした人工イクラも作られている。食感、見た目、味は本物のイクラに似ている。→回転寿司で使われている「イクラ」は大抵が人工イクラであり、結構身近な所にもあります。
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↓来週からはこちらに突入です。
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- 作者: 宮田 親平
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