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DOCTOR ZHIVAGO(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1965年のアメリカとイタリアの合作映画「ドクトル・ジバゴ」である。言うまでもなく、ロシアの文豪ボリス・パステルナークの原作小説の映画化作品であり、ロシアでは発禁処分となっていた作品でもある。また、大作に相応しく、70mmフィルムで撮影された作品である。

作品データを記しておくと、時間は194分、原作はボリス・パステルナーク、監督はデヴィッド・リーン、脚本はロバート・ボルト、撮影はフレデリック・A・ヤング、美術はテレンス・マーシュ、音楽はモーリス・ジャールである。そして出演は、オマー・シャリフ、ジュリー・クリスティ、トム・コートネイ、アレック・ギネス、ジェラルディン・チャップリン、リタ・トゥシンハム、ロッド・スタイガー、エイドリアン・コリ、イングリッド・ピット、シオバン・マッケンナ、ノエル・ウィルマン、たちである。また、アカデミー賞では10部門でノミネートされたが、その中から5部門(脚色賞、撮影賞、作曲賞、美術監督装置賞、衣装デザイン賞)を獲得している。

時は19世紀末、所はロシア。医学の勉強を続けながら詩人としても知られるユーリー・ジバゴの波乱に満ちた人生を、2人の女性・ラーラとトーニャへの愛を中心に描かれた大河ドラマである。(名作として知られているだけに、特に語る必要はないでしょう。)

3時間を越える超大作であるが、全く飽きさせることなく見せてくれる。(但し、ストーリー的にではない。)流石にロシアでのロケは出来ず、カナダやフィンランドでロケを行ったのだが、その雄大な自然の景色は余りにも美しい。これを見るだけでも価値のある作品である。(物語の方は、時々「?」となってしまう所があるのもまた事実です。)

で、本作を有名にしたのは音楽であり、「ラーラのテーマ」(原題:Lara's Theme)は余りにも有名な一曲である。映画音楽を代表する名曲である。ということで、サントラ盤は耳にしておくべきものである。しかも、そのサントラ盤は、作品の30周年を記念して、1995年にリリースされた30周年記念版では、アウトテイクをはじめとする隠れていた音源が収録されることになり、全45曲という充実した内容になった。(ということで、この記念版を取り上げます。)

収録曲は以下の全45曲である。『Overture』『Main Title』『Kontakion/Funeral Song』『Lara Is Charming』『Internationale』『Lara And Komarovsky Dancing Up A Storm』『Komarovsky With Lara In The Hotel』『Interior Student Cafe [Outtake]』『Sventitsky's Waltz/After The Shooting』『Military Parade』『They Began To Go Home』『After Deserters Killed The Colonel』『At The Hospital』『Lara Says Goodbye To Yuri』『Tonya Greets Yuri [Outtake]』『Stove's Out [Outtake]』『Yevgraf Snaps His Fingers [Outtake]』『Evening Bells-Moscow Station』『Flags Flying Over The Train [Outtake]』『Yuri Gazing Through A Tiny Open Hatch [Outtake]』『Door Is Banged Opened [Outtake]』『Intermission』『Yuri Follows The Sound Of The Waterfall』『Tonya And Yuri Arrive At Varykino』『They Didn't Lock The Cottage』『Varykino Cottage, Winter Snow』『Yuri And The Daffodils』『On A Yuriatin Street』『In Lara's Bedroom』『Yuri Rides To Yuriatin』『Yuri Is Taken Prisoner By The Red Partisans』『For As Long As We Need You』『Yuri Is Escaping』『Yuri Approaches Lara's Apartment』『Yuri Looks Into The Mirror』『Lara And Yuri Arriving At Varykino』『Yuri Is Trying To Write』『Yuri Frightens The Wolves Away (Part. 1)』『Lara Reads Her Poem』『Yuri Frightens The Wolves Away (Part. 2)』『Yuri Works On [Outtake]』『Then It's A Gift (End Title)』『Lara's Theme [Jazz Version]』『Lara's Theme [Rock 'N' Roll Version]』『Lara's Theme [Swing Version]』。

お馴染みの「ラーラのテーマ」であるが、終わりに入っている異なるバージョンというのはとても貴重である。特に「Rock 'N' Roll Version」の方だが、あの名曲がこんな風になるのか、と感心させられる所がある。→名曲は姿を変えても名曲である、ということである。

また、アウトテイクかなりの曲が収録されているが、これらはとても貴重な所であり、こうして聴くことが出来るというのは嬉しい所である。

映画の方が3時間を越える超大作であるため、サントラ盤と合わせると4時間を越える時間が必要となってしまうが、少なくともサントラ盤(言うまでもなく、今回取り上げた30周年記念盤)の方は聴いておきましょう。音楽の方に関しては、紛れもなく映画史に残る名作(名曲といった方が良いかもしれませんが...)である。

 

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