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「EQUUS」 [映画(洋画)]

表題の作品は1977年のカナダとイギリスの合作映画「エクウス」である。本作は舞台劇であり、ブロードウェイでロングランとなった作品の映画化作品である。心理劇ということであるが、ちょっと異色と言うべき作品であり、事件を起こした少年が、どうしてそのような事件を起こしたのかということを描いている。

作品データを記しておくと、時間は138分、原作と脚本はピーター・シェイファー、監督はシドニー・ルメット、撮影はオズワルド・モリス、音楽はリチャード・ロドニー・ベネットである。そして出演は、リチャード・バートン、ピーター・ファース、アイリーン・アトキンス、ジョーン・プロウライト、ケイト・リード、ハリー・アンドリュース、コリン・ブレイクリー、ジェニー・アガター、たちである。

問題を起こした少年少女のための社会復帰訓練センターで精神科医として勤めているマーチン・ダイサート。ある日、17歳の少年・アラン・ストラングがマーチンに預けられ、分析と治療を任されることになる。アランは、勤めていた厩舎の馬・6頭の目をピックでえぐるという事件を起こしていた。マーチンは、アランがこの狂気の事件を起こしたのは何かを真剣に分析を始めようとする。が、アランは頑なに心を閉ざし、マーチンに心を開こうとしなかった。アランは、偽善的な父、慎ましいものの、過剰な潔癖症の母という家庭に育ち、禁欲的な雰囲気があった。また、アランと馬との出会いは、海岸で一人で遊んでいる時に、どこからとも無く現れた黒い馬に乗せて貰ったことだった。そんなアランは、近くの厩舎に足を運ぶようになり、そこに務めるジルという年上の女と知り合い、彼女の紹介で、その厩舎に勤めるようになった。やがて、ジルはアランを誘惑するようになり、厩舎の二階で体を重ねてきた。しかしアランは馬のことが気になり、ジルの誘惑を断って...

閉ざされた少年の心をじっくりと描いていく展開は、なかなか見応えがあるところである。舞台劇らしいストーリーであるが、映画ならではの描写が、独特の味を出している。近年の異常犯罪を考えると、放送はしにくいであろうが、もっと陽の目が当たっても良い作品だと思われる。人間の心理を描いていく作品ということでも、なかなか面白く、もっと評価されて良い作品だと思いますが...

 

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