SSブログ

「THE DAY OF THE JACKAL」 [映画(洋画)]

表題の作品は1973年の映画「ジャッカルの日」である。1997年には本作の舞台設定を現代に置き換えて、大胆に翻案した「ジャッカル」(原題は「THE JACKAL」)が制作されたことで再び注目を集めることになった作品である。(「ジャッカル」は諸ボイ作品で、本作が如何に優れた傑作であるかも証明されることになった。)フランスのドゴール大統領暗殺を請け負った一匹狼の殺し屋・ジャッカルを描いたフレデリック・フォーサイス原作のベストセラー小説の映画化作品であり、社会派サスペンス・ドラマとしても高い評価を受けている作品である。

作品データを記しておくと、時間は144分、原作はフレデリック・フォーサイス、監督はフレッド・ジンネマン、脚本はケネス・ロス、撮影はジャン・トゥルニエ、音楽はジョルジュ・ドルリューである。そして出演は、エドワード・フォックス、ミシェル・ロンデール、アラン・バデル、トニー・ブリットン、シリル・キューザック、エリック・ポーター、オルガ・ジョルジュ・ピコ、デルフィーヌ・セイリグ、アンドレア・フェレオル、ミシェル・オークレール、たちである。

1962年8月、ドゴール大統領の暗殺未遂事件が起こった。大統領はまたも無事であったが、これで6回目の暗殺未遂事件となった。暗殺を狙っているのは、フランスのアルジェリアからの撤退政策に反対する秘密組織OASだったが、次第に追いつめられていて、最後の手段として、政府には顔も名前も知られていない殺し屋を雇うことだった。そして、ジャッカルという暗号名の男がこの仕事を受けた。が、OASはその金を作るためにフランス各地で銀行強盗を決行し、このことが当局に警戒させることとなる。やがて、OASの幹部の一人が警察に捕まり、断片的な自白から動きを掴んで動き出す。その頃、ジャッカルはフランス国内に入り、大統領暗殺の準備を着々と進める。警察が追っても、ジャッカルは間一髪で逃げていて逮捕されない。そして1年が流れ、1963年の解放記念日がやってきた。ジャッカルはこの日を大統領暗殺の決行日としていて、大統領が立つ廣場を見下ろすことの出来るアパートの一室に入り、その機会を待つ。大統領が広場に姿を現し、ジャッカルの銃が火を噴くも、大統領の頭が動いたことで弾は外れた。2発目の弾を込めようとするジャッカル。が、その時、ジャッカルを追い続けていた刑事が踏み込んだ...

ターゲットを狙い、着々と準備を進める殺し屋と、それを追う刑事。緊張感があって、実に見応えがある。正に、プロの殺し屋という雰囲気のジャッカルは凄味がある。特に、クライマックスの狙撃から対決という所は、瞬き一つするのももったいないぐらいの密度の高いものである。ただ、その緊張感の高さから考えると、結末はちょっとあっさりしているようにも思ってしまうが、「世紀の大勝負」というのは意外とあっさりと決着してしまうものということを考えれば、こういう結末も有りですかね...

 

ジャッカルの日 (ユニバーサル・セレクション2008年第1弾) 【初回生産限定】

ジャッカルの日 (ユニバーサル・セレクション2008年第1弾) 【初回生産限定】

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
  • メディア: DVD


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。