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東京少女・日向千歩#4「少女まっしぐら!」 [ドラマ]

今回の物語は、「少女まっしぐら!」という物語で、スポ根の青春物語になるのかと思わせておいて、純粋な青春ラブ・ストーリーという展開になって、またまたいい感じの物語でした。前回に続いて、今回も「恋日」のような雰囲気を感じた物語でした。ただ、今回は「東京」ということは全く関係ない物語で、場所は何処であっても成立する物語でした。

物語としたらコメディ調であるが、青春ラブ・ストーリーというスパイスが利いていて、楽しませてくれたが、今回も日向千歩は変な顔を見せていたということで、今月の隠れテーマは「日向千歩の百面相」ということですかね。(ちょっとわざとらしさもあったが)あれだけ派手に転んでくれて、そこから変な顔を見せてくれたが、やってくれました。ただ、思ったよりも走っていなかったのが、残念と言えば残念でした。何せ「まっしぐら」とサブタイトルにあったら、頭に浮かぶのは「必殺まっしぐら!」(1986年の作品で、「スーパーマリオ・ブラザーズ」をモチーフにした必殺シリーズ第26作です。本作のサブタイトルに「!」(感嘆符)が入っているのも、「必殺まっしぐら!」を意識しているのではないかなんて考えてしまう筆者です。)であり、仕事人・秀が何かと走っていただけに、「走る!」というイメージが...

それにしても、「天使」が出てくる物語なのに、ファンタジックな要素を殆ど感じなかったのだが、これって「天使」がおっさんだったためですかね。が、こういう自由な発想があるというのも楽しい所です。何せ、「天使」というと、背中に羽根がある若い女性という固定されたイメージがあるだけに、それを破ってくれたというのは多に評価できる所である。

早瀬千歩は運動音痴な女子高生。100mの自己記録も19秒45で、クラスではいつもビリから2番目か3番目ぐらいだった。が、陸上部に入部した。それは憧れの先輩・真壁(インターハイで優勝という実績がある)の近くにいたかったためだった。が、千歩は練習中も転んでばかりで、今日もトラック練習で転んでいた。で、他の部員からは「何で入部したんだろう?」とバカにされていた。

で、真壁からも「本当にやる気あるのか?」「転ばないようにならなければ諦めろ」と言われる始末だった。で、千歩は親友のマリの部屋で、マリからも「諦めろ。諦めてパッと忘れちゃえ」と言われていた。(部屋には「多聞スナック」があり、「ケータイ刑事」のノリもある物語です。)そして、マリニ「帰宅部やろうよ」と誘われていた。

千歩も、最近では陸上部に入部したことが無謀なことだと分かるようになっていた。が、千歩は一人でスタートの練習をしていた。が、そこでも転んでいた。そんな千歩に「大丈夫かな?お嬢さん」と声を掛けられた。年配の男だったことから、千歩は「平気です」と言ってその場から逃げて行こうとするが、男は千歩の後を追いかけてくる。で、「もしかしてストーカー?」と思った千歩。が、男は千歩の後をずっとついてくる。

マリに助けの電話を入れた千歩だったが、留守電だったということで、慌てる千歩。そんな千歩に「お嬢さん」と男は声を掛けた。逃げようとする千歩だったが、逃げられず「何か、お困りのことがあるようだね」と言われる。(「恋日・ニュータイプ」を思い出させてくれる台詞ですね。)これに「知らない人につきまとわれています」「あなたのことです」と、真面目に言う千歩。これに男は「私はこういう者だよ」と言って「天使」と描かれた名刺を渡した。で、男は年を取ったと言うことで隠居を考えていて、最後に誰かの願いを叶えてから天に帰ろうと思っていた。で、千歩の願い事を叶えてやろうとして、白い羽のついたスパイクシューズを渡した。「これを履けば、どんなに足の遅い人間も一番になれる」と語る天使。「使う使わないはお嬢さんの自由だ」と言った天使に「困ります」と言ってシューズを返そうとする千歩だったが、天使は消えていた。

帰宅途中で「バカみたい」と思った千歩はシューズを捨てたが、心に引っかかる所があって持ち帰った。で、翌日の練習でそのシューズを履いた千歩は、転ぶこともなく走り、いつもと違う感覚を感じていた。で、一着になり、記録も(100mを)12秒72という記録を出した。(ちなみに女子100mの世界記録は10秒49、日本記録は11秒36です。)これに「どうして?」と狐に摘まれたようになる他の部員たち。真壁も千歩に「何があったんだ?別人みたいだったぞ」と声を掛ける。これに「能ある鷹は角を隠すというか...」と言う千歩。真壁は「鷹に角は無いだろう」と真面目に突っ込んでいた。で「その調子で頑張れよ」と励まされると千歩は天に昇ったような笑顔を見せていた。

それから千歩は、12秒57、12秒44、12秒28と更に記録を伸ばしていた。(でも、高校生でも全国大会になると11秒台にならないと優勝できませんが...)

