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東京少女・福永マリカ#4「大晦日の告白」 [ドラマ]

「東京少女・福永マリカ」の最後の物語は「大晦日の告白」というもので、時節を考えた物語でした。また、物語のジャンルは違っているが、作風ということでは「銭形泪・2nd.20話」に繋がるものがあった物語で、少ない登場人物(姿が映ったのは2人だけでした。)ながらも、上手く展開させた物語でした。(→低予算作品のツボはしっかりと抑えているということで、今後も丹羽Pはマリカに時々脚本を書かせるでしょうね)

物語の方は、結構ツッコミ所(その代表的なものは、大晦日の23時半を過ぎて、ピザ屋が営業しているのですかね???)があるものであり、また、コミカルなものでもありました。(ドタバタ・コメディという類ではない。)→もう少しコメディの要素を強くしても良かったかも...

また、劇中で、携帯電話で語られる話って、日常的な話もあったが、結構シュールな所があって、これは面白い所でした。

ただ、最近の「東京少女」に多くなっている「東京」ということは置き去りにされていて、何処であっても全く問題ない物語でした。(宅配ピザ屋と携帯電話が使える所であれば、外国であっても全く問題はない。)また、ラストがハッピーエンドだったことから、「恋する日曜日」の1本としても全く問題のない物語でもありました。

今月は、これまでの8人のヒロインと違って、主演&脚本ということになったということで、いつも以上に注目したのだが、演技の方はともかく、脚本についてはまだまだ素人に毛が生えたレベルだったので、色々と学んでいって貰いたいところであるが、少なくとも今後に期待出来る部分を見せたので、これも一つの実験ではあったが、一応は成功したといっていいですね。

大晦日の夜、新年まであと1時間を切っていた。両親は初詣に出掛け、一人で留守番をしている矢野マリカはボーッとしながら小図子を振り返っていた。色んなことがあって充実した一年だったと振り返るが、今年の目標であった「自分の気持ちをちゃんと伝えられるようなる」ということに関しては達成できなかったということで、凹んでいた。

そんな所に、友達の絵里から電話が掛かってきた。「何してた?」という話から、「今年もあと30分しかないね」と言ったマリカに対して「まだ30分もある」と言う絵里。(「カップメンだって10個も作れる」という発言は面白いものです。ちなみに「カップうどん」でも6個も作れますね...)これにマリカは触発されて「今からピザ注文する」と言って、電話を切って、ピザの注文の電話を掛けた。

「出ないで...」と言いながら呼び出し音を聞いている時の表情は面白かったです。で、電話が繋がると、ピザの注文をしたマリカ。(1枚ではなくて、3枚も注文していた。→そんなに食べられないと思いますけど...)更に、「配達は川島さんにお願いしたい」という注文を付けていた。で、20分少々で配達する、と伝えられ、電話を切った。→ピザのサイズの指定や生地の種類などの注文はしなくていいんでしょうか?(そういうものまで含めて、品名を言ったら分かるということなのか、マリカが常連客だから、言わなくても「いつもの」ということ何でしょうか???)

マリカは2月にピザを注文した時に、ピザの配達に来た川島に恋をして、自分の気持ちを川島に伝えようと決意したのだった。それを振り返っていたマリカだったが、再び電話が掛かってくる。それは絵里からで、さっきの話の続きとなる。で、絵里に告白することをマリカが告げると、絵里は色々とアドバイスをして、「パーッと華やかにね」と言う。マリカはそれを受けると、姉の結婚式の時に着たドレスに着替え、更にメイクを始めた。

メイクをしているマリカ。携帯が鳴り、電話に出ると「なっちゃん?」と言って男が一方的に話をする。明かな間違い電話であり、それを伝えるが、男には通じず、一方的に話を続ける。マリカはメイクをしながらその話を聞いていたが、「また掛けますから」と言って電話を切ると、メイクに専念する。(話しながらメイクをしている時に、手が滑ってお化けメイクにでもなったりしたら面白かったのに...)

