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「兵隊ヤクザ」(その3) [映画(邦画)]

今回は、シリーズがスタートした1965年のもう1本の作品となる、シリーズ第2作についてです。尚、物語は前作の続きである。

シリーズ第2作続兵隊やくざ」(1965年)
作品データを記しておくと、1965年の大映作品で、時間は92分、白黒作品である。原作は有馬頼義、監督は田中徳三、脚本は舟橋和郎、撮影は武田千吉郎、美術は内藤昭、音楽は小杉太一郎である。そして出演は、勝新太郎、田村高廣、小山明子、水谷良重、須賀不二男、五味龍太郎、上野山功一、睦五郎、杉田康、芦屋小雁、芦屋雁之助、阿部脩、堀北幸夫、玉置一恵、酒井修三、石原須磨男、伊角静江、毛利郁子、たちである。

部隊から脱走して機関車を分捕った大宮と有田だったが、途中でゲリラが仕掛けた地雷にに吹っ飛ばされて、気がついた時には2人とも陸軍病院にいた。そして、そこには美しい従軍看護婦の恭子がいて、彼女の看病は2人にとっては正に天国にいる気持ちにさせていた。が、まもなく2人は北支の最前線にある独立守備隊へ配属されることになり、逆戻りとなる。そして、そこには、大宮がいやというほどつきあわされた鬼曹長やゴマすり軍曹、エロ中隊長たちがいて、部隊の方では、軍隊の腐敗が全て集まっていた。大宮は直ぐに部隊の名物男となり、有田の配慮で、八木曹長に当番兵として預けられることになる。八木曹長は官舎で岩波と同居していて、大宮は岩波の身辺も任せられることになる。そんな中、岩波は、八木が当直の夜に芸者・染子を呼んで、大宮にみせつけるようになる。ある晩、初年兵の脱出が起こり、岩波が中隊に泊まることになると、八木が染子を連れて現われる。しかし、岩波が夜中に帰って来たことから曹長官舎は大騒ぎとなって、岩波は八木に強い憎悪を抱くようになる。それからまもなく、八路軍の夜襲によって八木曹長は死亡する。しかし、八木の死因に疑問を持った有田は、八木の体から出た弾と岩波の弾を比較させた。その頃、恭子は野戦病院に転属していて、岩波に目を付けられる。岩波は一企みをして恭子の身体を狙うが、大宮と有田がそれを防ぐ。これに岩波は、2人を上官侮辱罪で軍法会議にかけると脅す。が、有田が、八木の体から出た弾が岩波の弾と一致したことを告げ、岩波を叩きのめした。そして恭子を連れて、大宮と有田はトラックで脱走を図った...

何だかんだで、本作でも色々と暴れてくれる大宮です。また、有田は有田で、インテリぶりな所をしっかりと見せてくれる。そして、看護婦の恭子を巡って、ちょっとした恋話が描かれているのが特徴である。しかし、これが戦時下の軍隊を舞台とした物語とは思えない一面を前面に出すことになり、社会の縮図を軍に当てはめることがすんなりと出来るようにしてくれて、大宮と有田の行動に気持ちよさを与えてくれることになる。

前作の続きという形で始まる物語であるために、前作を見てから見ることにしましょう。

 

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↓第1作から第4作までのセットです。(当然、本作も含まれている。)

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