SSブログ

「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その87) [ケータイ刑事]

今回とりあげる「ある物」は「エレベーター」です。(一応、これも人が乗るものであることから、「乗物シリーズ」の中に含まれるということでよろしいかと...)で、取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・7話」、「007」からは「ダイヤモンドは永遠に」と「カジノ・ロワイヤル」の2本です。(他にもいくつかの作品で登場しているが、印象の強い作品に絞ることにしました。)

ケータイ刑事」:「銭形舞・7話」。「忙し過ぎる死体 ~チーフ脚本家殺人事件」という物語である。この物語は時空を超えて「ケータイ刑事」の撮影現場に現れたちゃんたちの物語ということで、「ケータイ刑事」らしいアイデアに満ちた物語である。

エレベーターはこの物語の事件に使われたものであり、複数のエレベーターを功みに使ったものである。普通、エレベーターを使った物語の場合、1台のエレベーターに於いて色々と繰り広げられるのが普通であるが、エレベーター・ホールという場所と複数のエレベーターを用いたというのは、流石は「ケータイ刑事」という所である。

1号機で死体が発見される。乗り込もうとしたらドアが閉まり、別のフロアに移動して1号機を待ったが、1号機から死体は消えて、死体は5号機にあった。5号機に乗り込もうとしたらドアが閉まってしまい、今度は6号機で死体が発見された。

結局、1号機で発見された時は、死体ではなくてまだ生きていて、本人がエレベーターを乗り換え、みんなの前で死体のフリをしていた。で、最後に殺されて、本当の死体となって6号機で殺されたということだったが、これはエレベーター・ホールを上手く使ったアイデアであり、面白いものである。

007」:「ダイヤモンドは永遠に」。1971年のシリーズ第7作であり、初代ボンドの復帰作で、通算6本目の初代ボンドの作品である。

本作でのエレベーターは、新たな任務に就いたボンドが目星を付けた人物と接触しようとする物語の始めの方に登場するものを取り上げる。ボンドはオランダに入り、ダイヤモンドの密輸御者・ティファニー・ケイス(本作のボンドガールです。)と彼女のアパートで接触をしようとする。この際、ボンドはギャングのピーター・フランクスとして接触を図ろうとする。(指紋の細工までしっかりとしていました。)が、そこに本物のピーター・フランクスが現れた。で、エレベーターでボンドとピーターの死闘が繰り広げられることになった。最終的に、ボンドが消化器までを使ってピーターを仕留めたのだが、この時ボンドは、自分の身分証明書を功に落とし、それを死体から出たものと言うように扱い、(ボンドが)殺した男がジェームズ・ボンドだと言うことにして、あくまでも自分がピーター・フランクスとしてティファニーと接触を続けた。

007」:「カジノ・ロワイヤル」。2006年のシリーズ第21作で、6代目ボンドのデビュー作である。(第22作「慰めの報酬」はこの物語の1時間後からスタートする内容です。)本作に登場するエレベーターとしては、クライマックスのベネチタでのものを取り上げる。

最後の勝負に勝ったボンドだったが、ヴェスパー(=ボンドガール)がル・シッフルに拉致され、救出に向かったボンドも捕らえられてしまう。が、大損したことでル・シッフルが殺され、ボンドは無事に脱出したが、結婚を考えたヴェスパーの裏切りがあり、それを追うボンド。ベネチアのある古ぼけたビル(アパート)でボンドはヴェスパーを助けようとするが、エレベーターに乗ったヴェスパーは、建物が崩壊して水没していくが、エレベーターに閉じ込められたまま脱出できず、そのまま水没していって溺死してしまった。

尚、その場にはボンドたちを襲う刺客たちもいて、刺客たちの中にも死人が出ているが、これらはボンドとの銃撃戦によって死んでいるというように、エレベーターに関係ないところでボンドによって始末されている。よって、エレベーターに関する所では死んでいないし、関係していないということになります。

共通点は、いずれもがエレベーターで人が死んでいるという所である。それぞれ、殺人のトリック工作にも利用され、殺害現場にもなった(「ケータイ刑事」)、格闘の場となり、殺害現場になった(「ダイヤモンドは永遠に」)、水没による事故死(「カジノ・ロワイヤル」)というように、それぞれの死については全く異なったものであるが、(エレベーターでの)死人はいずれの作品も1人という不思議な共通点がある。(これも、「傑作」だからこそ起こるという不思議な共通点ということになる。)

違いはエレベーターの種類ということで、「ケータイ刑事」では現代のエレベーターであって、しかも複数台のエレベーターを駆使した展開であるが、「007」は両作とも一時代前の旧タイプのエレベーターであって、ドアは利用者が手で閉めるというタイプのエレベーターであり、鳥籠のように見えるエレベーターである。(現在でも、貨物用のエレベーターではこういうものも多くあるが、人が乗るものでは(少なくとも日本では)は殆ど見かけなくなったタイプである。)→古い映画や、1920年代や30年代という時代設定にした作品では数多くみられますが...

次回も「ある物」シリーズを続ける予定でいます。(「007」の第22作「慰めの報酬」に関しては、もう暫くの間、封印しておくことにします。)何が登場するかはお楽しみに。

 

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: TBS
  • メディア: DVD

ダイヤモンドは永遠に (アルティメット・エディション) [DVD]

ダイヤモンドは永遠に (アルティメット・エディション) [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD
007 カジノ・ロワイヤル デラックス・コレクターズ・エディション(2枚組) [DVD]

007 カジノ・ロワイヤル デラックス・コレクターズ・エディション(2枚組) [DVD]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • メディア: DVD
007 カジノ・ロワイヤル スペシャル・エディション (2枚組) [Blu-ray]

007 カジノ・ロワイヤル スペシャル・エディション (2枚組) [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • メディア: Blu-ray

↓こういうものを拾っておきます。

建築設計・施工のための昇降機計画指針 (1985年)

  • 作者: 日本エレベータ協会
  • 出版社/メーカー: 日本エレベータ協会
  • 発売日: 1985/05
  • メディア: -

昇降機の技術基準の解説〈昭和52年版〉―建築基準法及び同法施行令 (1977年)

  • 作者: 日本建築センター
  • 出版社/メーカー: 日本建築センター
  • 発売日: 1977/02
  • メディア: -

昇降機等関係法令規格集 (1974年)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日本昇降機安全センター
  • 発売日: 1974
  • メディア: -

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。