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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その82) [ケータイ刑事]

今回とりあげる「ある物」は「乗物シリーズ」で「潜水艦」ということにする。で、取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・1st.12話」、「007」からは「私を愛したスパイ」をメインにして、一応、「ユア・アイズ・オンリー」「ワールド・イズ・ノット・イナフ」の2本についても少しだけ触れることにする。

ケータイ刑事」:「・1st.12話」。「耳で楽しむハイビジョンドラマ? ~雪山湯煙混浴温泉あずさ28号殺人事件!」という物語であって、本物の潜水艦が物語の中に出てくる訳ではない。劇中でラジオドラマを零ちゃんたちがやるのだが、その劇中ラジオドラマに登場する。が、そのラジオドラマの物語は実に凄いものであり、吹雪の中の山小屋だと思っていたら、それがいつの間にか宇宙空間にいる宇宙船になり、かと思ったら、突然、深海にいる潜水艦になる。(ここで「潜水艦」が登場ということになる。)が、その潜水艦に、ヘリコプターが轟音を轟かせて、パイを売りに接近するのだから、実に凄いことになっている。

このように、「山小屋→宇宙船→潜水艦」に変わっていったのは、ラジオドラマの脚本(柴田太郎さん作)に穴があったということで、それに気づいたちゃんが無理矢理設定を(ラジオドラマの)放送中に変更していったためである。(ある程度の大きさがあることが判るが、言う能力を持っているのかは不明である。ただ、マリアナ海溝の深海にいたとしていたので、水深11000mは楽に潜れるという潜水艦ということだけは言えます。)

ということで、ラジオドラマの視聴者になりきって考えると、山小屋から宇宙船を経て潜水艦に変わるという、ロボット・アニメに登場するロボも顔負けという変形をする、超最先端のメカだということになる。(但し、「雪山→宇宙空間→深海」にどうやって移動したのかは、別途議論が必要になりますが...→ワープしたということで片付けられますけど...)

007」:「私を愛したスパイ」。1977年のシリーズ第10作、3代目ボンドの第3作である。「007」で潜水艦と言うと、やはりこの作品である。イギリスとアメリカとソ連の(普通の)原子力潜水艦が登場し、更に、ボンド・カーであるロータス・エスプリが潜水艦に変形して登場する。(よって、前者の原子力潜水艦には括弧付けで「普通の」と記しておきました。→ストロンバーグ所有の大型タンカー・リパラス号(実は潜水艦を捕獲する船)に拿捕されるということでり登場でした。)

機関銃を乱射するヘリコプターに追われたボンドとアーニャ(=ボンドガールのアニヤ・アマソワ少佐(KGB))の乗ったボンド・カー・ロータス・エスプリ。海岸から防波堤を走って振りきろうとするが、ヘリコプターは追ってくる。で、そのまま懐中に突っ込んだ。そして、ボンドはスイッチを入れ、これによって車が潜水艦に変形した。懐中を進むロータス・エスプリは、ヘリコプターをミサイルで撃墜した。が、今度は敵のミニ潜水艦が現れてボンドたちを襲う。しかし、この潜水艦に変形する車の設計図を、以前に潜り込んで目にしたことのあるアーニャが、機雷のスイッチを押し、敵を退けた。そして、ビーチに向かって進んで行き、車に戻り、海の中からビーチに現れて、ビーチにいる観光客たちを驚かせていた。

尚、この潜水艦に変形するロータス・エスプリは、当然のことながらQが開発したものである。水中は100mの深さまで潜水が可能で、酸素タンクは2時間の空気を供給できるだけの容量を持っている。尚、これについて、アーニャが以前に潜り込んで知っていたということで、Qの機密情報管理の甘さを責められてもおかしくないのに、特に問題にはならなかったですね...

以下、「ユア・アイズ・オンリー」と「ワールド・イズ・ノット・イナフ」について、簡単に触れておく。「潜水艦」にも、車が変形するようなとんでもないものだけでなく、色んな潜水艦があるという紹介程度のつもりです。

007」:「ユア・アイズ・オンリー」。1981年のシリーズ第12作で、3代目ボンドの第5作である。この物語に登場する潜水艦は、ネプチューン号という調査潜水艦であり、2人乗りのミニ潜水艦である。ボンドとメリナ(=ボンドガール)が乗り込んで、沈没した船・セント・ジョージ号の調査に向かった。

007」:「ワールド・イズ・ノット・イナフ」。1999年のシリーズ第19作で、5代目ボンドの第3作である。この物語に登場する潜水艦は、「私を愛したスパイ」にも登場したのと同じような「普通の」原子力潜水艦であり、特に改造がされているものではない。一応、レナードが原爆を搭載し出向し、ボンドとの最後の対決の場となった。

「共通点」(「007」は「私を愛したスパイ」に限定しています。)は、普通の潜水艦ではなくて、他のものが変形した潜水艦であるという所と、その作品のレギュラー・キャラクターによって生まれたものという所である。普通に「潜水艦」を考えたら、「変形する」ということは考えないものであるが、共に同じ考えをベースにして生まれているのだから、これもまた「傑作」に共通する面白いところである。

違いは、「007」のロータス・エスプリは実際に陸上用と水中用の車(潜水艦)が撮影用に別々に製作されていて、実用されたとは言えないものの、物として存在するが、「ケータイ刑事」の潜水艦は、あくまでもラジオドラマの中に出てきただけであって、その物というものは存在せず、全て物語の中での存在である、というところである。(→そもそも「ケータイ刑事」の予算では、撮影用とは言っても、潜水艦を登場させるなんて無理です。登場させるとしたら、ミニチュアか、「M1」のようにたまたまロケをしている所で目にした潜水艦を撮影して、形だけ登場させるのが精一杯です...)

次回も「ある物」シリーズを続けます。何が登場するかはお楽しみに。

 

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↓「M1」もピックアップしておきます。


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