「EL DORADO」

表題の作品は1966年の映画「エル・ドラド」である。名匠・区・ホークス監督の西部劇三部作の第2作でもある。（他の2本は「リオ・ブラボー」「リオ・ロボ」である。）西部劇スターのJ・ウェインと組んだ作品であり、西部劇ファンの間でも名作として知られる作品である。（西部劇ファンであれば、見ていて当然という作品である。）

作品データを記しておくと、時間は126分、原作はハリー・ブラウン、製作と監督はハワード・ホークス、脚本はリー・ブラケット、撮影はハロルド・ロッソン、音楽はネルソン・リドルである。そして出演は、ジョン・ウェイン、ロバート・ミッチャム、ジェームズ・カーン、アーサー・ハニカット、エドワード・アズナー、ミシェル・ケリー、クリストファー・ジョージ、シャーリーン・ホルト、ポール・フィックス、R・G・アームストロング、ジョニー・クロフォード、ロバート・ドナー、アダム・ロアーク、ロバート・ロスウェル、たちである。

かつて受けた弾丸が背中に残っている老ガンマンのコールは、テキサスのエル・ドラドにやってきた、彼を迎えたのは旧友でアル中の保安官・ハラーと、昔の恋人で酒場の女主人になっているモーディーだった、コールはジェイスンという牧場主に頼まれて、水利権の争いの助太刀にやって来たのだったが、ハラーが保安官になっているのを知ると、旧友・ハラーのために手を引くことにした。で、ジェイスンの牧場に助太刀を断わる古都を告げに行った帰りに、狙撃される。が、応戦して撃ってきた男（ジェイスンと水利権を争っているマクドナルドの息子）に重傷を負わせた。男は苦痛に耐えられず自殺する。このことを説明するためにマクドナルドの牧場に行ったコールは、今度はマクドナルドの娘・ジョーイに撃たれて重傷を負った。傷が治るとエル・ドラドを後にしたコールだったが、ジェイスンが新たなガンマン・マクロードが雇われたと知ると、ハラーの身を案じてエル・ドラドに戻って来る。ジェイスンとマクドナルドの争いはヒートアップしていて、町では銃弾が飛び交うようになっていた。更に、マクドナルドの息子・ソールがジェイスンに捕まっていた。マクドナルドは最後の決戦に望むが...

銃撃戦の多い作品であるが、西部劇ファンとしたら嬉しい所である。が、本作はそういう所だけでなく、ユーモアも交えていて、銃撃戦だけに収まっていない。また、旧友の保安官とのやりとりには渋い大人の魅力がある。更に、勝ち気なヒロインの存在など、娯楽作品に求められる要素か全て揃っているので、たっぷりと堪能出来る。

'70's以降、西部劇は衰退していき、現在では本作のような作品は完全に無くなってしまったが、古き良き西部劇の王道を行く作品として、西部劇の楽しさ、面白さを教えてくれる作品である。西部劇ファンは当然であるが、映画ファンであれば見ておきたい、いや、見ておかなければならない作品である。たっぷりと堪能しましょう!

 

エル・ドラド [DVD]

• 出版社/メーカー: パラマウント ジャパン
• メディア: DVD