祝女 [ドラマ]
女の本性や本音をテーマとしたショートストーリーのオムニバス作品。30分枠で9本の作品がということで、2分弱のものから、最も長いものでも5分強と作品集でした。仕上げはコメディ・タッチということもあって、見やすい作品群でした。(一応、早織ちゃんが出演しているということでチェックすることにしました。)
9本の作品は、HPを見たら、それぞれサブタイトルが付けられているが、中には別のタイトルの方が良いんじゃないの?と思うものがあるのと、1本はショート・ドラマというよりはバラエティのような感じで、場違いのように思ったものもあったが、バラエティに富んだ内容というのがオムニバス形式の作品の魅力でもありますからね。
早織ちゃんが出演していたのは、1本目と3本目の2作品。早織ちゃん以外の出演者は、友近、市川実和子、佐藤めぐみ、YOU、臼田あさ美、松木里菜という顔ぶれでした。
各作品について、簡単に感想を記しておきます。
「セカンド癖」3分弱の作品。男の部屋のベッドにいる女。男は「二股なんて絶対にしない」と言っていたが、そこに他の女が現れて... で、結局は四人の女が入り乱れることに... 確かに4人だったら「二股」ではないが、他の3人は取っ組み合いに参加しているのに、一人だけ冷静に「二股じゃない」と納得している佳苗(早織ちゃん)が、何処かに銭形雷っぽさがあって面白い所でした。
「ガマンデキナイ」5分強で、最も時間的に長い作品。喫茶店で主婦同士がだべっている。で、その友人が子供の家庭教師と不倫しているという秘密を知った紘子は、秘密に、と言われたものの、誰かに話したくて仕方がなくて... こういう人って何処にでもいるものだが、誰れでもいいということで、喫茶店のウエイターに話してもね...
「カラオケ」4半弱で、2番目に時間の長い作品。バイト仲間の3人組がカラオケにやってくる。1人は聴く方に回る、というが、歌い出すとその女が歌い出して... こういう人もよくいるものです。早織ちゃんの最初の選曲が『キューティハニー』だったが、どうせなら『明日吹く風』を歌って欲しかったと思いました。(尚、市川実和子は、サトエリの映画「キューティハニー」に出演していた市川実日子の実姉ということで、キャスティングの面白さがあった作品でした。)
「今日の俺」2分弱の作品。朝、マンションを慌てて飛び出していった女の物語。急いでいる時に限って、エレベーターが点検中とか、携帯に電話が掛かってくるもので、朝は戦場なんですよね。
「蘭先輩」4分弱の作品であるが、3本後にこの続編である「続・蘭先輩」(2分強)の作品と合わせると6分弱となる物語。(まとめて先に記してしまいます。)トイレに並ぶ列で、男に振り回される後輩・清美にアドバイスする先輩・蘭。分かれるように言うが、本当は悔しさに満ちていた。(以下、「続」へ)男のマンションにやってきた清美だったが、そこには蘭が待ち受けていて、やはり分かれさせようとするが... 2つに分けなくても良かったように思いますが....(で、もう少し整理した方が良かったように思います。)
「girl's HIT CHART」3分強の作品。ナビゲーターのAsamiが「私が思わず引いてしまった男 BEST 3」のランキングを発表する。ドラマと言うよりはバラエティであって、浮いていた内容でした。
「おひとりさま」2分弱で時間的には最も短い作品。焼き肉屋で4人掛けのボックス席に1人でいる女。ひとりでいることを楽しんでいたが... こういう人って増えているんですよね。が、人それぞれ価値観は違っているのだから、よろしいんじゃないかと...
「サバを読むなら」3分半強の作品。職場の後輩がセッティングした合コンに参加した35歳の女。今回は40歳の先輩・京子を同席させ、今日こそはと燃えていたが... 京子が自ら55歳と言って、その場を掠っていったということで、計算通りに行かないものなんですよね。それにしても、合コンに参加した男性陣全員が京子に奪われたのは、1回限りという割り切りがあったのでしょうね。でないと...
中には「?」という物語もあったものの、コメディ・タッチで描いていたことから、とても見やすい作品群でした。出来不出来があったのも、ある意味ではオムニバス形式で、複数の作品を一度に観られるようにしたためであり、こういう所もオムニバス作品の魅力である。(「恋する日曜日」や「東京少女」のように、1話完結のオムニバス形式の連続ドラマとはまた違った楽しさがある。)ある意味では、「佐藤四姉妹」や「スパイ道」「先生道」のような雰囲気があり、特に「佐藤四姉妹」に近い感じがしました。こういう面白い企画は、是非続けて貰いたいところですね。
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