ケータイ刑事銭形愛4話[裏ネタ編]PART 1 [ケータイ刑事]
今回からの「銭形愛[裏ネタ編]」は第4話「お面でゴメン殺人事件」に突入します。(今度の日曜日(1/25)のBS-iの再放送は第3話ですが...)急がないと、貯金も無くなってしまいますし...
今回は、サブタイトルにある単語から「お面」について、そしてこの物語に登場する「能面」について、そして事件の舞台となった「美術大学」について記します。
尚、この物語について過去に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「お面」:顔に似せて作ったもの、または顔に付けるものである。「仮面」「覆面」「マスク」等と呼ばれることもある。(一応、上位概念の言葉で言うと、「仮面」ということになる。)
「仮面」には、その目的がいくつかあり、それに寄って呼称が変わるのが一般的である。顔を隠して誰だか分からなくするという目的で用いられると「覆面」といい、プロレスラーが使ったり、犯罪者が顔を隠す目的で使われた場合はここに分類される。又、西洋で行われる仮面舞踏会の出席者が用いる仮面は「覆面」とは呼ばれずに「仮面」と呼ばれるが、使用目的を考えるとこれは「覆面」の一種と言ってもよい使われ方である。
一方、古来からの宗教的な儀式や祭で使われるものは「仮面」と呼ばれ、信仰の対象となるものもある。のた、演劇などで、役になりきるために使われるものは「芸能仮面」と呼ばれる。(後述する「能面」はこれに該当する。)尚、「お面」と呼ばれるものもここに分類される。
「お面」と呼ばれるものは、祭などの縁日の際、子供向けに色んなキャラクター(TVや映画、漫画のキャラクターなどが多い)グッズとしての仮面が売られているが、これのことを指す。
その他の物としたら、仮装用マスクと言われるものや、顔の一部(口と鼻が中心)であるが、衛星目的のマスクなど、「マスク」とよばれるものがある。
「能面」:日本の古来からの伝統芸能である「能楽」で用いられる面(仮面)のことを指して言う。
いくつかの種類の面があるが、鬼、老人、男、女、霊の5種類の面に大別される。特に鬼面(盤若)と女面は有名であり、この物語に登場しているお面は「女面」である。
能面は桧を使った木で出来ていて、それを彫り、彩色することで作られる。能楽と同様に、能面も古来からの伝統文化であり、その完成度は非常に高いものである。(伝統工芸である。)尚、能面を作ることを「面を打つ」と言う。
「美術大学」:美術の教育を行うことを目的とした大学のことである。一般的には略して「美大(びだい)」と呼ばれる。
尚、「芸術大学」(略して「芸大」と呼ばれる)は、美術や造形の美術学部だけでなく、写真、映像、音楽などの音楽系の学部の両方があるのが普通であって、芸術全般の教育を行う大学であり、区別される。→美術系学部の単科大学といったら良いですかね。ちなみに、音楽系学部の単科大学は「音楽大学」(略して「音大」)と呼ばれる。
近年は、従来の芸大で教えられていた油絵、日本画、版画、彫刻、工芸、建築、デザインなどの従来のものだけでなく、パソコン、ウェブデザイン、映画、映像編集、マンガ、アニメーション、ゲームなどの新しいものも教育対象になっている。
現在の日本では、「○○美術大学」という名称の大学は少なく、多摩美術大学、武蔵野美術大学、女子美術大学の3校しかない。それ以外の大学は「○○芸術大学」「○○造形大学」などの名称である。→名称上のことであり、美術学部がある大学は3校だけではない。また、国公立大や私立大の中には、学校名のは「美術」や「芸術」という文字が無くても、美術やデザイン系の学科がある大学がいくつかある。(→そういう学部も一応は「美大」や「芸大」ということになる。)
ちなみに、この物語に登場した美大の名称は「関東美術大学」であるが、如何にもありそうな名前であるが、こういう大学はありません。→「ケー刑事・ワールド」ということを考えたら「アンドリウ」とか「多聞」という名前が入っていないが、「銭形愛」ではそういう所まで行っていません。
↓参考まで
仮面と宗教―研究発表と座談会 (1982年) (仏教美術研究上野記念財団助成研究会報告書〈第9冊〉)
- 作者: 仏教美術研究上野記念財団助成研究会
- 出版社/メーカー: 仏教美術研究上野記念財団助成研究会
- 発売日: 1982/03
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