篤姫#49 [ドラマ]
今回の物語でふと思ったのが「そして誰もいなくなった」(A・クリスティ作)であるのだが、天璋院のまわりから、一人、また一人といなくなっていく。「そして…」は殺されていっていなくなるのというので、今回の物語とは違っているものの、そういうことを感じた今回の物語でした。で、天璋院を中心とした物語であるのはいつもの通りであるが、幕末時期の物語とはとても思えないゆったりしたペースのホームドラマというのは変わらなかったですね。→大奥を閉じるということでは、家族の崩壊と同じであるが、そういう暗く重たい所が無く、感傷的になっていました。
無血開城の日が近づいてきて、大奥にいた女中たちの新たな行き先が決まっていく。そんな中、静寛院は、江戸城に徳川家が再び戻れるように朝廷に嘆願する決意を語った。→やっぱり、愛お姉ちゃまと妹・舞ちゃんですね。お姉ちゃまから学んだことを実践しようとするのは、前世でも来世でも変わりません。
そして、江戸城を去る日が来た。本寿院が花を活けているのを目にした天璋院は、女中たちに花を活けるように命じた。(ギャグ担当の本寿院が味のあることをしました。)
滝山との別れ、江戸城を去った天璋院。それぞれ、たっぷりと見せてくれました。
天璋院たちは江戸・一橋邸に移り、新たな暮らしが始まるが、今度は重野が去っていった。(「富良野に…」とでも言ってくれたら面白くなったのに...)そして、静寛院は京に戻ることを告げた。(関西四国方面本部長・銭形舞として、「関西に戻ってその任につく」という解釈も成り立ちます。)
そんな所に、「お客様です」ということでやってきたのが帯刀だった。で、囲碁の勝負をしながら昔のことを語り出す二人。完全に於一と尚五郎に戻ってましたね。で、尚五郎の(女々しい)質問「私と一緒になってくださいましたか?」が飛び出した。これに「それを聴いて、どうなさるのですか?」と、これはまともな答えです。が、あの頃の気持ちにケリを付けてやりたいと言う返事(→やっぱり今だに引きずっていた尚五郎でした。)に、於一は答えた。「亡き夫・家定に相談いたします」と上手く逃げました。→ここでは、「はい」と答えても「いいえ」と答えても尚五郎を傷つけちゃうだけに、やっぱり於一の方が一枚上手でした。
そんなことをしている間に、囲碁勝負の方は於一の勝ち。とは言っても、ここでの囲碁勝負はどうでも良く、2人の対面を演出する小道具ですけどね...
次回が最終回ということで、天璋院の周囲の人間を一気に処理してしまい、雰囲気は一気に回顧モードに突入ということで、やっぱり本作は大胆なことをしますね。でも、最終回に備えてこういうことをしなくてもという気もするんですがね...
今回は、唐橋がボケ・キャラぶりを発揮したのに、全く目立たずにかき消されてしまい、岩倉、大久保と帯刀の会談で「版籍奉還」を語る所は完全に物語から浮いていて邪魔でしたし... やはり、主役である天璋院にスポットを当てるのは当然とは言え、随分ともったいないことをしていた物語でもありました。
次回は遂に最終回です。(好評ということで、1回の延長を期待したのに、それは無かったのは残念でした。)が、70分に拡大されます。そのため、BS-hiは1時間繰り上がって、17:00スタートとなります。(総合、BS-2はいつも通りの時間のスタートです。→よって、BS-2の「名曲探偵アマデウス」は23:20スタートというように繰り下がります。)ただ、EPGでは、BS-hiは75分枠になっているのに、総合とBS-2は70分枠になっています。→その後の5分枠の「天地人」のPRを別番組としているか、まとめてしまっているかというのが真相で、「篤姫」最終回は70分枠です。
篤姫と大奥―幕末騒擾を生き抜いた御台所 (歴史群像シリーズ)
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天璋院篤姫の生涯―篤姫をめぐる160人の群像 (別冊歴史読本 87)
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