千歩はシューズを大事にして、真壁のことで妄想状態になっていた。で、シューズにキスをしていた千歩、それをマリに見られると「私、何も見てないよ。ほら、妄想を働かせるのは個人の自由だし...」と口にするマリだった。で、千歩はシューズを手に入れたいきさつをマリに話した。が「大丈夫、熱はないみたい」と信じて貰えなかった。その話しを聴いた真壁が千歩に「今の話はマジか?」と問いただし、「俺と勝負してみないか」と言った。

で、真壁と千歩が勝負をする。「手加減しないぞ。全力で来い」と言う真壁。走りながら真壁の走っている姿に見とれていた千歩だったが、結果は千歩の勝ちだった。ゴールした千歩は「すいません。勝っちゃいました」と言うが、真壁は「それがシューズの力か」と言い、千歩が汗をかいていないことを指摘した。そして、自分が中学の時にスランプに陥り、闇雲に町内を走り回り、全力で走った後の汗が気持ちよくて陸上を続けているという話をして「お前は走っていて、本当に楽しいか?」と問うと去っていった。(ここでAパート終了。経過時間は16分半を過ぎた所ということで、Bパートは9分半弱となります。)

真壁の言葉で落ち込んだ千歩は、マリの部屋にいた。が、マリは「あんたのバカさ加減に私は情けなくて涙が出てくるよ」(これって「あばれはっちゃく」シリーズでお父さんがはっちゃくに毎回言っていた台詞ですね。(部分的に修正されていますけど...))と言い、何だかんだで諦めて、自分と帰宅部ということを勧めていた。

帰宅する途中、公園のベンチで千歩は鞄からシューズを取り出していた。そこに再び天使が現れた。「その靴、役に立ってるかな?」と尋ねる天使に「ええ」と言うが、「あまりお気に召さなかったようか」と、天使は千歩の冴えない表情から読み取っていた。千歩は足が速くなったが、いいのかな?と思っていることを口にした。天使は「使う使わないは自由だ。でも、お嬢さんが必要としているから、その靴はまだそこにあるんだよ。必要がなければ自然に消えるよ」と言う。千歩は天使に「南出私に親切にしてくれるんですか?」と尋ねる。これに天使は、天使の証のペンダントを何年も前に落としてしまい、必死に探したが見つからなかった。その時、まだ小さかった千歩が一緒に探して見つけてくれたからだと語る。が、千歩は全く覚えていなかった。天使はその時からずっと恩を返す機会を伺っていたのだった。で「健闘を祈るよ」と言うと姿を消した。

千歩は、真壁と並んで走れるようになったが、後ろめたさを感じていて、真壁との距離がもの凄く遠くなったと感じていた。

練習前、今度の大会の選手選抜をするという説明をしたコーチは、千歩に「期待しているからな」と声を掛けた。千歩は例のシューズを履くが、真壁の姿を見て、悩んでいた。そんな千歩を天使は見守っていた。

で、千歩が走る時がやってきた。スタートを切った千歩。最初は健闘していたが、例のシューズを履いていなかった。で、徐々に遅れ始め、そして転倒した。他のみんなはゴールしたが、真壁がゴールに立っていた。それを見た千歩は立ち上がると、よろめくながら歩くようにしてゴールした。再び千歩のことをバカにしたように言う部員たち。が、真壁が「ナイスファイトだ」と声を掛けた。「ちゃんとゴールまで走っただろう」と言った真壁は、千歩がいい汗をかいている、と言った。更に真壁は、前にスランプになった時、天使と名乗るじいさんから、足が速くなるシューズをくれる、と言われたことがあると話した。その時真壁は、怪しいと思ったから夢中で逃げたのだった。それを耳にした千歩の顔に笑顔が戻った。真壁は「今度一緒に自主トレするか」と誘った。で、千歩は嬉しくなっていた。

そんな千歩の様子を見守っていた天使は、例のシューズを手にすると「これはもう必要なさそうだな」と言って立ち上がると、「そろそろ帰るとするか」と呟き、姿を消した。

これまでとは随分アレンジの違うインストの『イケナイ恋』が流れる中、エンドロールが流れる。フルサイズから小さくなった画面では、真壁と千歩が一緒に自主トレをしていました。最後は(制服姿の)千歩が笑顔でVサインをしていました。

次回は日向千歩の最後の作品となる「エレベーター少女」と言う物語です。エレベーターの中に閉じ込められた3人の物語ということで、ひょっとしたら全編を通してエレベーターの中だけで物語が進んで行くのかも知れません。(そうなったら、密室劇ということになって、これはこれで色々と期待出来る物語になりそうです。)でも、次回予告でも目立っていたのは、千歩のあの格好の方でしたけど...

「BS-iドラマ倶楽部」からのお知らせのバックの風景は、いつも通りの「高速道路と東京タワーを中心としての夕景」でした。

今回も、前回と同様に、見終わった後にちょっぴりと幸せを感じさせてくれる物語であり、「恋する日曜日」の一編と言った方が良いような物語でした。前回との違いは、笑いの要素を物語の中にある程度散りばめていたということで、コミカル・タッチになっていたということでした。

物に頼ることをしないで、自分で努力することの大事さを知ったヒロインという物語だったが、こういう物語って、ベタであるが心に安心を与えてくれることになって、ホッとさせてくれます。しかも、スポ根物語になることもなく、爽やかな物語でした。で、それらが見終わった後に(ちっぽけながらも)幸せという気持ちにさせてくれるということで、派手な所は無いが、今回もとても良い物語でした。

ただ、100mを走っているシーンが何度か出てきたが、みんな全力で走っていないで、力を抜いて走っていた(中にはジョギングのように走っているとしか見えない人もいました。)という所がマイナス点でした。もう少し全力で走っているように見せて貰いたい所でした。でも、安易にCGを使って表現しなかったという所は評価しても良いですね。

それにしても、日向千歩は毎回毎回変な顔を見せてくれるが、そのトドメとなるのがあのファッションということで、これまでの9人のヒロインとは違った形で印象に残るヒロインになりますね。

 

普通「天使」というと、↓こういうものを思い浮かべるものですけど...

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天使 スタンダード・エディション [DVD]

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↓一応これをピックアップしておきます。

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  • 発売日: 1996/04/05
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