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「二等兵物語」(その7) [映画(邦画)]

今回は、原作から離れてオリジナル作品となった作品が本シリーズの第8作から第10作まで続くが、今回はシリーズ第8作、オリジナル作品としては第1作になる1959年の1本についてです。

シリーズ第8作新二等兵物語 吹けよ神風の巻」(1959年)
作品データを記しておくと、1959年の松竹京都の作品で、時間は90分、監督は福田晴一、脚本は安田重夫、撮影は太田喜晴、美術は川村鬼世志、音楽は木下忠司である。そして出演は、伴淳三郎、花菱アチャコ、三木のり平、有沢正子、関千恵子、和歌浦糸子、野上千鶴子、目方誠、海江田譲二、大友富右衛門、山路義人、石黒達也、中原伸、林彰太郎、南道郎、田中敬介、永井邦近、真木康次路、高屋ほがら、楠五郎、天野刃一、立原博、森八郎、生方功、天王寺虎之助、大東弘明、磯野秋雄、山内八郎、宮坊太、西川ヒノデ、西田智、滝裕児、宮城稔、青山宏、葉山正男、サトウ・サブロー、滝沢ノボル、乃木年雄、田中謙三、宮武要、西村公恵、鈴木房子、桧敦子、佐乃美子、伏見恵子、たちである。

本作から、伴淳・アチャコのコンビに三木のり平が加わったトリオとしての物語となる。また、伴淳・アチャコは、本作ではそれぞれ、古巻源三、柳川三太郎ということで、これまでのシリーズとは一部名前が変わっている。(尚、三木のり平は竹田として登場する。)

時は昭和20年7月、広島の車輪部隊に古巻源三一等兵が転属してくる。かれはそこで、親友の柳川一等兵と再会、聾唖の竹田二等兵とも親しくなる。ある日、竹田の案内で農家の蜂蜜を見に来た古巻たち。その時、蜂に襲われた竹田が奇声を発したことから、竹田は兵役逃れのために偽唖を装おっていたことを知る。戦局は次第に悪化するなか、舞台は下関に武器と食糧を運ぶことになる。柳川は残ることになったが、古巻ちは下関に向かう。到着したものの、既に部隊は九州に発った後だった。仕方なく広島に戻ることにした部隊だったが、その途中で原爆投下を目にした。多数の被災者を見た古巻や竹田たちは食糧をなんとかしようとするが、食糧を満載した軍用トラックに近づいたことを発見されると隊長から叱責される。古巻はこの実情を陸軍大臣に訴えようとするが、密告されて叶わなかった。そうこうしているうちに終戦を迎える。隊長たちは軍資金の横領を企み、食糧を満載したトラックで出発するが、古巻たちはそのトラックを追い、隊長たちを捕らえて憲兵隊に引き渡した...

名前が変わったことは良いとしても、トリオになったことにやっぱり違和感を感じてしまう。(トリオで展開するというのも、それはそれでいいのだが、)これはこれまでのシリーズ作品と比較してしまうためでもあり、同じタイトルを背負っている作品の宿命でもある。基本的にはコンビがトリオになったものの、同じパターンを踏襲しているので安心して見ることは出来ますけど... でも、伴淳・アチャコのコンビに+1というのも良いが、もう少しタイトルの方にも気を使って欲しかった所である。一応、ここから最後の第10作までは、同じタイトルではあるが、別シリーズ、新たなものと認識すれば、まあOKですね。

 

↓やはりビデオです。

新・二等兵物語~吹けよ神風の巻~

  • 出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ
  • メディア: VHS


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