堀内孝雄『はぐれ刑事純情派 主題歌ベスト』 [音楽(特撮/邦楽)]
今回はちょっと変わった趣向のアルバムをピックアップします。それは、TVドラマ「はぐれ刑事純情派」の主題歌を集めたものであり、1998年にリリースされた者である。当時、ドラマの方が10周年ということで、その記念として編集されたものである。まずはメインタイトルが入っていて、続いて第10作までの主題歌、そして後ろの2曲はおまけと言った感じである。現在ではこの後に第18シリーズ(「ファイナル」)まで製作されたことを考えると、続編も欲しくなるところであるが、節目の10年ということでまとめた者であって、これはこれで貴重なものである。
収録曲は以下の全13曲である。『「はぐれ刑事純情派」メインタイトル』『ガキの頃のように』『冗談じゃねえ』『恋唄綴り』『さよならだけの人生に』『都会の天使たち』『影法師』『夢の道草』『東京発』『酔いれんぼ』『愛が見えますか』『恋唄綴り』『銀の糸』。
この中で、主題歌の方は『都会の天使たち』が桂銀淑とのデュエットであるものの、10曲は全てべーヤンこと堀内孝雄が歌っているということで、彼のベスト・アルバムという位置づけにもなっている。尚、『恋唄綴り』は麻生詩織、『銀の糸』は藤田まことと真野あずさのデュエットである。
それにしても、べーヤンの歌をいつしか「演歌」と言うのだから、随分と変わったものである。(とても演歌という感じはしないんですけどね。)
ALICE時代のべーヤンを知っている者としたら、随分とイメージが変わったと誰もが感じるが、心に響く曲というのは、また違った味わいを持って心に響いてくれるだけに、時にはこういう曲も良いものである。また、今まで「演歌」というと、取っつきにくさを感じていた方にも、その壁を低くしてくれることになり、「演歌」の世界に足を踏み入れるのもまたよろしいかと...
筆者のお薦め曲は、『ガキの頃のように』『冗談じゃねえ』というところであるが、「はぐれ刑事純情派」のイメージを決定づけた曲でもあり、疑う余地は無いであろう。尚、筆者はべーヤンの歌は「演歌」という認識ではなく、大人向けのロックである「A.O.R.」に対応するような位置づけと考えて、ポピュラー・ファン向けの「P.O.E.」(Popular Oriented Enka)と考えている。(当然、ポピュラー音楽の延長線上にあるという位置づけである。)→何だかんだと理屈を付けずに、兎に角一度は聴いてみてください。で、気に入れば聴けばいいことですから...
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