再び絵里から電話が掛かってくる。マリカのことを煽てるように持ち上げる絵里。マリカもその気になっていく。が、キャッチホンで別の電話が掛かってきたということで、そちらに出るマリカ。さっきの男からの電話で、マリカのことを「なっちゃん」と呼び、さっきの話の続きをする。口紅を差しながら聴いているマリカ。(ここで筆が滑って...となって、激怒して電話を切ってしまうということでも面白い展開になりそうでした。)が「人のせいはイケナイと思います」とマリカは男に言うと、「自分から動かないとダメ」と説教し、自分はそれに気づいたと言う。すると男はマリカの言葉に考えを改めて、ママを捜しに行くと言って、動き出した。

5月、9月のピザを注文した時のことを振り返っているマリカは、準備も整って「OK」と口にして、ピザの到着を待つ。が、そこにまたも電話が掛かってくる。「なっちゃん?」というあの男からで、ママが銀座にいるということから、愚痴をこぼす男。これにマリカはアドバイスをする。しかし、男はオシャレなどしなくて、いつもの姿を見ている、と言い、マリカは考えを改めた。そして「ありがとうございます」と言うと、電話を切り、洗面所に駆け込み、メイクを洗い落とした。(ここでAパート終了。経過時間は17分に少し足りない所でした。よってBパートは9分強になります。)

メイクを落としたマリカは、ぬいぐるみを相手にして、川島に告白する練習を始めた。そんな中、またも電話が掛かってきて、携帯に出るマリカ。が「私はあなたに恋しました」といきなり言った。これに「はぁ~?」電話は絵里からで、「どうなった?」ということで、マリカの告白がどうなったのかが気になっていたのだった。まだということで、絵里は告白の言葉をマリカに伝授する。が、またもキャッチホンで別の電話が入り、マリカはそちらに出た。

「すいません、どちら様ですか?」と言うその電話は、やはりさっきの男だった。なっちゃんが家に帰ってきたということで、なっちゃんではないということに気づいて電話してきたのだった。人違いをしたことを謝る男。が、マリカは、男のことが気になって、ママを捜しに行ったのかを尋ねた。これに「行ってません」と答えた男。ママは帰ってくると思ったためだった。するとマリカは、相手の気持ちを推測していてはダメ、と言い「相手の気持ちはしっかり聞いてあげて、自分の気持ちもちゃんと伝えて、そこで初めてお互い理解したことになるんです」と男を諭す。が、自分に言い聞かせているだけ、とマリカは言うと、自分が言いたいことを言えない人間だったが、それじゃあダメで、と自分のいきさつを語り出した。

その話をしていると玄関チャイムが鳴った。「私、頑張ります。では」と言って、マリカは電話を切ると、意を決して玄関に出た。川島がピザの配達にやってきて、マリカは玄関を開けた。で、ピザを受け取り、代金(6700円)を払うマリカ。(1万円を出して、おつりをもらう。)300円はマリカの手を挟むように、川島はマリカの手を触って、おつりを渡した。で、「またのご注文をお待ちしております」と言ってお辞儀をすると帰って行く躱した。マリカは「あの...」と言って川島を呼び止めた。

川島は「はい」と言って振り返った。マリカは「あたし...」と告白しようとするが、言葉に詰まってしまう。が「川島さんのことが好きです」と告白すると、慌てて玄関ドアを閉めてしまった。が「言えた」とマリカは満足していた。

時刻は0時を回り、新年となった。ピザを食べているマリカ。そこに絵里からの電話が入り、電話に出るマリカ。「言えたよ、告白」と、報告するマリカ。絵里は「返事は?」とどうだったかを尋ねた。これに「聴いてないよ」とマリカ。「私は好きって言いたかっただけだもん」と、告白できたことに満足していて、川島の気持ちを確かめるのは「次のステップ」と言っていた。これにちょっと呆れる絵里。

マリカは、絵里が自分を前向きにさせてくれたから(告白が)言えたということで、お礼を言う。で「Happy New Year!」ということで「今年もよろしく」と言って電話を切った。

