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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その78) [ケータイ刑事]

今回とりあげる「ある物」は「ネズミ取りの罠」です。で、取り上げる物語は「ケータイ刑事」からは「・1st.15話」、「007」からは「ダイヤモンドは永遠に」です。尚、2作とも劇中では「ネズミ取り」とか「仕掛け罠」とかと呼ばれておらず、さりげなく登場しているものである。また、「007」では「ハンドクリップ」と呼ばれることもあります。

ケータイ刑事」:「・1st.15話」。「幻の女子高生刑事と共に追う謎! ~スカイフィッシュは実在した殺人事件」という物語であるが、これは早い話、「川口浩探検隊」のパロディであり、「川渕浩探検隊」シリーズの第1弾である。(第2弾は「銭形海・3rd.5話」です。→この物語の「・1st.15話」のリメイクと言っても良い物語であるのだが、こちらでは「ネズミ取りの罠」は出てきませんでした。でも、指を手で捕まれるという所は出てきたので、同じような展開にはなっています。)

「ネズミ取りの罠」が出てくるのは、物語の序盤で、(殺人)事件が起こる前のこと。秘境・緑山に入っていったちゃんと川渕浩探検隊の前に突如現れた変なおっさん(三原光尋監督が演じている。)が、殺人魚フライングキラーに指を噛まれたということで、ちゃんたちの前に現れる。川渕隊長に毒を吸い出して貰って助けられた三原監督は、雷ちゃんに「ちゃん、毒を出して、チュウチュウして」と迫ってくる。これにちゃんは「嫌です!」ときっぱりと断り、伸びてきた三原監督の指に、パッチン!!!と、ネズミ取りの罠が!!ということで、三原監督を撃沈させたちゃんでした。

この後、「女子大生会計士の事件簿」の第7話で、三原監督は藤原萌実をカメラで撮影しようとして迫り、またまたネズミ取りの罠で撃退されてしまいました。(銭形雷と藤原萌実は、共に小出早織さんが演じている。)そしてこの時に、「昔にも味わったようなこの快楽...」と言ってました。(当然、「銭形雷・1st.15話」のことを指しているのは言うまでもありません。)

007」:「ダイヤモンドは永遠に」。1971年のシリーズ第7作であり、初代のS・コネリーがボンドに復帰した作品である。(シリーズではこれがコネリー・ボンドの最後の作品であり、彼のボンド作品は6本目である。)

前作で新妻・テレサを殺されたことで、ボンドは復讐の鬼となって、ブロフェルドの行方を追っていた。で、ようやくブロフェルドのアジトを掴み、そこに潜入する。そして、ブロフェルドを倒したと思ったら、それはブロフェルドの替え玉であり、ボンドの前にブロフェルドが現れ、その手下たちは銃を構えていて、一転してピンチに陥るボンド。さりげなく、スーツの内ポケットに銃があるように振る舞い、手下を近づけて、一発逆転の罠を仕掛ける。

銃があると思っている手下は、身長にボンドのスーツの内ポケットに手を入れる。が、次の瞬間、手下の手にはハンドクリップ(ネズミ取りの罠)が填り、その痛さで手下は銃を落とし、隙を見せる。で、このチャンスにボンドは一転して反撃に出て、手下たちを蹴散らし、ブロフェルドを追いつめた。そして泥の中にブロフェルドを沈め、テレサの仇を取った。(が、このブロフェルドもまた替え玉であって、本物のブロフェルドがボンドの前に立ちはだかることになるのですが...)

尚、ボンドが使ったハンドクリップは、Qが開発した秘密兵器として支給されたものなのか、ボンドが自ら用意していたものなのかは語られていないので不明である。というのは、Qは派手な秘密兵器を次々と開発するが、このハンドクリップのような、派手な所はない秘密兵器も開発している。が、やはりQが開発した秘密兵器と考えておいた方が良いように思います。

共通点は、決して派手なものではないネズミ取りの罠に対して、誰もが一度は考えたであろうこと(「指を挟む」ということ)を実際にやってしまうという遊び心に満ちたことを実現したということで、キャスト&スタッフも楽しんで作品を作っていると言うことが伝わってくる所である。物語の上でも、どちらもメインとなる事件が起こる前(「ケータイ刑事」は殺人事件が起こる前、「007」はOP主題歌の入る前の最初の所である。)に登場しているというのが共通している。また、主人公(銭形/ボンド)がピンチに陥った時に突然登場し、主人公のピンチを救い、大逆転に繋がるきっかけになり、「秘密兵器」と考えたら見事なまでの活躍をしたことになったというのも共通している。で、これは正規の支給品ではないだろうと思われる(Q/鑑識・柴田さんがさりげなく渡したのではないかと思われる)が、これだけでは人を殺傷することは出来ない前時代的な武器(?)を秘密裏に持っていたという主人公というのも共通点であり、最新のツールを駆使する主人公が前時代的なものを使うというのも面白い所である。

違いは、これを使った後、ボンドの方はブロフェルドの手下を始末した(あくまでも、ハンドクリップは反撃の機会を作ったものであって、これによってブロフェルドの手下は死んだのではない。)が、銭形は難を逃れただけであって、その相手(三原監督)は死んではいない、というところですかね。(ボンドは「殺しの許可証」を持つ情報部員であり、銭形は刑事であるというキャラクターがそのまま出ているということでもありますけど...)

次回も「ある物」シリーズということで続けていきます。何が登場するかはお楽しみに。

 

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