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「二等兵物語」(その5) [映画(邦画)]

今回は、カラー作品になった1958年のシリーズ第5作と、同年に製作されたシリーズ第6作の2本についてです。

シリーズ第5作二等兵物語 死んだら神様の巻」(1958年)
作品データを記しておくと、1958年の松竹京都の作品で、時間は100分、原作は梁取三義、監督は福田晴一、脚本は安田重夫、撮影は片岡清、美術は川村鬼世志、音楽は木下忠司である。そして出演は、伴淳三郎、花菱アチャコ、白根一男、伊藤雄之助、田中春男、大邦一公、南光明、石黒達也、永井邦近、大友富右衛門、中原伸、渡辺篤、福田逸人、山路義人、藤間林太郎、田中敬介、滝沢ノボル、有木山太、磯野秋雄、泉一郎、大東弘明、舘敬介、森八郎、生方功、宮武要、滝隆二、浜田寅彦、久保恵三郎、高橋浩二、サトウ・サブロウ、真木康次郎、西川ヒノデ、高屋朗、曽呂利祐平、小宮山鉄朗、高瀬進、松田繁一郎、成田舟一郎、蓑和田敏、南泰介、小坂一也、松山清子、浪花千栄子、二木てるみ、桜むつ子、トニー谷、泉京子、坂元澄江、湊美千代、石本優子、高山裕子、和歌浦糸子、たちである。

昭和18年、理髪師の古山源吉と柳一太郎山根中隊の召集を受けて軍隊に入った。山根中隊は三ヶ月後に外地に出る予定であり、猛訓練が続く。何かと騒動を起こす古山と柳だったが、ある日、隊長たちが御用商人と結託して、軍の物資を横流ししているという事実を掴んだ。これに隊長が、秘密をばらしたと思った男をシゴいて殺してしまった。で、副官の耳に入り、隊長たちは軍法会議に掛けられることになって...

カラー作品になったと言っても、特にこれまでと大きく変わることはない。相変わらず、伴淳・アチャコのコンビが楽しませてくれる作品である。が、何かカラーになったからという所が欲しい所であり、物足りなさを感じる作品であった。

シリーズ第6作二等兵物語 あゝ戦友の巻」(1958年)
作品データを記しておくと、1958年の松竹京都の作品で、時間は94分、原作は梁取三義、監督は福田晴一、脚本は安田重夫、撮影は片岡清、美術は川村鬼世志、音楽は木下忠司である。そして出演は、伴淳三郎、花菱アチャコ、横山エンタツ、山田百合子、榎本健一、浪花千栄子、幾野道子、江村久美子、三宅広一、中村是好、桜京美、水上杢太郎、玉島愛造、和歌浦糸子、登喜岡八千代、千典子、大塚キミ子、大邦一公、石黒達也、渡辺篤、大泉滉、トニー谷、山路義人、須賀不二男、宮坊太郎、戸上城太郎、天王寺虎之助、たちである。

昭和19年、最前線の部隊にいた古山二等兵は、怪我の功名で、敵の戦車を分捕ったことが評価されて二階級特進し、軍曹として内地に戻り、堀部中隊に転属となる。古山はそこで初等兵の班長になる。また、旧友の柳一等兵と再会する。そんな中、古山のかつての班長だった森下伍長がビルマ戦線から負傷して戻って来る。古山が二階級特進したことを知ると、古山を陥れようと画策する。いろいろとあったことから、連隊副官の青山大尉が事件の解明に乗り出すが、古山は全て自分の責任と言って部下を庇う。青山大尉は古山の気持ちを汲んで不問とする。そして中隊は沖縄戦線へと出て行った...

最初は、古山と柳が別々の部隊にいるという所や、二人の階級が「二等兵」でないことに色々と違和感を感じてしまう。いずれは昇進することになるのもあり得るだろうが、本シリーズは「二等兵」だからこそ栄えるのであって、昇進してしまうとタイトル自体に偽りがあると言うことで、これの設定は納得できない所である。しかし、物語のノリはこれまでの作品と同じである。ということで、本作は忘れてしまいたい作品でした。

この年の2本は、ノリはこれまでと同じで良いのだが、カラーになったからと言って特別なことともない凡作と、「二等兵」という基本を離れた作品ということで、シリーズ作品ではあるが、どうでも良いような作品となってしまった。

 

↓DVDではなくてビデオです。

二等兵物語~死んだら神様の巻~

  • 出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ
  • メディア: VHS

二等兵物語 あゝ戦友の巻

  • 出版社/メーカー: 松竹
  • メディア: VHS


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