マリカはさっきの男に電話を掛けた。(ここから、エンドロールが、画面下を右から左に流れ出す。音楽はギター系のアレンジがされた『イケナイ恋』(ウクレレかバンジョーと言った方が良いですかね?)でした。)マリカは「私、好きな人に告白しました」と報告した。「それは良かった」と返す男は、妻と連絡が取れて、これから迎えに行き、それからゆっくり話し合う、と報告した。で、「頑張ってください」とマリカは言うと、「ではまた」ということで電話を切った。

ピザに手を伸ばしたマリカが一切れ採ると、その下に川島からのメモが出てきた。で、それに気づいたマリカはピザを置いてメモを手にした。「いつもありがとうございます。今度はこっちに電話くれると嬉しいです。」と記されていて、携帯の番号が書いてあった。で、マリカは早速その番号に電話を掛けた。「もしもし、川島です」と川島が電話に出た。マリカは「矢野です。矢野マリカです」と言って、話を始めた。

次回からは10人目のヒロインとなって、日向千歩がヒロインとなる「東京少女・日向千歩」です。1月は土曜日が5回あるので、全5話となるが、1つの物語は前後編となる。で、最初は前後編となる物語で「東京怪盗少女」の前編です。中原翔子さんと緋田康人さんの名前があるということなので、「ケータイ刑事」ではイタコ刑事(マジックやえこ)&銀田一ゴースケ二世(牧のぶ代)ということなので、これだけでも期待が膨らみます。更に「カクレンジャー」の貴公子ジュニアの遠藤憲一さん、「ウルトラマンネオス」の瑠川あつこさん(「怪談新耳袋・4th.」にも「獣の臭い」に出演していましたね)という名前もあって、期待が膨らみます。やっぱり、コミカルな物語のようですね。

次回予告では、やっぱり『イケナイ恋』が流れていたが、これで半分の作品でこの曲が使われることになりますね。(2月と3月を考えると、過半数を超えることでしょう。)

「BS-iドラマ倶楽部」からのお知らせのバックの風景は、いつも通りの「高速道路と東京タワーを中心としての夕景」でした。

物語の方は、色々とツッコミ所が用意されていたということで、結構楽しむことが出来た物語でした。そんなコミカルな中にも、日常の些細なことから、人とつきあっていくことで学べること、人に対する気持ちの持ち方、1つのことでも違った見方が出来るということなど、シリアスな所が出てきたかと思うと、高校生にとったら非日常的な話題が出てきて、それに対して真面目に考えて対応している所など、シュールな世界に進んでいって、奥の深い物語になっていました。そのため、姿が映った登場人物が2人だけ(マリカと川島)だったが、川島はピザの受け渡しの時だけだったので、実質的にはマリカの一人芝居と言ってもよいいいでしょう。が、そういうことを忘れさせることに成功していました。(電話の声の使い方は上手い所でした。)ただ、ストーリーの持って行き方や、ギャグを入れる所などにもう少しの工夫があれば、更に良くなった物語でもありました。(→これは脚本だけではなくて監督も関与するので、脚本のせいだとは言い切れませんが...)いずれにしても、脚本家・福永マリカということでは、この物語は将来性を感じさせた物語でもありました。そういう将来の可能性を見出したということで、「東京少女・福永マリカ」は収穫がありましたね。

 

↓マリカが注文していたピザ(マルゲリータ2枚、シーフードデラックス1枚)ということで...

ピザミニチュアマスコット(シーフードピザ)

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  • 出版社/メーカー: (株)エイチ・エヌ・アンド・アソシエイツ
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ピザミニチュアマスコット(マルゲリータ)

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↓「泪・2nd.20話」はこちらに収録されています。
ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX 3

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↓絵里って、こういうのを色々と読んでいるのでしょうね...
13歳の恋のうた 告白―好きです。ちゃんと言えてマスか? (Hana*chu→books)

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  • 出版社/メーカー: 主婦の友社
  • 発売日: 2005/01
  • メディア: 単行本

恋のステップアップ告白大作戦 (M.B Books)

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  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
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