ケータイ刑事銭形泪11話[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]
今回の「銭形泪[裏ネタ編]」は1st.11話の「花粉症にご用心! ~サラリーマン銀太郎殺人事件」の2回目です。今回はサブタイトルにある「花粉症」に関係する事柄ということで、「花粉症」についてと、「杉」「檜木」「ブタクサ」「ソリダコ」について記すことにする。尚、「ブタクサの花粉症」ということでは「愛・2話」の物語に登場した事柄をしっかりと受け継いでいる(=五代さんはブタクサの花粉症)というのも面白い所ですね。
尚、約2年7ヶ月前のBS-iのこの物語の再放送時に記した記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「花粉症」:ある種の花粉を吸入するために起こるアレルギー性炎症で、疾患の一つである。発症するのは眼結膜または鼻粘膜が殆どであり、繰り返しくしゃみが出たり、水様性の鼻汁の分泌、鼻と目の掻痒感、鼻粘膜の蒼白性腫脹、鼻閉などが主な症状である。原因は花粉であり、IgE抗体が関与して症状が出る。日本では、スギ花粉による症状を発する人が最も多く、アメリカではブタクサの花粉によって症状を発する人が最も多く、追う者腕はイネ科の植物の花粉によって症状を発する人が最も多い。
花粉が原因ということが分かったのは、比較的新しい。それまでもこの症状を発する患者はいたが、原因が分からない間は「枯草熱」と呼ばれていた。これは19世紀のヨーロッパで、この症状が、牧場において枯れ草と接することで発症すると考えられていたいたためである。19世紀後半になり、アメリカでブタクサによって同じ症状が起こることから、ブタクサが枯草熱の原因という推定が行われ、検証の結果、花粉が原因と分かり、それから「花粉症」という言葉が生まれた。
日本では1960年代になって、ブタクサ、カモガヤ、スギ、ヨモギなどの花粉症が報告されるようになり、'70's後半からスギ花粉による花粉症患者が増大し、社会問題として認知されたのは1980年代に入ってからである。
原点となる花粉の飛散が無くなれば症状は収まり、翌年、その花粉が飛来すると再び症状を発するということで、年々患者数が増えている。現時点では、絶対的に治療方法は確立しておらず、原因となる花粉を吸入しないように予防すること、いくつかの対処療法的な薬が開発されているが、絶対的に効果があるというものではない。
「杉」:スギ科の常緑針葉樹であり、日本の特産である。アジア各地に広く植林されていて、木材資源として広く利用されている。成木になると高さは50mにも達する。また、生育条件によってはとてつもなく太くなることもある。幹は直立し、褐色の樹皮を持つ。
木質は、木理は真っ直ぐで柔らかい。また、脂気にも富んでいる。更に、樹皮は屋根などを葺くのにも用いられ、葉は線香に使われるということで、色々と利用されている。昔は神事に用いられたこともあり、日本では馴染みの深い樹木である。
日本では、屋久島から東北地方までの広い範囲に分布しており、屋久島の縄文杉には樹齢が数千年というものもあり、天然記念物となっており、更に世界自然遺産にも登録されている。
その屋久杉と共にブランド・イメージが浸透しているものに吉野杉があり、産地を頭に付けて呼ばれる名木がいくつか知られている。
が、この木は春先になると大量の花粉を飛散させ、2月から4月にかけて、花粉症の原因となっている。日本の花粉症患者の8割がスギ花粉によるものとされているだけに、利用価値の高い木であるが、春先になると「悪魔の木」に豹変するということもできる。が、古くから日本人と接してきたが、戦後になって扱いが悪くなったことに対する腹いせ(?)という感じがしないでもない...
「檜木」:「檜」「桧木」「桧」とも記す。ヒノキ科の常緑針葉樹で、日本の特産である。世界では、日本と台湾にのみ分布している。特に建築材として使われ、最高品質の樹木とされている。寺社の建築に古くから使用され、法隆寺は世界最古の木造建築物として現存し、有名である。(特に、木曽のヒノキは有名である。)
成木は高さ30~40mに達する。樹皮は赤褐色で、日本徳有の檜皮葺にも使われる。葉は小鱗片状をしている。また、火が付きやすい樹木であり、枝は薪としてとしても使われていた。
「杉」と同様に大量の花粉を飛散させ、花粉症の原因にもなっているが、「杉」よりも花粉を飛散させる時期が少しおそく、4月から5月頃が悪魔の木となる時期である。
「ブタクサ」:漢字では「豚草」と記す。キク科の一年草であり、北アメリカが原産である。現在では帰化植物として日本でも、道端や河川沿いに多数分布している。日本に入ってきたのは明治初期とされている。
高さは1mほどになり、群生して茂っている。葉っぱは羽状に深裂しているのが特徴で、夏から秋になると緑色の小頭状の花を穂としてつける。風を媒体として受粉するため、花が咲くと大量に花粉を飛散させる。そのため、花粉症の原因となる。
日本では、スギ、ヒノキに次いで3番目に花粉症患者がいる。アメリカでは最も花粉症患者が多い草である。
「ソリダコ」:キク科ソリダコ属の植物であり、原産地は北アメリカである。花言葉は「永遠の少年」。黄色の小さな花を咲かせるということで、色合いが綺麗な花であり、生け花などでも多く使われる。
特に花粉症の原因になる植物ということではないが、人それぞれなので、花粉を持っているということは、この花粉によって花粉症となる人がいても、全く不思議ではない。泪ちゃんにはソリダコ花粉症の疑いがあるということが今回の物語で分かったが、生け花教室に通ったみたらいいですね。本当にソリダコ花粉症だったら生け花どころでは無くなりますし、違っていたとしても銭形家のお嬢さんとしたら、生け花を心得ておくというのも良いでしょうから...
↓五代さんの花粉症はこちらを見ましょう。
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