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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その79) [ケータイ刑事]

今回は「乗物シリーズ」ということにして、「三輪タクシー」を取り上げることにします。(四輪の、誰もが頭に浮かべるタクシーではないところがミソとなります。)で、取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・18話」、「007」からは「オクトパシー」です。

ケータイ刑事」:「・18話」。「走れ、五代! ~銭形愛誘拐事件」という物語であり、愛ちゃんが誘拐され、五代さんと柴田太郎さんが愛ちゃんの残したヒントを元にして追っていく物語である。このコンセプトは、後に何度か「ケータイ刑事」に登場していて、愛ちゃんと五代さんのポジションを逆にした物語が「・11話」、リメイクという形になったのが「・2nd.16話」や「・2nd.8話」である。よって、「ケータイ刑事」においては一つのパターンを生み出した物語であるということになる。

この物語に登場する「三輪タクシー」は、最近、一部の地域で観光用に見られる三輪の自転車タクシーである。鬼塚と福本に誘拐されたちゃんが、鬼塚たちが次の麻薬取引の現場に移動するために、日比谷から青山に移動する際に乗った(乗らされた)ものである。→麻薬取引で稼いでいる鬼塚&福本にしたら、そんなもので移動するか?と思えるが、こういう意外性がある乗物を使うとなると、捜査当局の盲点を突くことになったりして、検問を逃れることが出来たりするものである。それにしても、如何にも「ケータイ刑事」らしい発想です。

で、何だかんだで無事に目的地に到着した鬼塚&福本と誘拐されたちゃんでした。

007」:「オクトパシー」。1983年のシリーズ第13作。3代目ボンドの第6作である。また、ボンドガールを務めたモード・アダムスは、シリーズ第9作の「黄金銃を持つ男」に次いで2度目のボンドガールとなった。(但し、「黄金銃を持つ男」では、メインのボンドガールではなくて、敵・スカラマンガの愛人という殺されるボンドガール(2nd.ボンドガール)でした。)

この作品に登場する「三輪タクシー」は、ボンドがインド・デリーにいる時に登場する。インドでは「オート・リクシャー」と呼ばれているもので、町中を普通に走っているタクシーでもある。(東南アジアや、インド、パキスタンではごく普通の公共交通機関として広く普及しているものである。)日本でも、かつては広く普及していたオート三輪のタクシーと思えばよい。

デリーにやってきたボンドは、マークしていたカマル・カーンと賭博場で出会い、バックギャモンの勝負をして勝ち、ごっそりとお金を巻き上げた。で、賭博場を出ていったボンドだったが、大損したということで、カマル・カーンは手下を使ってボンドを追わせたる逃げることになったボンドだったが、インド支局のビジェイが助け、町中を走るオート・リクシャーに乗った。で、追ってを躱しながら人混みの街の中を逃げて行く。ボンドのことだから、普通に逃げるのではなかった。ウィリー走行をするのは軽い準備体操と言ったところであって、それからはとんでもない所を走りだす。屋台の店を利用して宙に飛んだり、走っているバスの屋根の上を飛ぶように走ったりと、道以外の所を走って行く。そして階段を降りたりということまでして、人混みを功みに利用しながら逃げて行く。それでもしつこく追ってくる追っ手たち。で、最終手段としてボンドが取った行動は、賭博場で(カマル・カーンから)せしめた札束をオート・リクシャーからまき散らした。で、群衆は当然の如く、札束を拾おうとすることになり、その群衆によって追っ手はボンドを見失うことになり、無事に逃げることが出来たボンドでした。

でも、最後は壁にぶつかるのかと思われたが、それはインド支局の敷地であって、土壁が隠し扉になっていて、支局の中に帰還した。(よって、群衆によって追っ手はボンドを見失ったが、これによって完全に逃げ切ったことになったボンドでした。)

共通点は、普通に考えたら「こんなのに乗るか?という乗物を選んでいるということで、しかもそれが「三輪タクシー」だというだから面白い所である。確かに、「007」の舞台となったインドではメジャへな町中の交通手段であるが、「ケータイ刑事」の舞台となった東京では珍しいものである。(普通に考えたら、(偽名で)レンタカーを使うというのがオーソドックスなところでしょう...)それが、同じものをチョイスするというのが「(両作共に)傑作だからこそ共通する驚くべき共通点」である。また、主人公の銭形/ボンドにとったら、一応無事に目的地に到着した、というのも共通点である。(誘拐されたちゃんだったら、「逃げ出すことに成功した」というのが最も良い結末のはずですけど...)

違いは、「ケータイ刑事」ではごく普通の走りをしていて、交通法規を無視したような走り方はしていない(ごく普通に、移動手段としての利用であった。)が、「007」では、追っ手から逃げるためとはいうものの、交通法規を無視したハチャメチャな走りをしている(群衆にお金をばらまき、混乱させることまで行っている。)という所と、「ケータイ刑事」はあくまでも「自転車」であって、人力駆動であったが、「007」ではエンジンという動力がついているというところである。

次回からは、この連載も7クール目(=19ヶ月目)に突入となりますが、やはり「ある物」シリーズを続けていく予定です。(久しぶりに「キャラクター」シリーズに戻そうかとも思っていますが、年が変わってからのつもりでいます。)何が登場するかはお楽しみに。

 

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