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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その89) [ケータイ刑事]

今回とりあげる「ある物」は「リモコン」です。と言っても、普通のリモコンでは面白みが無いので、ちょっと変わった物のリモコンです。(面白いように「ケータイ刑事」にも「007」にもそういう物があります。)で、取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・3rd.7話」、「007」からは「トゥモロー・ネバー・ダイ」です。尚、ごく普通のリモコンということでは、数多くの物語にも登場しているが、単にTVやビデオの操作のために、ごく普通の使い方をしているだけなので、それらは省略します。

ケータイ刑事」:「・3rd.7話」。「BS初!ついにやるのかフィギュア劇!? ~銭形海、世界を駆ける!」と言う物語で、タイトルにある通り、フィギュア劇である。ということもあって、この物語はいつもの物語よりもスケールの大きな設定で物語が進んで行く。

で、この物語に登場するリモコンというのは、マリオネット・エナジー/アンチ・マリオネット・エナジーを発射する衛星兵器のコントロール・スイッチである。(衛星兵器の動作を刺せるのがリモコン、というこの発想が凄い!)で、そのリモコンはと言うと、赤いボタンと青いボタンの2つしかないという、蝶シンプル・リモコンである。→人工衛星を動作させるには、リモコンを操作して、その制御信号が地球周回軌道上にある人工衛星にまで届く必要があるが、その距離は数十キロから数百キロという距離がある。しかも、人工衛星のサイズを考えると、とんでもない極少範囲にピンポイントで通信しなければならない。リモコンから直接制御信号が送られているとは考えにくく、リモコンから発信された制御信号は、中継所を経由して、人工衛星にアップリンクしている専用回線で送られるというシステムになっていると思われるが、その場所が北京の町中だったということなので、世界的にかなり大がかりなリモコン発信信号の受信設備と、それをネットワークした衛星アップリンクシステムがあると考えると、たかがリモコンであるが、とんでもない大がかりな装置ということになる。

また、この物語では、ちゃんと松山さんは、東京からパリ、ローマ、南極、北京と追って(これだけ移動するとなると、「007」ばりの活躍ということになり、タイトルにあるように、正に「世界を駆ける!」である。)北京でようやく追っている犯人を発見したが、身長が1/6サイズのフィギュアになってこれをやったのだから、凄い活躍でした。

007」:「トゥモロー・ネバー・ダイ」。1997年のシリーズ第18作、5代目ボンドの第2作である。(ミシェル・ヨーがボンドガールだった作品である。)

この物語に登場するリモコンというのは、実は携帯電話であり、自動車をコントロールするというものである。(車はボンドカーであるBMW 750iL。)ボンドカーということで、色んな秘密の装備を備えていて、正に難攻不落の要塞と言っても良いものであるが、それを携帯電話のパッドを使い、遠隔操縦出来るというのは凄い所である。また、そのリモコンも、リモコンから被制御物に対する一方向の信号が送られるのではなく、双方向通信を行っている。リモコンである携帯電話からは車の制御信号が送られるが、車からリモコンである携帯電話には、車の運転席からの前方の映像が送られてきて、その映像を見ながら車を制御することが出来るので、運転席が無人であっても普通の車と同様の安全性を確保できる。(ビデオカメラは運転席ミラーの背後に設置されていて、運転席からフロントガラス越しの映像を撮影できる。)→実際ボンドは、離れた所からのリモコンを使って車を自分の側に来るようにしたり、敵の機関銃乱射を避けるために、後部座席に隠れるように乗り込んで、車を運転(制御)していた。

このシステムが携帯電話を使っているということなので、制御の為の通信は電話回線を利用しているのか、電波を飛ばしているのかは不明である。(完全に車の見えない位置からボンドは車を呼び寄せているので、赤外線を利用していないということだけは確実である。)ただ、電話回線だと、車に制御信号を送る方は問題ないと思われるが、運転席からの見た前方の映像の送信を行うには、余りにも帯域が狭いため、不可能であると思われるので、電波を使っているものと思われる。

また、携帯電話はエリクソン社製のものであり、最近では珍しくない横方向に開くタイプである。(ノーマル方向には開かない。)開かなければ、ごく普通のストレート・タイプの端末のような外観をしている。で、(横方向に)開くと、カラー液晶画面と操作パッドと4つのボタンがある。また、これは携帯電話というよりは、ちょっとした万能アイテムであり、2万ボルトの電気ショックを与えるスタンガン機能があり、そのための2つの電極が付いていたり、アンテナを取り外すとロックピックとして使用可能であったり、指紋照合機能がある。

ボンドはこのリモコン(携帯電話)を使って、パッドを軽く2回叩いて(車の)エンジンを始動させ、パッドの上で指をぐるぐると動かすことでハンドル操作を行っていた。

共通点は、共にとんでもないもの操作することが出来るリモコンであるということである。(人工衛星兵器と自動車ですからね...)しかも、リモコンの見た目が、とてもそんなものを制御することが出来ないと思われる形をしているのも共通点である。(そもそも、リモコンで制御するような代物ではない物を制御するためのリモコンということなので、それ用のリモコンとは思わせないデザインを行ったということでしょう。→こういう突拍子もない発想をするというのも共通している。→これは「傑作」に見られる不思議な共通点ならではのことである。)更に、人工衛星兵器と武器を装備した要塞の様な車ということで、利用方法によっては共に兵器として利用可能な物である。(だからこそ、リモコンとは誰もが思わないような形のリモコンを採用した、ということですかね?)

相違点は、人工衛星の方は(物語の中で描かれていないので推測になるが)特に破壊されることもなく、地球の周りを回り続けている(破壊しようとしたら、自爆スイッチも無いだけに、宇宙に飛び出さないといけないので不可能である。)が、ボンドカーの方は高層駐車場の屋上からスピードを上げて飛び出し、地上に落下して使い物にならなくなってしまった、という所である。(カーディーラーの店頭に突っ込むことになった。)

次回も「ある物」シリーズを続ける予定でいます。何が登場するかはお楽しみに。(もうしばらくは「007/慰めの報酬」は封印とします。)

 

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↓これら2作のリモコンにこれは役立たないでしょうが...
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