ケータイ刑事銭形泪10話[裏ネタ編]PART 5 [ケータイ刑事]
5回目となる「銭形泪・1st.10話」:「爆弾魔からの挑戦状 ~手錠は爆弾を結ぶ」の「裏ネタ編」となる今回は、劇中で出題された第2問と第3問に関係する事柄についてです。で、「へそくり」「給料」「塩」「小泉八雲」「回文」についてです。(事件のトリックに関することがここに来なかったということで、この物語についての「裏ネタ編」は更に続きます。→一体どこまで書くのでせうか?そもそも、まだ10話なのに「泪・裏ネタ編」は今回が42回目になっている...)
尚、約2年7ヶ月前のBS-iでの再放送時に記した本編について記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「へそくり」:「へそくりがね」と言うこともある。漢字では「綜麻繰り」または「臍繰り」と記すこともある。(一般的にはひらがな表記である。)倹約したり、内職をしたりして、家の者などに内緒で貯めたお金のことを言う。また、「ほまち」「しんがい」と言うこともある。
現在では内密で貯めたお金のことを意味するが、昔は後任のものもこう呼ばれた。(以前の意味は「家族の私財」という意味合いであった。)
語源には2つの有力な説があり、紡いだ糸を環状に巻き付ける糸巻きの一種で、綜麻(へそ)というものがあったが、女たちが機織りをして、この綜麻を繰る内職をして貯めたお金のことを起源として「綜麻繰り」と言ったという説が第一。第二の説は、主婦たちが和服の帯の下の臍(へそ)の辺りにお金を隠したことから「臍繰り」というというものである。(前者だと、「家族の私財」と言う意味にも繋がり、後者だと「内密の」という意味があるだけに、どちらもかなり有力な説だと...)
「給料」:簡単に言うと、使用人や労働者に対して、雇い主が支払う報酬のことである。「給与」「サラリー」「賃金」「報酬」などど同義語であるが、法律的には「給料」と「給与」は別であり、諸手当を除いた基本給の部分を「給料」、支給される全てをまとめたものを「給与」と言う。(寄って、基本的に、金額ベースで言うと「給与>給料」ということになります。)
英語では「Salary」、フランス語では「Salaire」、スペイン語では「Salario」と言うように、劇中で柴田太郎さんが語ったように、ラテン語で「塩」が語源となっていることがよく分かる所でもある。
「塩」:ここでは「しお」について記すことにして、同じ漢字を使うが「えん」と呼ばれる酸と塩基の化学反応によって生じる物質・塩(えん)に関しては記しません。(日本語って、文字だけだと全く異なる物がある場合があって、「塩」はその典型的な一例です。→言葉の難しい所です。)
塩(塩)は塩化ナトリウム(NaCl)を主成分とする結晶である。科学的に純粋なものは塩化ナトリウムであるが、地球上に自然に存在しているものは何らかの他の物質を含有している。地球上には岩塩などの固体と、海水として液体で大量に存在している。
人間が生きていく上で必要不可欠な物質であり、古くは「塩」が社会の基盤を築くことになっていた。そのため、塩の販売は自由に行えず、販売する者は時の権力者と繋がり、巨大な力を持つことになっていた。特に古代ローマ帝国や前漢時代の中国がこれに該当する。そしてその影響もあって、塩の流通は自由には行えず、専売制度が敷かれることが多かった。日本でも以前は専売公社しか販売することが出来なかったが、1985年の民営化以降、徐々に自由販売に移行していき、1997年に塩の専売制度が廃止された。
劇中で柴田太郎さんが語ったように、古代ローマでは兵士の給料として塩(ラテン語では「sal」と言う。)が支給されていて、これが「Salary」の語源となった。また、食品の多くの名称に「sal」という語が付いた単語が多数あるが、それらは「塩(sal)」に由来している。
塩を得る方法としては、日本では海水を元にして塩田で製塩を行うことが古くから行われ、西洋では岩塩を採掘し、そこから製塩が行われていた。また、海水よりも塩分濃度が高い鹹水(かんすい)を煮詰めて得る方法などがある。
尚、「塩」は食用であるだけでなく、工業用途としての利用も幅広い。ちなみに、日本で消費される塩の8割弱は工業用とであり、ソーダ産業に使われている。
「小泉八雲」:ギリシャ生まれのイギリス人として生まれ、後に日本に帰化し、日本人となった。(よって、日本人であるが、帰化したことから「ニセの外国人」ということになり、この意味で使われました。)帰化する前の名前はパトリック・ラフカディオ・ハーンという。(「雷・1st.2話」に登場したラフカディオ・アッハーン・サユリはこの名前をもじったものというのは言うまでもない。)
生まれは1850年で、来日したのは1890年で、ハーバー・マガジンの通信員として日本に来た。そして島根県松江尋常中学校と島根県尋常師範学校の英語の講師となる。1891年に松江の士族の小泉湊の娘・小泉節子と結婚。1896年に帰化して小泉八雲となる。1904年に54歳で死去した。
松江での英語講師は有名であるが、その後五高(現在の熊本大学の前身)、東京帝大、早稲田大学でも講師として務めている。
来日してから、印象記、随筆、小説などを発表しているが、主に作品としたら、1896年の「心」、1904年の「怪談」(17編の怪談と3編のエッセイから成り、その怪談集の中から4編が、オムニバス構成の作品として1965年に小林正樹監督で映画化されている。)、1899年の「霊の日本」、1900年の「影」などがある。
「回文」:上から読んでも、下から読んでも、同音となる文のことである。英語では「Palindrome」と言う。尚、単に音が同じと言うだけでは「回文」とは言わず、意味が通じることが原則である。言葉遊びの一つである。「ケータイ刑事」では「銭形愛」の時から何度も、そして色々と登場しているだけに、詳しい説明は不要でしょう。(やっぱり有名なのは「チンパンジイから怪人パンチ」でしょう。更に「赤坂(akasaka)」という地名、「柴田束志」という人物まで登場していますからね)
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