篤姫#42 [ドラマ]
今回の物語は、重要人物の死という大きな節目を迎える物語であったが、一体誰が主役なのかと悩んでしまうような物語となり、大奥の方は開店休業状態となり、物語の蚊帳の外という感じでした。ある意味では「お近」が主役だったとも言えるし、「帯刀」が主役だったとも解釈できる内容で、天璋院と和宮の影が薄かった物語でした。この2人以外の大奥は空気のようでしたし... 尚、時代はいよいよ長州征伐ということで動乱の時代になるのだが、史実の方はいつものように置いてきぼりということで、このスタイルだけはぶれませんでした。
一応、今回のメインイベントは家茂の死であるが、終盤になってようやくこれについて描いていたが、帯刀と龍馬の描き方を考えたら、取って付けたような印象になってしまいました。(が、このようにその回の主題をぼかして描くのが本作ですからね。)今回は賛否両論出てくるでしょうね。
大奥編では、本寿院だけが存在感をアピールしようとピエロになっていたが、ここだけでした。一瞬、天璋院と庭田嗣子が手を組んで本寿院に食ってかかるのかと思われたが、そうはならずということで、妖怪軍団の生き残り・庭田嗣子の役回りは残っているものの、すっかり影が薄くなっちゃって...
今回の物語で神様の地位に就いたのがお近で、龍馬夫妻を連れて来た帯刀に対して全てを掌握してました。完全に頭が上がらない帯刀ということで、もう少し修羅場にならないかと思ったが、修羅場になる前にお近の全面勝利であり、この部分が今回の物語のヤマでした。
完全にサイド・ストーリーに追いやられた大奥では、新キャラ・唐橋のクリーンヒット(=公方様に漢方医を派遣すると進言したこと。)があったが、開店休業状態だったことには変わらない。
勝に見取られ、天璋院と和宮のことを託し、息を引き取った家茂。ここからようやく第二の見せ場となり、来世(=現世、現代)では姉妹となる天璋院と和宮の間では言葉は不要でした。その前から「匂う、悪の香」と「うずく、悪の予感」ということで、それぞれ予感していただろうが、受け入れたくない現実を知らされた天璋院、その天璋院から感じ取った和宮。最後の所はしっかりと見せてくれて、辛うじて主役のポストは守ったという感じでした。
それにしても、家茂の死を(天璋院に)伝えたのはやっぱり滝山ということで、何かの大きなものは全て滝山の言葉から始まるのは変わりませんね。
次回は、家茂の死によって始まる大奥の物語に戻ります。今回の大奥は開店休業状態だっただけに、リフレッシュした気分で見たいと思います。尚、次回のBS-hiの放送は、現時点では18:00からなのか、17:15からなのかが分からない。EPGでは現在は18時となっているが、野球中継が入ると繰り上がるかもしれないだけに、要注意です。(但し、録画予約は自動修正してくれるので、この点では楽ですけど...)
NHK大河ドラマ・ストーリー 篤姫 後編 (NHK大河ドラマ・ストーリー) (NHK大河ドラマ・ストーリー)
- 作者: 宮尾 登美子
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2008/06/30
- メディア: ムック
(仮)NHK大河ドラマ オリジナルサウンドトラック「篤姫」~2~
- アーティスト: TVサントラ
- 出版社/メーカー: PONYCANYON INC.(PC)(M)
- 発売日: 2008/10/29
- メディア: CD
コメント 0