ケータイ刑事銭形愛2話[裏ネタ編]PART 1 [ケータイ刑事]
「銭形愛」の「裏ネタ編」も、今回からは第2話の「死者からの伝言 ~天才物理学者殺人事件」に突入です。(今度の日曜日からBS-iで再放送が始まるが、それまでに、少しでも貯金を稼いでおこうという訳です。)
今回は、この物語に出てきた「物理学」について、「ノーベル賞」について、そして「シンポジウム」について記すことにします。
尚、この物語について過去に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「物理学」:自然科学の一分野である。自然現象を支配する法則を発見し、その帰結を研究して体系化を行い、自然現象の理解に寄与するとともに、応用への道を開く学問の分野である。理論については数学を用いて構成するのが一般的であり、「○○の法則」と呼ばれるものは全て数学的な論理式で表される学問でもある。
このように述べると、何が何だか分からなくなってしまうが、要は、自然現象の研究をする学問であって、力学、熱力学、電磁気学、量子力学、音響学、光学、天体などがこの分野に含まれる。
古くからある分野でもあり、古典力学、熱力学、電磁気学、光学などの理論体系は完成度が高い。また、それらを元にして応用した分野として、アインシュタインの特殊相対性理論や、量子力学の世界の発展した量子論、素粒子論などの分野、また宇宙物理学の分野は近年はめまぐるしい発展を遂げている。
尚、英語では「Physics」と言う。また、愛ちゃんは、物理が苦手のようです。
「ノーベル賞」:ダイナマイトの発明者であるアルフレッド・ノーベルの遺言によって、1896年に設けられた国際的な賞である。第1回の授賞式は1901年に行われた。当時は、物理学賞、化学賞、生理学・医学賞、文学賞、平和賞の5分野であったが、1968年に経済学賞(正しくは「アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン銀行賞」と言う)が追加されて、1969年からは6分野に於いて表彰されるようになった。(但し、経済学賞は、ノーベルの遺産を運用するノーベル財団ではなく、スウェーデン中央銀行賞とされていて、厳密には「ノーベル賞」ではない。)
いずれもが世界的な権威を持っている。また、物理学賞、化学賞、生理学・医学賞は、科学分野における最大級の栄誉とされている。
文学賞は一度に1人の受賞とされているが、それ以外の賞は、共同研究や、複数人の業績が受賞理由となることがあって、一度に3人までの受賞が認められている。また、平和賞にのみ、団体が受賞することが認められているが、それ以外は全て個人に与えられる賞である。
授賞式は、ノーベルの命日である12/10に、平和賞以外の5分野の授賞式が、スウェーデン・ストックホルムで行われる。(平和賞はノルウェーのオスロで行われる。)
日本人の受賞者は、2008年の4人を加えると16人になる。内7人が物理学賞、5人が化学賞で、文学賞が2人、平和賞と生理学・医学賞が1人ずつとなり、経済学賞の受賞者はいない。
各賞の選考は、物理学賞、化学賞、経済学賞はスウェーデン科学アカデミーが、生理学・医学賞はカロリンスカ研究所が、平和賞はノルウェー国会が、文学賞はスウェーデン・アカデミーが行うことになっている。受賞者には、賞状とメダルと賞金(1000万スウェーデン・クローナ)が与えられる。(複数人受賞の場合は、受賞者の間で折半することになっていて、それぞれに満額という訳では無い。)→スウェーデンは、欧州共通通貨であるユーロへの参加が国民投票で否決されたが、将来、ユーロを導入したら、賞金はやはりユーロに変わるのでしょうね...(ちなみに、1000万スウェーデン・クローナは、2008/12時点では約1.1億円である。)
「シンポジウム」:英語では「Symposium」という。あるテーマを決めて、そのテーマに対して、そのテーマに対して異なった見解を示すように講演または報告し、それぞれの意見を述べあい、聴衆や司会者の質問に応答するという形で進められる。また、有識者たちがパネラーとして集まって、公開討論などの形式で催される場合もある。前者の場合は、参加者全員がそれぞれの見解を開陳してから全員での討議となるが、パネル・ディスカッションでは、参加者がそれぞれの見解を開陳しないで、討議を重ねることに主眼がおかれていて、一応、別物である。
尚、元々は、古代ギリシアの「饗宴」のことである。
ノーベル賞の100年―自然科学三賞でたどる科学史 (中公新書)
- 作者: 馬場 錬成
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2002/03
- メディア: 新書
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