ISAAC HAYES『HOT BUTTERED SOUL』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1969年に発表された彼の2枚目のスタジオ・アルバムである。本アルバムは収録曲が全部で4曲であるが、ミニ・アルバムではなく、歴としたフル・アルバムである。収録曲は、1曲は5分強であるが、10分弱、12分強、18分半という時間の長い曲であり、当時としたら45分を超えるという収録時間は(1枚もののアルバムとしたら)長いものであった。(LPにはA/B面に2曲ずつでした。)Billboardのアルバム・チャートで最高位8位を記録し、1969年のBillboard年間アルバム・チャートでは49位にランクインするヒットとなって、彼の名前を一躍メジャーな物にしたアルバムである。
収録曲は以下の全4曲である。『Walk On By』『Hyperbolicsyllabicsesquedalymistic』『One Woman』『By The Time I Get To Phoenix』。
この中から『Walk On By』と『By The Time I Get To Phoenix』が共にシングル・バージョンとしてシングル化、カップリングされて、それなりのヒットを記録している。(Billboardで最高位30/37位。)
お薦め曲は、特に絞るのも何なので、全部ということにしておきます。(それぞれ、良い持ち味があるので、削るのは困難ですし...)
ファンキーでノリの良い曲、スケールの大きな曲、ホーン・セクションが際立っている曲というように、いずれの曲も聴き所があり、そこに彼独特のボーカルを上手く絡めているということで、彼の世界をたっぷりと楽しむことが出来る。特にカヴァー曲の方も、彼独自の解釈とアレンジがされていることで、原曲とは違った世界を見事に築き上げている。
それにしても、本アルバムが1969年の作品だなんて、彼の先見性も改めて評価できる所である。('70'sのアルバムと言っても、疑うことはないでしょう。)じっくりと聴き込みたいアルバムである。
↓SACDでもリリースされています。
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