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ゴルゴ13#35 [アニメ]

今回の物語のターゲットは競走馬。純血でない競走馬ギルフィは強い馬であり、そんな馬にダービーを勝たせる訳にはいかないという理由でゴルゴに狙撃を依頼する依頼者・ジョッキー・クラブの理事長のグレイ。ということで、「伝統と格式」を重んじるイギリス社会に存在するエゴを描いた物語でした。

厩舎が舞台になった所では、「007/美しき獲物たち」を部分的に思い出させてくれたが、特に遺伝子操作などという所はなく、ある意味では安心しました。

こういう狙撃って、感情を一切挟まないプロらしい一面が出ることになるが、やっぱりゴルゴはプロだということを感じさせる物語でもある。ただ、今回も派手な所はなく、どちらかというと地味な物語だったが、プロとしての姿を描くには、こういう方向の方が上手く描くことが出来る。まあ、そういう意味からすれば、悪くない物語でした。

グレイは、ギルフィを育てた姪のシーリアに、ギルフィを殺すように命じるが、自分が育てた馬を殺すことは出来ないシーリア。で、ゴルゴに依頼した。その影で、何とかギルフィを亡き者にしようと手を回す。しかし、ギルフィを守ろうとするシーリアの妨害で上手くいかなかった。シーリアはグレイから、ギルフィ狙撃を知らされると、全財産を持ってゴルゴの元を訪れ、狙撃の中止を依頼する。が、ゴルゴは何のことか分からないと惚ける。更に、女としての武器まで使ってゴルゴを説得しようとするが、ゴルゴは受け付けない。(深夜枠ならではとなるのかと思ったが、意外とあっさりしていました。)

シーリアは意を決してゴルゴがギルフィを狙撃する前にゴルゴを倒すことを決意した。で、ダービー当日。シーリアはギルフィを狙うゴルゴを見つけ出して、ゴルゴを始末しようとする。ダービーが始まろうとしていて、シーリアは必死にゴルゴを捜すが、ゴルゴは競馬場の中にはいなかった。そして、競馬場の外から狙っているゴルゴに気づいた。が、次の瞬間、ゴルゴのライフルがシーリアの眉間を撃ち抜いた。そして、レースではトップに立ったギルフィをゴール直前に口はみ金具を撃ったゴルゴ。舌を噛み切ったギルフィは下を喉に詰まらせて一瞬に窒息死して、その場に崩れ落ちた。

それを見たグレイは、ゴルゴが狙撃に成功したということは、シーリアは既に殺されたことと、ゴルゴの巧みな手口に感心し、これならば証拠の痕跡も理事長の力で握りつぶすことも可能だとほくそ笑むが、覚悟も出来ていた。そんなグレイの前に現れたゴルゴは、仕事の内容を他人(シーリア)に話したことで、弁明を聴くが、「弁明することはない」とグレイ。次の瞬間、ゴルゴはグレイを射殺した。

ターゲットを狙うゴルゴとそれを阻止しようとするシーリアの対決は、余りにも腕が違いすぎるということで、勝負にならないと分かっているが、それでも自分の意思(ギルフィを守る)を貫くシーリア。また、グレイも、ゴルゴに対して一切弁明しないで、仕事上の秘密を守らなかったことを素直に認めた潔さ。こういう所は某国の政治家たちにも見習って貰いたい所だと感じた所でした。

今回の物語は、途中で地震速報のテロップが出てしまったため、日曜深夜にBS-JAPANでの放送があるので、そちらで録画をやり直す必要が生まれることになったが、同じ週に同じ物語が放送されるというのは、ありがたい所でもありますね。(数週間以内だったら、再録を覚えているが、一ヶ月以上も差があると、再録のことなんか忘れてしまいますし...)

 

↓この物語は「SPコミック70巻」に収録されています。

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  • 出版社/メーカー: リイド社
  • 発売日: 2000
  • メディア: コミック


↓一応これを。

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