GRAHAM BONNET『LINE UP』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1981年に発表された彼のソロ・アルバムである。彼のソロ名義では4枚目となるが、本アルバムはRAINBOW脱退後に発表したものである。リッチー・ブラックモアに唯一人逆らった男として知られている彼であるが、ロック界のジェームス・ディーンという異名を持つが、前者のこと、そしてサングラスをした容姿が、漫才師の故・横山やすしに似ていることから、日本では暴れん坊というイメージがあるが、彼の本質をついた作品として知られているアルバムである。
尚、本アルバムはイギリスでは最高位62位を記録している。
収録曲は以下の全11曲である。『Night Games』『S.O.S.』『I'm A Lover』『Be My Baby』『That's The Way That It Is』『Liar』『Anthony Boy』『Dirty Hand』『Out On The Water』『Don't Stand In The Open』『Set Me Free』。
この中からは『Night Games』がシングル・カットされてヒットを記録している。また、日本ではこの曲が彼のソロとしての代表的な曲として知られている。
本アルバムからの筆者のお薦め曲は、『Night Games』『S.O.S.』『Be My Baby』『Liar』『Out On The Water』『Set Me Free』という所をピックアップしておく。
RAINBOWでHRをたっぷりと歌ってきた彼ということを考えると、HR路線のアルバムであると誰もが思うが、結構ポップな感じの曲もあって、意表を突いてくれる。が、ハードなナンバーでは、RAINBOW時代以上にシャウトしている曲もあって、たっぷりと聴かせてくれる。
本アルバムの後も、様々なグループを渡り歩き、またはソロ・アルバムを発表している彼であるが、やはりRAINBOW脱退直後ということで、彼としたら注目を集めていた時期でもある本作は、ある意味では最も自由にやることが出来たアルバムでもあり、彼の神髄に接することが出来る内容となっている。HRファンであれば、聴いておきたいアルバムである。
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