EMERSON LAKE & PALMER『PICTURES AT AN EXHIBITION』 [音楽(洋楽)]
土曜19時(BS-hi)と日曜23時(BS-2)の放送の「名曲探偵アマデウス」がムソルグスキーの「展覧会の絵」を取り上げたこともあって、今回はこのアルバムをチョイスすることにしました。(アルファベット・ローテーションも丁度「E」になっていますからね。)
表題のアルバムは1971年に発表されたライブ・アルバムである。1971年に発表された2nd.アルバム「TARKUS」のリハーサルが終わって直ぐに収録され、発売されないままになっていたのだが、彼らの人気が高まってきたこともあって、リリースされることになった。(海賊版大作でもあり、その辺りの事情は、ファンだったら誰でも知っていることでしょう。)だが、それまでの2枚のアルバムとは随分と傾向が異なるサウンドのアルバムである。何せ、原曲はムソルグスキーのピアノ組曲「展覧会の絵」ですからね。
イギリスではアルバム・チャートで最高位3位を記録、アメリカでもBillboardで最高位10位を記録する大ヒットとなった。(年間アルバム・チャートのTOP100にはランクインしていない。)
収録曲は以下の全12曲である。『Pictures At An Exhibition/Promenade』『Pictures At An Exhibition/The Gnome』『Pictures At An Exhibition/Promenade』『Sage』『Pictures At An Exhibition/The Old Castle』『Blues Variations』『Pictures At An Exhibition/Promenade』『Pictures At An Exhibition/The Hut Of Baba Yaga』『Pictures At An Exhibition/The Curse Of Baba Yaga』『Pictures At An Exhibition/The Hut Of Baba Yaga』『Pictures At An Exhibition/The Great Gates Of Kiev [The End]』『Nutrocker』。
ムソルグスキーの「展覧会の絵」はラヴェルのアレンジが有名であるが、それ以外にも独特のアレンジがされていて、色々と楽しむことが出来るのだが、EL&Pのアレンジもまたなかなか面白い。原曲は10の曲を綴った作品であるが、彼らは一部にはオリジナル曲を加えていて、また新しい一面もあって、面白い所である。
が、本アルバムは「名盤」とされているが、無視されている場合もある。つまり、賛否両論あるということである。否定派は完成度が低いことを指摘しているが、本アルバムはスタジオ・アルバムではなくてライヴ収録である。よって、ライヴならではの即興性という所があり、これが魅力である。また、実験的な試みでもあった収録ということを考えると、これはその狙いが上手く出ているということになる。そして、その未完成だからこそ、更に発展していく期待があることになり、だからこそ色々と想像させてくれる楽しさがあることになる。
ということで、ムソルグスキーやラヴェルのアレンジした「展覧会の絵」と聞き比べてみるなど、色々な楽しみ方も出来るだけに、何度も味わいたい所である。(特に、「名曲探偵アマデウス」で「展覧会の絵」に秘められた秘密の説明を知ると、また新たな発見をすることもできますよ。)
Emerson Lake & Palmer: Pictures At An Exhibition
- アーティスト: Lake & Palmer Emerson,Kim Fowley,Modest Mussorgsky
- 出版社/メーカー: Shout! Factory
- 発売日: 2007/06/26
- メディア: CD
2008-10-06 00:00
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