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FOREIGNER『MR. MOONLIGHT』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1994年に発表された3年ぶり8枚目のスタジオ・アルバムである。(現時点では最後のスタジオ・アルバムとなっている。)ルーがメンバーとして復帰して、ようやく発表されたオリジナル・アルバムということで、待望のアルバムとなった一枚である。が、その期待が大きすぎたのか、今ひとつ、その期待に応えることが出来ず、チャート成績の方もかつての彼らを考えると、余りにも寂しい結果となった。ドイツでこそ最高位29衣を記録したが、アメリカではBillboardで最高位136位を記録したに留まった。また、これという大きなシングル・ヒットも生まれなかった。

収録曲は以下の全11曲である。『Under The Gun』『Rain』『Until The End Of Time』『White Lie』『Big Dog』『Real World』『All I Need To Know』『Hole In My Soul』『I Keep Hoping』『Running The Risk』『Hand On My Heart』。

この中からシングル・ヒットを記録したのは、イギリスで最高位58位を記録した『White Lie』、アメリカ・Billboardで最高位42位を記録した『Until The End Of Time』がある。また、『Rain』と『Under The Gun』もシングル・カットされたが、特に大きなヒットにはならなかった。

本アルバムからの筆者のお薦め曲は、『White Lie』と『Under The Gun』のシングル曲と、彼ららしいバラード・ナンバーの『I Keep Hoping』をピックアップしておく。(が、全盛期の'80'sの彼らと比べると、魂に届くものが薄れてしまっているのが残念でならないところである。)

ルーが復帰したということで、'80'sの黄金期のFOREIGNERが戻って来たと思われたが、本アルバムは'90'sという(当時の)時代を考えたものになったため、彼らの持ち味が無くなっていて、平凡なロックになってしまった。彼ららしい一面も時折出ているのだが、ロック魂が薄れてしまい、心に響くものが無いようでは、名前は「FOREIGNER」であっても、それは真の「FOREIGNER」ではない。ということで、'70's終盤から'80'sに書けて全盛期を誇った4大バンド(FOREIGNE、JOURNEY、TOTO、STYX)はいずれもが全盛期の魂を失ってしまい、完全に過去の栄光になってしまったことを痛感させたアルバムである。

とは言っても、'80'sの彼らの全盛期を知らなければ、'90'sに合わせたロックを聴かせてくれているので、悪くはないアルバムと言える。が、彼らの名前を聴けば、必ずや栄光の'80'sのことが語られ、それに匹敵するものを期待するであろう。よって、物足りなさだけが残ることになってしまう。この辺りはチャート成績にもろに出ていますね。

現在も彼らは活動を続けているものの、オリジナル・アルバムということでは本アルバムが現時点でも最後と言うことになっているので、彼らの最後のサウンドということで、耳に入れておくと言うことでよろしいかと...

 

Mr. Moonlight

Mr. Moonlight

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Valley
  • 発売日: 2000/01/11
  • メディア: CD


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