EAGLES『ON THE BORDER』 [音楽(洋楽)]
火曜日の1番は「ケータイ刑事」としているが、毎月最初の記事を「ケータイ刑事」としているため、今回は火曜と水曜の1番の記事を入れ替えることにします。よって、洋楽アルバムがここにきます。
表題のアルバムは1974年に発表された彼らの3rd.アルバムである。本アルバムのレコーディングの最中にギターのドン・フェルダーが正式メンバーとなったということと、本アルバムから彼らの最初の全米No.1シングル(全部で5曲のNo.1シングルを生み出している。)が生まれたということで、彼らのキャリアの上でも大きな節目となるアルバムでもある。また、D・フェルダーによってサウンドの方もよりロック色が強くなった。また、本アルバムは全米No.1シングルが生まれたこともあって、ロング・ヒットとなり、Billboardのアルバム・チャートでは最高位17位、1974年の年間アルバム・チャートでは48位、翌1975年の年間アルバム・チャートでは10位にランクインしている。
収録曲は以下の全10曲である。『Already Gone』『You Never Cry Like A Lover』『Midnight Flyer』『My Man』『On The Border』『James Dean』『Ol' 55』『Is It True』『Good Day In Hell』『Best Of My Love』。
この中からシングル・カットされたのは3曲で、最初のシングル『Already Gone』がBillboardのトングル・チャートで最高位32位を記録するまずまずのヒットとなった。続く『James Dean』は最高位77位であったが、3rd.シングルの『Best Of My Love』(邦題:我が愛の至上)が1週とはいうものの、Billboardシングル・チャートでno.1の座を獲得し、1975年の年間シングル・チャートでも12位にランクインする大ヒットとなった。
本アルバムからの筆者のお薦め曲は、『Best Of My Love』は当然として、『Already Gone』『Midnight Flyer』『Good Day In Hell』と、アルバム・タイトル・ナンバーである『On The Border』をピックアップしておく。
前作までのサウンドはカントリー・ロックであったが、本作ではそれがハードな方向に向かい、音楽性が多様化し、これがこの後のウエスト・コーストを代表するサウンドに繋がっていくことになる。そのため、'70'sの(ウエスト・コースト)アメリカン・ロックを語る上でも、重要なアルバムである。'70'sのアメリカン・ロックだけでなく、'80'sのアメリカン・ロックにも繋がっているだけに、アメリカン・ロック(特にウエスト・コースト)ファンであれば、しっかりと聴いておかなければならないアルバムである。じっくりと聴きましょう!
On the Border [12 inch Analog]
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: WEA International
- 発売日: 2006/06/13
- メディア: LP Record
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