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「LE CORPS DE MON ENNEMI」 [映画(洋画)]

表題の作品は1976年のフランス映画「追悼のメロディ」である。殺人の罪を着せられて投獄された男の復讐劇である。クライム・サスペンスであるが、テンポ良く進んで行く物語はとても見やすい作品である。

作品データを記しておくと、時間は121分、原作はフェリシアン・マルソー、監督はアンリ・ヴェルヌイユ、脚本はアンリ・ヴェルヌイユ、ミシェル・オーディアール、フェリシアン・マルソーの3人、撮影はジャン・パンゼ、音楽はフランシス・レイである。そして出演は、ジャン・ポール・ベルモンド、マリー・フランス・ピジェ、ベルナール・ブリエ、ルネ・ルフェーブル、フランソワ・ペロー、シャルル・ジェラール、たちである。

フランソワが7年ぶりに町に返ってきた。彼はフットボール選手と女を殺した罪で収監されていて、ようやく釈放されたのだった。彼は、町を支配するボス・リエガールの娘・ジルベルトと恋中になり、リエガールの一族に迎え入れられ、重要なポストを得ていた。が、フランソワの父が選挙でリエガールの立てた候補者に対抗して立候補して、リエガールの不正を追及しようとしたことから全てを奪われ、会社からも追放される。キャバレーの支配人になったフランソワだったが、そのキャバレーは麻薬の取り引きが行われている場所であり、彼だけがその事実を知らなかった。ある日、キャバレーでフットボール選手と女が殺された。フランソワの銃が殺人に使われたと言うことで、フランソワは殺人者とされて逮捕されたが、彼には全く身に覚えのないことであり、それは全て仕掛けられたものだった。フランソワはこの事件の真相を暴き、真犯人に復讐するために、事件を追い始める。そこにはジルベルトの強力もあった。が、組織もフランソワが真相を暴こうとしていることに気づき、フランソワを始末しようと動き出す。一つ一つ、真実を知っていくフランソワは、遂に事件の黒幕に辿り着いた。それはリエガールだった。が、フランソワは手を出せず、ある方法で復讐を果たすことにした...

物語は、復讐劇を進めながら、過去を回想として描きながら進んで行くが、それがちょっと切なかったりして、良い雰囲気で進んで行く。また、ベルモンドの伊達男ぶりが本作の雰囲気にぴったりであり、彼のキャラが物語に上手く生きている。

1950年代から1970年代のフランス映画は、「フレンチ・フィルム・ノワール」ということで、犯罪映画が数多く製作されて人気を集めたが、本作は、そういう作品群の基本的な設定を受け継いでおらず、全く違ったクライム・サスペンスになっている。また、フランス映画に多く見られるオシャレな所も無いが、フランス映画らしい独特の世界が描かれていると言うこともあって、見ておきたい1本である。

 

追悼のメロディ (1976) (ユニバーサル・セレクション2008年第8弾) 【初回生産限定】

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↓欧州版のため、PAL仕様です。(リージョンコードは日本と同じ「2」ですけど、PAL対応でないと再生できません)

Le Corps de mon ennemi

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