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「二等兵物語」(その4) [映画(邦画)]

今回は1957年に製作されたシリーズ第4作の1本についてです。

シリーズ第4作続二等兵物語 決戦体制の巻」(1957年)
作品データを記しておくと、1957年の松竹京都の作品で、時間は129分、白黒作品である。原作は梁取三義、監督は福田晴一、脚本は安田重夫、撮影は片岡清、美術は鈴木貞夫と川村鬼世志の2人、音楽は原六朗である。そして出演は、伴淳三郎、花菱アチャコ、伊吹友木子、瑳峨三智子、日守新一、浦辺粂子、宮崎照美、福光広子、南田昭二、泉一郎、加藤嘉、永井邦近、中原伸、高屋朗、山路義人、磯野秋雄、田中敬介、大東弘明、山田周平、村田宏二、青山宏、北上弥太朗、東けんじ、玉川良一、乃木年雄、西川ヒノデ、滝沢ノボル、松田繁一郎、曾呂利祐平、サトウ・サブロー、久保恵三郎、寺島貢、関千恵子、千典子、三笠輝子、原田美恵子、中田耕二、玉島愛造、高山裕子、溝口亮、葉山富之輔、南光明、和歌浦糸子、天野刃一、藤間林太郎、大友富右衛門、たちである。

時は昭和20年2月、二等兵の古山源吉と柳一太郎は浜松に近い渋川工兵中隊に配属になる。色々ある中、材木伐採作業で負傷した二人は陸軍病院に入院することとなる。そんな二人は病院の演芸会で一等を取り、外泊を許され、柳の家へ行った。そこで古山は、柳の妹・鞠子に忽れる。が、折からの空襲と爆弾に気絶してしまって、面目は丸つぶれに。更に、ちょっとした誤解が元で二人は大喧嘩を始めてしまう。そんな中、空襲で民家が燃え上り、隊長は兵舎を守れと命令を出すが、それを無視して古山は火中に飛び込み、鞠子を救い出す。それから二人の喧嘩の原因になった誤解が解け、古山は人命救助の功績が認められて一等兵に昇進することになる。しかし、「二等兵が一番素晴らしい」として古山は昇進を辞退した。数日後、渋川中隊の配置転換の日を迎え、柳は「戦争が終ったら私の弟になっとくなはれ」と古山に伝えていた。

伴淳とアチャコのコンビはいつもの通りであるのだが、これまでの作品と比べると、時間が長いこともあって、ちょっとダレている所も見受けられる。しかも、物語の雰囲気が少し違って、「女に惚れた」ことから展開するコメディということで、これはこれで良いのだが、軍隊を舞台にした物語としたら、物足りなさも感じる。(軍隊を忘れたら、なかなか楽しいのですけど...)

また、本作はシリーズ全10作の中で最も時間が長い作品であるのと、シリーズ最後の白黒作品である。(次作からはカラー作品になる。)少し毛色が違う作品であるが、こういうコメディも悪くはない。ただ、ちょっと物足りなさがあるだけに、シリーズ全作を見るのならともかく、そういう気がなければ、見てもパスしてもよろしいかと...

 

↓ビデオです。

続・二等兵物語 決戦体制の巻

  • 出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ
  • メディア: VHS

 

↓原作関係

 

二等兵物語〈決戦体制の巻〉 (双葉文庫)

  • 作者: 梁取 三義
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 1987/08
  • メディア: 文庫


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