「CUBA」 [映画(洋画)]
表題の作品は1979年の映画「さらばキューバ」である。キューバ革命直前の1958年のキューバを舞台にした、政府に雇われたイギリス軍人の憎悪と、彼と再会した昔の恋人との恋の物語である。
作品データを記しておくと、時間は117分、監督はリチャード・レスター、脚本はチャールズ・ウッド、撮影はデヴィッド・ワトキン、音楽はパトリック・ウィリアムズである。そして出演は、ショーン・コネリー、ブルック・アダムス、ヘクター・エリゾンド、ジャック・ウェストン、デンホルム・エリオット、マーティン・バルサム、クリス・サランドン、ロネット・マッキー、ウォルター・ゴテル、たちである。
時は1958年、バチスタ政権の打倒の為に、カストロを中心とした反乱軍が勢力を拡大している中、バチスタ政権は、軍事顧問としてイギリスからロバート・ディプス少佐を迎える。が、彼は、民衆はバチスタから既に離れていて、勝目がないことを察知した。到着したディプスは迎えが来る中、偶然にも、15年前に愛した女・アレックスを見かけた。アレックスは、ハバナ経済を牛耳るプリド・コンツェルンの放蕩息子の妻となっていた。が、プリド・コンツェルンの工場の従業員というのは、実はゲリラ組織に属しており、ゲリラの攻撃が始まり、革命軍によってバチスタ政権は崩壊に向かって行く...
本作の製作時期を考えると、本作は「007」を降りたS・コネリーの姿がねどうしてもボンドの様に見えてしまう。(ボンドが少し年を取って引退したと言ったらいいでしょうか...)しかも、かつて愛した女と再会し、一時的とはいうものの、愛情が蘇るところも、プレイボーイのボンドということと重なる。しかも、物語の舞台がキャーバということだったら、「007」になってもおかしくない。ただ、時代が革命直前のキューバということなので、この部分だけによって、辛うじてディプス少佐はJ・ボンドではない、という思いにさせてくれる。(あと、ボンドのような派手なアクションも無いですけど...)
物語は、キューバ革命の政府と反乱軍の攻防を描くのかと思ったら、そこから離れていって、15年の時を経て再会した男と女の愛情物語に変わっていき、見終わった時にはキューバ革命のことは頭から消え去っている。ということで、男と女の愛を描いた物語である。
物語の展開を考えたら、もっと違うタイトルの方が良いと思うんですけどねぇ...
↓DVDではなくてビデオです。(下の方は輸入版です。)
- 出版社/メーカー:
- メディア: VHS
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