「無頼」(その1) [映画(邦画)]
懐かしの邦画ヒーローシリーズの第31弾として取り上げる作品は、1968年と1969年に日活が製作した「無頼」シリーズです。全6作が製作された本シリーズは、東映のヤクザ映画とは少し違った味を出していていて、日活らしい所が出ている作品群でもある。
物語の方は、元ヤクザだった藤田五郞の自伝的小説「無頼」の映画化作品であり、主演は渡哲也。「人斬り五郞」の異名を持つ主人公・藤田五郞が、足を洗おうとするが、ドスを持って修羅場へと突っ込んでいくという展開の作品であるが、アクションの方をたっぷりと見せてくれる作品である。
尚、製作されたのは2年間であるが、第5作までは1968年の作品ということで、短期に集中して製作された作品でもある。
監督は、第3作までは毎作変わるが、第4作からは、第2作の監督である小沢啓一監督が監督を務めている。尚、第2作はその小沢監督の監督デビュー作でもある。
初回の今回は、シリーズのおさらいということで、シリーズ全6作のタイトルと製作年を記しておく。以下の通りである。
シリーズ第1作「「無頼」より 大幹部」(1968年)、シリーズ第2作「大幹部 無頼」(1968年) シリーズ第3作、「無頼非情」(1968年) シリーズ第4作、「無頼 人斬り五郎」(1968年) シリーズ第5作、「無頼 黒匕首」(1968年) シリーズ第6作(最終作)「無頼 殺せ」(1969年)。
第1作と第2作はタイトルを混同してしまうことが良くあるのだが、もう少しタイトルの方は考えて貰いたかったところである。また、第5作「無頼 黒匕首」は「ぶらい・くろどす」、第6作「無頼 殺せ」は「ぶらい・ばらせ」と読むので、注意が必要である。
次回からは、それぞれの作品について記していきます。
↓全てビデオですが...
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